今時の修学旅行

今日も6時前に家を出て駅へと向かう。
団地の間の小さな公園にリュックサックを背負った中学生の男女が十数人。
眠そうなのもいれば、元気に笑ってるのもいる。
集団登校? なんだろ。
と思いながら駅の階段を下りてホームに向かうと改札の前にも大勢いて、ホームにも。
その中の一人が手に「修学旅行」と書かれた、安い灰色の紙で印刷された冊子を持っていた。
 
そうか、と思う。
しかし、大きなボストンバッグを抱えていたりキャリーカートを引いていたりではないので日帰りか。
僕らの頃は学校の前に何台もバスが停まって、校庭に整列してキャッキャ言いながら乗り込んだものだけど。
そういう時代ではないのか。それとも23区だとそんな何台もバスを停められないのか。
工場とかの社会科見学。
いや、だったら「修学旅行」と書かないよな。
もしかしたら荷物を事前に取りまとめて初日の宿に送ってるとか?
大きな荷物を抱えての混乱を避けるために。
で、東京駅に集合。新幹線に乗って関西方面へ。
ネットで調べてみたら荷物の事前配送は結構普通のことのようだ…
 
ホームでは3・4人のグループがわさわさと賑やかに。
この時間帯では珍しい光景だ。
ほとんど男子は男子同士で、女子は女子同士で。
全員で移動するのではなく、各自移動のようで
車両の中と外で手を振りあってたりする。
その方がいいか。
毎朝同じ時間に乗っている車両がそこだけピンポイントに混んでいて座れない、
となるとムッとする人もいるだろう。
 
どこに行くんだろうか? と、なんとはなしに最寄りの中学校のサイトを見てみると
ブログみたいな記事で日程の記載があった。
ふーむ。そっち方面に行くのか。いいなー。
こういうサイト初めて見たんだけど、トップページに毎日の給食の写真が載っている。
見ていたら「練馬スパゲティ」というメニューがあって、練馬区のサイトに移ってみると
練馬大根を使った和風スパゲティとのこと。
「練馬ご飯」というのもあった。やはり炒めた大根を入れたごはん。
「ネリマノマリネ」も大根が入っている。
 
…と修学旅行から離れてしまったが。
今晩中学生たちは、男子が女子の泊っているフロアに忍び込もうとしたら
見回りの体育の先生に見つかったりと楽しく過ごすんだろうな。
今時そういうのないのかな。
 
 
 

初めてのチーズケーキ作り

昨日は午後休。
受注・失注がいまだ決まらないというのと、恥ずかしながら昨晩飲みすぎて二日酔いで。
とくに後者で頭が全く働かず。弁当を食べて帰ってきた。
ソファーに横になって2時間ほど寝た。
 
妻に帰るけど特に予定はない、みたいなことを LINE で送ると、
だったらチーズケーキをつくってほしいと言われる。
いい気分転換になるんじゃないかと。
チーズケーキどころかお菓子を作るというのが生まれて初めて。
まさか自分がと思いもしなかった。
よってレシピがイメージわかない。
 
妻曰く、冷蔵庫の中に雪印クリームチーズが入っていて、
その箱にベイクドチーズケーキとレアチーズケーキの作り方が書いてあると。
開けてみたら確かにそうだった。
レアチーズケーキはビスケットを砕いたり、ゼラチンが必要だったりと難易度がちょっと高かったので
 
作り方自体は簡単そうなんだけど、なにぶん初めてなのでいろんなことがわからない。
下準備として
・型にオープンペーパーを敷きます。
・薄力粉をふるっておきます。
と書いてあるのだが…
あれこれ妻を質問攻めにしてしまう。
 
*オープンペーパーってそもそも何なのか?
(クッキングシートでよいと)
*型に敷くとはそのクッキングシートを載せるだけなのか?
(丸い型に合わせて鋏で切ってそこに敷く)
*薄力粉はこのクッキングシートの上に事前に振りまいておくのか?
(ふるいにかけて、後にクリームチーズなどをかき混ぜたボールに加える)
 
そもそもこのふるいというものを使うのも、砂糖や薄力粉を秤で計るのも初めて。
電子レンジをオーブンにして180℃で40分予熱。
クリームチーズを電子レンジで温め、ボウルに入れて柔らかくなるまでへらでかき混ぜる。
砂糖、卵、ふるいにかけた薄力粉をひとつずつ入れてその都度泡立て器でかき混ぜる。
ここで生クリームを入れることになるのだが、冷蔵庫に見つからず。
ボールを野菜室に入れて急いで自転車に乗って買いに行く。
戻ってきて入れてかき混ぜて、レモンを半個しぼってまたかき混ぜる。
最後にバターをボウルふたつ使って大きい方に沸かしたお湯を入れて小さい方を温めて溶かして入れる。
トロトロと滑らになったのをクッキングシートを敷いた型の中へ流し込む。
余熱が終わって、また180℃で40分焼く。
高温なので鍋掴みを使ってそーっと中へ。
しかし移すうときに型から溢れて下の皿に溢れてしまった。
 
