睡眠時無呼吸症候群の検査

いびきの治療をどうしようかと先月書いたんだけど、
まずは症状がどの程度なのか知っておきたいと専門のクリニックで検査を受けてみることにした。
職場の近くで探すとお茶の水にあった。
こういうクリニックってニーズがあるのか、初診の予約は1ヶ月待ちで今日ようやくその日。
 
職場から歩いて水道橋、お茶の水へ。10時からで予約している。
待合室に入ると結構混んでいるが、回転が早い。すぐ呼ばれてすぐ戻ってきてすぐ会計。
治療が始まるとあとは経過観察がメインだからか。
 
問診票を書く。
一日の平均睡眠時間はどれぐらいか。
煙草は吸うか、お酒は飲むか。糖尿病などの症状はあるか。
食後横になったとき、会議に出たとき、運転しているとき、ウトウトすることはあるか。
 
待合室の隅で血圧・体重測定。
奥の検査室に移ってレントゲンと心電図。
待っている間、眺めたテレビにはTBSの朝の志らくの番組が映っていた。
先生の診察へ。一通り睡眠時無呼吸症候群の説明を聞く。
深い眠りに入っているといびきをかかないが、浅い眠りにある時にいびきをかく。
症状のある人は概して眠りが浅く、ゆえに十分な睡眠がとれていない、など。
口を開けて覗き込むと、僕は口の中が若干狭いのではないかと。
日本人によくあるのだという。
欧米人は頬の骨格が横に長く縦に狭いのが一般的で、日本人は横に狭く縦に長いのだと。
 
この日はここまで。
今日の夜、明日の夜と検査器具をつけて寝て、
睡眠時に無呼吸となってないか、なっている場合の頻度はどれぐらいかを測定する。
利き手の反対側の人差し指にセンサーを付け、鼻の穴には透明な管を挿す。
その両方が計測器につながっていて、電源を入れると心拍数やセンサーの感度が表示された。
 
器具の数に限りがあるため、終わって明後日の朝にはまた返却しに行かないといけない。
解析は1週間ぐらいかかる。
その結果をもとに治療方針を立てる。
1時間に40回無呼吸の状態が現れるならば精密検査を経て、
寝ている間マスクをつけて空気を送り、呼吸を整える治療法へ。
軽度ならば寝ている間マウスピースを付けることになる。
 
今日と同じ先生に引き続き診てもらうならば火曜。
来週15日はまだ解析結果が出ていない。
22日は即位の礼で祝日、29日は予約でいっぱい、
ということで次回は11月5日、結局1か月後。
なかなか先が長い。
睡眠時無呼吸症候群でないといいのだが……

09/30-10/06

09/30(月)
 
夏休みの9連休明け。
5:20 目覚ましが鳴る。
急ぎの要件はないしもう少し寝てようかとも一瞬思うが、
シャキッとしようと7時出社。
しかし着いたら着いたでグダグダ過ごしてしまう。
僕のいない間、特に困ったことにもならず、厳しめの問い合わせもなかった。
メールを受信してみると2,000通越え。
 
武田百合子『日日雑記』を読み始める。
生前最後のエッセイ集であるという。
 
昼食後昼寝。
弁当は鯖、ミックスベジタブルとベーコンのスクランブルエッグ、
切り干し大根の煮物、レンコンきんぴら、ブロッコリーミニトマト
 
定時で出る。
LIVIN に入ったらみりんとオリーブオイルの棚がガラガラ。
増税前に買った人が多いのだろう。
みりんは10%で、みりん風調味料が8%のままというのは難しすぎる。
 
庭に水をやって、洗濯物を取り込んで、掃除機。
明日の弁当はパックの豚ロース肉味噌漬けを焼く。
ほうれん草入りの卵焼き。
夜はレタス、セロリ、ほうれん草、ブロッコリースプラウトのサラダ。
 
この日、酒場放浪記は22時から。
テレ東BSの日本で働く外国人の番組を見た。
イタリアから来て高島屋で和菓子のバイヤーという女性。
酒場放浪記を見終わって適当にチャンネルを回したら
『笑う洋楽展』だった。腹抱えて笑った。
再開はうれしいけど不定期ではなくレギュラーでやってほしい。
最初見逃してしまった。
午前0時前に寝る。
 
---
10/01(火)
 