しばらく待つ。20分ほどするとオーブンから甘い香りが漂い始めて、
型からモリモリとチーズケーキが膨れ上がる。
30分もすると諏訪湖御神渡りのように裂け目が入った。
40分経って出来上がり。
高さ倍ぐらい膨れ上がっただろうか。
グリルの網の上で粗熱を取る。その後冷蔵庫で冷やす。
皿の上にこぼれたチーズケーキ、焼きたてのを食べてみた。
レモンの味が効いていた。
 
夜、妻が帰ってきて少し食べてみる。
案外普通においしいものですね。
時間はかかるがさほど難しくはなかった。
また作ってもいいな、と思う。
 

05/06-05/12

05/06(月)
 
10連休最終日。
先週の月曜は熊本へ。
日田で焼きそばを食べたのも、令和フィーヴァーも遠い昔のようだ。
8時起きでジョギング。曇りで涼しい。公園ではフリーマーケット
昼、カレー。目玉焼きを乗せる。
 
午後、妻の運転する車であちこち近場の買い物。
ニトリ、島忠、やまや。ポストを新しくする件とか。
やまやでは義母への母の日のお祝いということでワインを買って送る。
「送りたいんですけど」と言ったら「贈りたいんですけど」と思われて、
ギフト包装されてしまった。
帰ってきて島忠で買ったのこぎりで、庭の木の選定。指先を切ってしまった。
 
夕方、常備菜をつくってそのまま明日の弁当を。
切り干し大根の煮物、ブロッコリーをゆでる、いんげん胡麻和え、
鯵のみりん干しをグリルで焼く、ほうれん草入りの卵焼きをつくる、
油を敷かずにフライパンの上でソーセージを焼く。
 
夜、風呂を沸かして入る。
特に見たいものはなく、ローカル線聞き込みの旅を見る。
房総半島をぐるっと回る。
20個の名所を見つけることになっているが、
千葉駅に戻ってきて最後の20個目を目の前にしてタイムアップ。
夜は冷ややっこ、貰い物の KFC のスモークチキン、
熊本で義母がつくっていた冷凍枝豆の蒸し焼き。
酒場放浪記を見て寝る。
 
島忠で猫草を買って帰ったら、
さっそくみみたがハムハムと食べてエグエグと吐き出す。
この日ずっと猫草ばかり食べていた。
夜、猫缶を皿に出しても食べず、妻の足の間で寝て過ごす。
元気ないのかなと試しにカリカリの入った容器を振るとバッと起き上がってスリスリしてくる。
夜もボールをソファーの下から出すと寝床にくわえてきて投げろ投げろと。元気だな。
 
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05/07(火)
 
いつもの通りに5時過ぎに目覚ましで起きて7時出社。
オフィスの引っ越しでゴールデンウィーク前に梱包した段ボール箱を開ける。
PCや電話をつなぐ。4月1カ月かけて荷物を減らしておいてよかった。だいぶ楽。
母の日の贈り物で母に「雪の茅舎」の純米吟醸を送る。
母にも電話する。そういえばゴールデンウィークに熊本行くことを話していなかった。
 
提案結果待ちでこの日も落ち着かず。
しかも契約が4末で切れているので仕事もない。無職、素浪人。
昼、弁当。その後、なんとはなしに神楽坂を散歩。
もしかしたら今週いっぱいかもしれず…
 
夕方、早めにオフィスを出る。
明るいうちに光が丘に着く。LIVIN で買い物をして帰る。
庭の水やり、洗濯物を片付ける、掃除機をかける。
明日の弁当をつくる。豚ロース肉の味噌漬けを焼く。竹輪を甘辛く炒める。
昨日ニトリで見たプランターラックなどが WEB で販売してないか探してみる。
ポストも妻の好みに合いそうなものをカタログから見つけて付箋を貼る。
鑑定団を見る。
夜はカレーの残りを出汁で伸ばしてカレーうどん
武田ハムで買ったチャーシューと、LIVIN で買った味付け卵を入れる。
オクラを茹でて、おひたしにする。
23時に寝ようと思ったが、思わずヒロシの『迷宮グルメ』を見てしまう。
寝たのは午前0時過ぎ。
 
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05/08(水)
 
明け方みみたがやってきてボールを投げろとせがむ。
顔に前脚をピトって置いたり、甘噛みしてきたり。
午前中、花粉症の免疫治療のため下の階の皮膚科へ。
今回から液体のシダトレンではなく、錠剤のシダキュアに変更することとなった。
冷蔵保存が不要となる。旅行のときなど便利だ。
弁当を食べて、昼休みは散歩。そののちに薬局に受け取りに行く。
昨晩から朝にかけて寒かったが、昼は日が出て暑いぐらいだった。
 
提案結果待ちは今日も宙づりのまま。
午後一の打ち合わせで決まるかと思いきや、決まらず。
何を待っているのか。相手方に出す前提で、何らかの確認・返答待ちか。
 
今日も少し早く帰る。
庭の水撒き、洗濯物、掃除機。
明日の弁当のためにそぼろをつくる。
夜は納豆ご飯。しし唐を焼いて、オクラをゆでる。
テレビを付けたらフィリピンで打ち上げられたクジラの胃袋に
大量のビニール袋が詰まって死んでいたと。
猫歩き、街録。
23時半に寝る。
 
朝出社して、次の小説を書き始める。
 
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05/09(木)
 
北欧ミステリ傑作選を読み終える。
7時出社。提案の件、実は…、という事情が展開される。
さらに厄介なことになってきた。
始業までの間、小説を書いて過ごす。
この日は再見積の提出が中心。
昼はそぼろ弁当。
 
見積に対する問い合わせ待ちで待機。残業する。
東京オリンピックのチケット申し込みが始まったのでサイトを見てみるが、
重すぎて開かない。
初日はしょうがないとして、明日も明後日もこの調子ならば
完全にキャパシティープランニングのミス。
 
20時、オフィスを出る。
妻が遅くなるというので賞味期限の切れたラーメンを茹でて食べる。
明日は終日研修で朝ゆっくりできると
新日本風土記を見ようとするが午前0時を過ぎて眠くてギブアップ。
 
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05/10(金)
 
西新宿の本社で終日研修。1on1について。
昼、もうやん。食べた後、新宿中央公園を散歩。
定時前に終わって帰宅。
チコちゃん。新日本風土記古事記ゆかりの地。
猫歩きは再放送でサンフランシスコ。
おんな酒場放浪記。
タモリ倶楽部で寝落ち。
カポーティの短編集を読み始める。
 
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05/11(土)
 
8時起きでジョギング。
光が丘公園では練馬こども祭り。
10時から外壁塗装の見積。
最高気温28℃ということで暑くなる。
午前中、小説を少し書く。
 
昼、たくさん買い込んだ大盛りいか焼きそばで缶ビール。
午後ソファーに横になって昼寝。
妻が帰ってきて、島忠とニトリへ。 
ゴミ収集用のネットを入れておくためのプランターを買う。
さっそくお隣との間の柵にくくりつける。
 
夕方、イタリアの新作。
枝豆の蒸し焼きとライフの鳥皮唐揚で缶ビール。
義弟から届いた玉名ラーメンを食べる。
些細なことから妻と喧嘩になる。俺の忍耐力が足りず。
アド街ック天国」は奥渋谷。
かき氷を食べに行った店に取材クルーが来ていたとのことで、ほんの一瞬映っていた。
「有田Pおもてなす」がゲストYouで、ハマカーン、シソンヌどちらも面白かった。
お笑い向上委員会は Exit とトータルテンボス
酔っぱらってるうちに妻とまた喧嘩になる。 俺は馬鹿か。
 
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05/12(日)
 
10時まで起きられない。
イタリアの再放送から Lazy Sunday へ。
妻が和室や浴室やあれこれと掃除をするのを手伝う。
障子をはがして濡れ雑巾でこそげ落とす、浴槽をバスマジックリンで洗うなど。
常備菜をつくる。きんぴらごぼうブロッコリーを茹でる、
ホウレンソウを茹でて冷凍しておく。
昼は手軽に日清の蕎麦。
 
Lazy Sunday が終わって、ライフと LIVIN に買い物。
ライフであらかたの買い物は済んだが、
LIVIN でサッポロクラシックを売っていたので、あるうちに買っておこうと。
帰ってきて夕方、妻が午後、バルコニーにデッキチェアを出していたのを受け継いで
1時間ほど外でビールを飲んでカポーティの短編集を少し読む。
大相撲初日。たまたま見かけた貴景勝と遠藤、貴景勝が圧倒的な強さ。
世界遺産からもやさま。風呂を沸かして入る。いだてん。
夜はライフで買った刺身、かまぼこ、アボカド。
Song To Soul は先週に引き続き Led Zeppelin で、「Stairway to Heaven」
ジミー・ペイジ本人が出演していた。