午前2時半頃目が覚める。
外で物音がする。
そうか、明治牛乳の配達はいつもこの時間帯なのだな、と気づく。
 
消費税10%へ。
ドリカムマサさん誕生日で61歳。
この日買ったものはコンビニで、オフィスで使うホット用のペーパーカップ
確かに少し上がったなと思う。
 
8月に電柱とぶつかって車を修理に出す。
保険会社に任せていたら全然音沙汰ない。
1カ月後状況確認したらようやく修理工場に持っていけることになり、
そしてまた音沙汰ない。そのうちに消費税10%になってしまった。
問い合わせたところ「え、あ、はい、そうですね」みたいな感じ。
やりとりしていた妻が怒るが、当然だよな。
時間がかかるならかかるで見通しを伝えたうえで
保険を適用して修理工場に出すか判断を求めるべき。
CMでは対応が手厚いと言っていて、実際は業務が回ってなくてほったらかしか。
 
昼弁当。昼寝。
週末に訪れる那須のホテルのサイトを見る。卓球ルームがある。
あの辺りの山も紅葉が始まっているようで、翌日見に行ってみるかと思う。
 
定時で出て帰ってくる。
弁当は鮭を焼く。ウインナーの卵とじ。
このところ蚊がいて、渦巻の蚊取り線香をつける。
鑑定団を見る。
夜は妻が買ってきてくれたタイムセールの麻婆豆腐、棒餃子。
わかめスープ。
妻が疲れたというので風呂を沸かして入る。
23時半に布団へ。
みみたがおもちゃのネズミを布団に乗せて待っている。
 
---
10/02(水)
 
明け方は寒い。なのに日中は30℃越え。
昨日今日と Big Star を聴く。
 
昨日今日と DFD を書く。
ヒアリングしたことをそのまま絵にすると複雑怪奇なものになり心が折れそうになる。
昼、弁当。昼寝。
 
定時帰り。家事のもろもろ。
先日買ったばかりのセンサーライトがもう壊れてしまった。
センサーが反応しない。3週間ぐらいしかもたなかった。
Amazon のユーザーレビューを見ると同じ事を書いている人が何人もいた。
このライト実は防水仕様ではなかったようだ……
 
明日の弁当は豚バラ肉と厚揚げのみそ炒め。
青森で母から聞いたみそだれの作り方をアレンジする。
一味を入れる。みりんは入れない。
夜はもやし、ほうれん草、油揚げの味噌汁。
アボカドを切る。納豆。
ワールドカップラグビーニュージーランドとカナダ。
ニュージーランドが圧倒的に強い。60点以上取ってカナダは無得点。
ボールを奪ってもすぐ奪い返されてしまう。
『街録』を見て寝る。
 
---
10/03(木)
 
武田百合子『日々雑記』を読み終える。
天衣無縫の文章。真似できない。
この続きを永遠に読み続けたいと思うが、それはかなわない。
もともと作家になるつもりはなかったのに、家族に文豪がいて図らずも文章が磨かれ、
自らも作家として名を残す。その点では幸田文と並ぶと思う。
 
昼、弁当。昼寝。
午前午後と打合せでぐったりと疲れる。
夕方コンビニに出ると小雨。
定時で出る。今週は大江戸線が混んでいる。10月、半期の初めになったからか。
DiskUnion で取り置きのCDを。Studion One から出た、Don Drummond のベスト。
思っていたのとジャケットが違う。
やぼったい。でもまあ Studio One だったからいいかと買ってみる。
あとで Amazon で見てみたらこの旧ジャケット、3万の値段がついていた。
 
町田康の猫シリーズの最終巻を読み始める。
やまやに寄って帰る。缶ビールと炭酸水を買う。
庭の水やりなど。
夜はレタスとトマト、ブロッコリースプラウトのサラダ。
カレーヌードルに生卵を落として食べる。缶ビール。缶チューハイ
鑑定団の再放送。
その後特に見たい番組はなし。
ドリカムの会報を読む。ワンダーランドについて。
明日の用意をして23時過ぎに布団に入る。
 
---
10/04(金)
 
有給。頂いたチケットを利用して那須のリゾートホテルへ。
7時起き。いちご煮の缶詰、もらっても食べないでいるうちに3本溜まって
どれも賞味期限切れ。億劫にしていたのをようやく捨てた。
台風18号の影響で朝から大雨。
母から頼まれた戸籍謄本を荻窪の区民センターまで取りに行く。
 
大泉学園から高速に乗ったときに分岐を間違えて所沢へ。
戻って来て気を取り直して外環道。
東北道に乗って蓮田SAで昼を食べる。
 
那須ICで下りて道の駅に寄ってホテルへ。
卓球を楽しんだ後で温泉、露天風呂。
ホテルの外のイタリアンレストランに入る。
マルゲリータとわさびの入ったクリームソース。
食べ終えて、雨が降っていたけど向かいの
りんどう湖レイクビューのイルミネーションを見に行く。
メリーゴーランドもクルーズ船も貸切。
なのに係の人たちは皆親切だった。
 
帰ってきてまた温泉。
新日本風土記比叡山
猫歩きはロマンチック街道。
おんな酒場放浪記はほぼ寝落ち。
タモリ倶楽部にナイツが出てるのを見て寝た。
 
---
10/05(土)
 
6時半起きでジョギング。
ホテル周辺を1時間半で12kmぐらい走って
この界隈のめぼしいところを回ってみた。
黄金の巨大神像とかオルゴール美術館とか。
牧場が集まっているエリアを抜けて
りんどう湖レイクビューに戻ってきた。
 
温泉に入って汗を流した後に朝食。
13階の展望レストラン。
そんなに食べないつもりが結局腹いっぱいに。
鶏飯がうまかったな。とんこつラーメンやホルモン入り焼きそばもあった。
栃木県だけにレモン牛乳も。
食べすぎて昼、昨晩のイタリアンレストランに行くつもりがギブアップ。
短パンのベルトも切れてしまった。
 
チェックアウトして塩原の道の駅へ。
この日は暑く、ベンチに寝そべっていると風が気持ちよかった。
田んぼの方へ。桐の木陰のベンチで用水路を流れる水の音を聞いた。
田んぼアートを見た後に、道路の反対側へ。
古民家を再利用したお土産屋でソフトクリームを食べた。
妻はブロッコリーとカリフラワー、インゲンなど野菜をたくさん買った。
栃木県産の新米も買った。
 
下道を行って鹿沼市の川村澄生美術館へ。
企画展の清宮質文がよかった。
隣りの建物が気になると入ってみると彫刻屋台を2台飾っている。
ここともう一か所で展示していて、2人の方から詳しく解説してもらった。
来週が秋まつりでこれら彫刻屋台も市中を練り歩くのだという。
来週また来るか、と妻と話す。
 
高速に乗って蓮田SAに立ち寄る。移転したばかりで新しくきれい。
肉まんを買って食べながら歩く。スーパーがあったのは便利。
帰りは特に渋滞に捕まらず。和光ICで下りて帰ってきた。
 
ラグビーワールドカップサモア戦を後半から見る。
日本は3連勝。強いな。
塩原の道の駅でかった味噌じゃが、煮物と蓮田SAで買ったするめの天ぷらで缶ビール。
ノッティングヒルの恋人』を後半から見て
養老孟司の飼い猫マルの番組を後半から見て
お笑い向上委員会を後半から見た。
午前0時半に寝た。
 
---
10/06(日)
 
前の晩寝たのが午前0時半。
明け方目を覚ましたら寒くて掛布団を探す。大雨。
10時前に起きてイタリアを見て、11時から Lazy Sunday を。
常備菜きんぴらごぼう。昨晩蓮田SA上りで買ったごぼうがシャキシャキしていた。
インゲンの胡麻和えは昨日の塩原の道の駅で買ったもの。
ブロッコリーとカリフラワー、ベーコン、ニンニク、鷹の爪のペペロンチーノ。
ブロッコリーとカリフラワーも道の駅のもの。
同じく道の駅のパン屋で買ったソーセージを挟んでサルサソースを乗せたバゲットも食べた。
パスタは金曜の夜のイタリアンレストランで買ったホットオイルをかける。
ハラペーニョが入っていて辛い。白ワインを二人で一本空けてしまう。
 
Lazy Sunday が終わって、iPhone の曲の入れ替え。
来週末の鹿沼市の秋まつり、観覧席があるというので電話で申し込む。
まだまだ席がありそうな感じだった。
その後町田康『猫のよびごえ』の続きを読んでいるうちにうたた寝
起きると暗くなっている。笑点に円楽復帰。
モヤモヤさまぁ~ず2がなくて久しぶりにサザエさん
今日が放送開始50周年だという。マスオさんの声が変わっていた。
弁当の用意。サバを焼く。ミックスベジタブルとベーコンのスクランブルエッグ。
 
夜は以前つくって好評だったポテトのミートソースグラタンを。
溶けるチーズがなくてセブンイレブンに買いに行く。
今日初めて家の外に出る。
特に見たいテレビはなく、Song to Soulも今日は無し。
以前録画した笑う洋楽展とイタリアを見て寝る。
23時半。

那須へ その3

 

(5日の続き)
 