滅亡の予言というもの

先日テレビをつけたらたまたまやってた
NHK BS の「ダークサイドミステリー」を見てしまった。
ファティマの予言って実はこんな裏があって…、というみもふたもない話だった。
(この番組は基本的に、超常現象は科学的・社会学的に説明がつくというスタンスなので好きではない)
 
小さい頃、月刊ムーを読んでいた僕は数々の予言者による予言を信じていた。
80年代だから、古典的なノストラダムスエドガー・ケイシージーン・ディクソンといったところだ。
月刊ムーの出している新書のシリーズにて、そういった予言を時系列に沿って並べているものがあった。
どの予言者も最後には地球の滅亡を語る。
そしてなぜか、その多くが第三次世界大戦による核戦争によって滅びることになっている。
だからその本も何年にその週末戦争が起きるのか、いろんな予言者が語るいろんなバリエーションを載せていた。
小学生にとってはなんともショッキングな本である。
これだけ終末論が語られていたらどれかひとつは当たるんじゃないか。そう思うのが人情というもの。
僕は余りの怖さに、物置の奥に隠して読めないようにした。
 
それらムーの新書は全部古本屋に売ってしまった。一冊10円とかそれぐらいで。
今思うと、その予言の本は取っておけばよかった。
オルタナティヴな世界史として、ある意味貴重な記録ではないか。
(しかし、Amazon にも出回っていなかった。『悪魔の黙示666』って言うんだけど)
この本に寄れば、地球は既に核戦争で何回も滅んでいる。
 
早い話、1950年代や1960年代、冷戦の時代、核戦争の脅威の時代になされた予言は
それは何十年か後に起こるだろう、すぐ先の何年か後ではないだろう、ただそれだけでしかない。
(「ダークサイドミステリー」におけるファティマの予言も結局は東西冷戦の産物なのだと)
 
ノストラダムスによれば1999年に世界は滅びることになっていた。
ああ、僕は24歳に死ぬんだなとぼんやり思っていた。
他の予言者は他の年にそうなることを語っていた。
もしかしたらもう少し長く生きられるかもしれない、小学生の僕はそう思っていた。
10代になり、20代になり、大人になった僕は当然のようにこういった予言を信じることはなくなった。
僕が信じなくなったから、予言は当たらなかった。
パラレルワールドが無限に分岐し続けるとして、予言が当たらない方の分岐に入っていった。
…のかもしれない、と思うことすらなくなった。
 
この世界が滅びるならば核戦争じゃないよな、と思う。
別の理由で荒廃が蔓延して、やけになって最後使いまくるというのは欧米圏以外であるかもしれない。
エネルギーであれ食糧であれきれいな水であれ、資源がなくなってゆるやかに文明が衰退して、
身の周り半径 5m のリアリティだけになって国家が機能しなくなって、そういうものだろう。
日本という国は2019年に起きると「予言」されている南海トラフ地震がきっかけになってほろびるのかもしれない。

玉名ラーメンと熊本ラーメン

義理の弟から玉名ラーメンの箱が届く。
玉名市熊本市の北にあって、『いだてん』の金栗四三の故郷。
僕らも去年の夏、記念館を訪れている。
 
さっそく茹でて食べてみる。
桂花ラーメンに倣って、事前にキャベツを買ってきて
麺を茹でる前にキャベツを茹でておく。
袋の中には麺、スープの他に焦がしにんにくの小袋が入っていた。
この玉名ラーメンが熊本ラーメンのルーツなのだという。
熊本ラーメンで最も成功した、味千ラーメンもルーツは玉名だったか。
 
きくらげに馬油、焦がしにんにくが特徴だろうか。
同じ豚骨ラーメンと言っても
博多ラーメンのように紅ショウガ、高菜、生のにんにくは入れない。
前にも書いたか、高菜は阿蘇の名産だけど、
実は熊本の人はラーメンに高菜を入れなかった。
余りにも身近な食材だったから、その発想はなかった。
最近になって博多ラーメンから逆輸入する形で
高菜が熊本ラーメンに入るようになった。
それとあと、キャベツは桂花だけなのかな…
 