そのまま下道を走って鹿沼市へ。那須は広い。
矢板市。シャープの大きな工場。
この辺りだったか、あちこちの家に蔵があった。
鹿沼市に入って、川村澄生美術館を探す。図書館の隣りにあった。
企画展はふたつ。2階で清宮質文、1階で栃木県出身の髙倉浩三。
川村澄生が版画家だからか、共に版画家。
どちらも本日から展示開始で清宮質文の方は特別に館長自ら解説を行っていた。
清宮質文の版画は独特な孤独感、寂寥感を湛えていて美しかった。
何もない空っぽな世界に起こる出来事、というか。図録を買った。
合わせて川村澄生と棟方志功を重ねた企画展の図録も買った。
棟方志功は川村澄生の版画を見て、自分は版画家になると決めたという。
川村澄生はやはり「初夏の風」がいいなと思う。
 
美術館の隣に妻が気になる建物があると言って入ってみた。
鹿沼市の郷土資料展示室だった。屋台を飾っている。
近くには「屋台のまち中央公園」というのがあって、
「屋台? ラーメンとかおでんの? 屋台村がある?」と思っていたら全然違った。
屋台とはお祭りのときに引くもの。
しかし神様を下すためのアンテナをもつ山車とは違って、
屋台とは神に捧げる踊りを披露するための舞台。
この鹿沼市では各町内がそれぞれ自分たちの屋台を持ち、競い合ったため、
彫り物としても飾り物としても非常に緻密なものになった。
今は20数台が現役で祭りに登場し、そのうち13台が江戸時代に作られたもの。
最も古いものは1812年につくられている。
漆塗りの屋台に彫刻、彩色を施した。しかし文政の時代に華美なものが禁じられて、
火事で焼けて1850年代に作り直したものは白木の屋台、白木の彫刻となった。
展示室に飾られている2台は昭和、平成に作られたものだったけど、
江戸時代のもいまだ現役というのがすごい。
 
鹿沼市に入ったとき、「鹿沼秋まつり」のポスターをあちこちで見かけた。
今年は10月12日、13日。そうか、来週お目見えするのか。
展示室の係の女性の方が懇切丁寧に解説してくれたんだけど、
明日日曜、祭りのためにこの展示室の外に出すのだという。
いいタイミングで見に来ました、と言われる。
土曜は神社の例大祭で神社に繰り入れた屋台の繰り出し、
日曜は市民の祭りとして屋台のパレード。
引っ張られた屋台は町の中心部で出会い、「ぶっつけ」合う。
屋台そのものをぶつけ合うのではなく、お囃子を競い、どちらが先に通るかを決める。
ああ、これって日本全国の祭りであるんだろうなあ。
この前、新日本風土記下北半島が取り上げられていた時、
むつ市の祭りで同じように引っ張って、街中でぶつかったときにお囃子で勝敗を決めていた。
ハンドルはなくて、曲がるときには持ち上げて向きを変える。これも品川の祭りがそうだった。
 
資料館では他、遺跡から見つかった土器のコーナーなど。
鹿沼市では全国の麻の9割以上を生産している。
横綱のまわしにも鹿沼市の麻が使われている。
しかし大麻所持が問題になる昨今、生産農家はかなり減ってしまい、
麻を繊維にすることで大きくなった会社も今は消防車のホースをつくっている。
 
せっかくなので「屋台のまち中央公園」の屋台展示館の方も見に行った。
ボランティアなのかな、ガイドのおじいさんが閉館時間を過ぎて同じように熱心に語ってくれた。
昨晩のレイクビューのクルーズ船のおじさんもそうだった。栃木の人は熱い。
これまで日本各地の民俗資料館に入ったけどここまで熱心に解説してくれるところは初めて。
青森も含めて、他はつくりっぱなし、予算の都合もあるんだろうけど客が来てもほったらかし。
 
ここは黒の漆塗りの彩色彫刻屋台、黒の漆塗りで白木のままの彫刻屋台、全て白木のままの彫刻屋台、
3種類がガラス張りの展示室の中に飾られていた。階段を上がって上からも眺めることができた。
これら3台の彫刻屋台も祭りのときには出陣する。背後の壁が大きな扉となっていた。
おじいさんから多くのことを聞いた。
一台つくるのに251両かかって今のお金だと1億以上となること。
唐獅子牡丹や獅子の子落としといった題材を描いているということ。
町内会と言っても今は後継者が少なく、シャッター街となっているところもあること……
かつては祭りを終えるとパーツごとにばらして箱に保存していたのが、
今はその手間もかけられずそのまま倉庫やこういった資料室で保存している。
鹿沼市は木彫りの彫刻も釘を使わない木製の車輪も、彩色も飾りも全ての職人を自前で持っている。
組木細工も寄木細工も得意、和室が減って木工細工の職人が全国的に廃業してしまったため、
今、鹿沼市の木工職人は全国から引っ張りだこであると。
そうか、AIの時代に生き残るのはこういう職人たちなんだろうな。
 