そういえば。
熊本市に今、青森の煮干しラーメンの店があるという話で。
「麺商人」という。妻も先日食べてきたと。
メニューには長尾で言うところのゴクニボ的なものがあるみたい。
なんで津軽のラーメンが熊本に…
今度食べに行ったときに聞いてみたい。
味千ラーメン青森市の観光通りにもありますが。
 
というかそもそも、味千ラーメンをいまだ食べてない…
 
鹿児島のラーメンというと昔、
吉祥寺に「天文館ラーメン」という店があって何度か食べに行った。
いつまであったんだろ。
麺屋武蔵に変わってしまって、結構な月日が経ったなと思う。
やっぱラーメンは九州と東北ですよ。
 

1on1研修

終日、本社で研修。「1on1」という組織マネジメント手法について。
上司と部下の1対1の対話を定期的に繰り返すことで、部下の育成へとつなげる。
そこで話すのは案件の進捗や課題といった目先のことではなく、悩んでいることや将来のこと。
上司は部下の話を聞き、考えていることを引き出す。
次回に向けたアクションプランを策定し、励ます、というもの。
外資系企業から広まって、今注目を浴びている手法なのだという。
 
プロジェクトの中で仕事をしていると視野が狭くなる。
自分がどうなりたいか、どうありたいか、プロジェクトを離れて方向性を定めるのが目的。
組織としての自分と、個人としての自分とが両立しないとどちらもうまくいかないから、
と僕は捉えた。
 
いくつか面白い理論や法則を聞いた。
研修で聞くこういう話がかなり好き。
 
・MITのダニエル・キム教授による「成功循環モデル」
「結果の質」を上げるには「関係の質」を上げなければならず、
「関係の質」を上げるには「思考の質」を上げなければならず、
「思考の質」を上げるには「行動の質」を上げなければならない。
 それが「結果の質」を生む。
 そこで必要とされるのは対話や尊重。
 
・心理学者マーシャル・ロサダによる「ロサダの法則」
「人間が幸福を感じる転換点は、ポジティブな感情とネガティブな感情の比が2.9013のバランスにある」
 とのこと。
 ポジティブなコミュニケーションが3倍ある組織、チームは成功する確率が高まる。
 
・米Googleが2012年から2016年まで行った労働改革プロジェクトにて、
 生産性の高いチームに共通する要因を調査、分析。
 最終的な結果としては
「他者への心遣いや同情、あるいは配慮や共感」とそれによって醸成されるチーム内の
心理的安全性」と呼ばれる概念であった、とのこと。
 雑談が活発に行われるような職場は遠慮なくものが言えて、
 本来の自分が受け入れられるという安心感が生産性向上をもたらすのではないか。

会社を買えるサイト

「会社を買えるサイトがある」と妻から教えてもらう。
妻は同僚から教えてもらったという。
「国内最大級の事業承継・M&Aプラットフォーム」とある。
 
多くは交渉対象が法人で営業利益非公開、売却希望価格応相談だが、
「【学生登録多数】 個別業種に特化した就活-採用サイト
 売却希望価格 500万円〜750万円」
なんてのもある。
その気になれば、買えるんじゃないか。
買った後で僕なんかが経営どころか運営できるか、というのは大きな問題ですが。
 
具体的な社名は出さないようにしているようだ。
「【資本業務提携企業募集】業歴20年超・高級志向の手作りチョコレートブランド」
「世界初 家庭用視力検査機器開発企業」
「2009年創業、人気のグランピング向け高級輸入家具の無在庫販売サイト」
といったところがピックアップで並んでて、どういう会社なんだろうと想像力を掻き立てる。
そして、なんで売りに出すのだろうと。
経営状態がよくないというところもあるんだろうけど、
ステップアップのためにというところも多いのだろう。
 
詳細のページで事業内容とかその強みを読んで、下まで行くと
「交渉を始める」というボタンが。
こんなドキドキするボタン、久々に見た。
押したらオールインワンで完結なんてことはなくて、かなり泥臭い交渉が始まりそうだけど。
 
妻が続けて、「阿蘇の温泉宿が売りに出されている」と。
見てみると東北の温泉旅館もリストに並んでて、営業利益に「赤字」とある。
かなり大変な状況が思い浮かぶ。
立地がよければ買い取って改装してチェーンに加えるというホテル経営者が買うのか。
地方に行くと、別館とかANNEXとかいう名前で
ここ昔は違ったんだろうなという改装感丸出しのビジネスホテルに出会ったりする。
本館に近いというだけで、買い取られた。
これは幸福なことなのか、不幸なことなのか。
 
あちこち見ていたらすごい記事があった。
ゆるキャラM&Aする時代が到来」
 
そのうちに個人もM&Aする、される時代が来るんだろうか…