あれこれお話を聞いてすっかり鹿沼市びいきとなる。
来週のお祭りもなんとかああ都合をつけて来ようかな。
市の後任の手ぬぐいを買うと屋台を引っ張る綱を一緒に握れるという。
 
屋台展示館を出て、すっかり暗くなっている。
遅くなっても疲れるだけだからと高速に乗って帰った。
まだ土曜だからか東北道も外環道も渋滞に捕まらなかった。
昨日が下りの蓮田SAに入ったので、今回は移転して新しくなった上りの蓮田SAに入る。
確かに大きく、きれいだった。フードコートもいろんな店が入っている。
伝説のすた丼屋まで!
中華の店で肉まんを買って歩きながら食べていると、スーパーがあった。
これは気が利いている。明日食べるものをわざわざ買いに行かなくていい。
弁当用の常備菜につくるつもりだったきんぴらごぼうのためのごぼう、二本入って250円、
こんなの初めてというぐらい太くて長いのを買った。むしろ安い。
2割引きになったするめの天ぷらも合わせて。
 
和光ICで下りて家に到着。みみたが玄関前でお出迎え。
ペットシッターさんの報告を読むといい子にして過ごしていたようだ。
荷物を片付け、道の駅で買った野菜を冷蔵庫へ。
同じく総菜は缶ビールを飲みながら。
昨晩イタリアンレストランで買ったホットオイルをさっそくかけて食べた。
ラグビーサモア戦の後半を見る。2倍の点差をつけて勝った。
いつの間に日本はこんなに強くなったのだろう。
終わって『ノッティングヒルの恋人』の後半。
養老孟司先生のところの猫、マルちゃんの番組を見て、その後お笑い向上委員会へ。
魔王ことザブングル加藤が復活したようだが、これも後半のみ。
 
二日間とは言え、思いがけず充実した旅になったな。
りんごう湖レイクサイドビュー、那須をジョギング、塩原の道の駅、鹿沼市の彫刻屋台……
来週は行けたら「鹿沼秋まつり」へ。
パンフレットがしっかりしている。寝る前これを読んで過ごした。

那須へ その2

昨晩はおんな酒場放浪記を見ているうちに何度も寝落ち。
タモリ倶楽部は見た。
ナイツが出てきて「ENGEI以外グランドスラム
ナイツとオードリーが若手の頃によく共演していた時の打ち上げに
見知らぬおっさんがいつも参加してて、
オードリーはナイツの知り合いだと思い、
ナイツはオードリーの知り合いだと思っていたという話など。
 
6時半に起きてジョギング。
ランニングシューズを持ってきていたのでホテルの周辺を走ってみる。
普通の道路だけど車の通りはまだまだ少なく、涼しい。
聞こえてくるのは虫の音だけ。蛙の死骸が多かった。
那須のこの辺りの大半、恐らく90%は田畑なのだなと知る。
使われていない草地には太陽光発電のパネルが広がっている。
ところどころ開けて、突然、輸入雑貨の店や手作り感あふれるギャラリー、
手作りヨーグルトの店などフワフワしたファンシーなもの。
宝石探しやパワーストーンなど行楽地っぽいものもよく出てくる。
「オルゴール美術館」「ステンドグラス美術館」「エンジェル・キューピッド美術館」
クラシックカー博物館」など様々な美術館の類が出てきて、どれも豪華で立派。
大金持ちがコレクションをそのまま展示しているのだろうか。
箱根もそんな感じか。胡散臭い感じがしてどうにも入る気がしない。そればかり。
あちこちにその看板を見かける。何キロ先とか何キロ手前とか。
「黄金の巨大神像」というのもあったなあ。神社? の隙間から垣間見えた。
その近くには「みろく大観音」という看板も。張り合っているのか。
 
ホテルから見て北側の大通りに出るとツーリングのバイクが通り過ぎる。
その後ろに那須動物王国の猫の形をしたバスが運転手だけを乗せて走っていく。
森の中の脇道へと曲がる。ペンション、貸別荘、企業の保養所。
7時、歩いている人はほぼ皆無。
大きな犬を2匹連れて散歩している女性の方とすれ違ってあいさつしたぐらいか。
夜逃げしたナイトクラブのガラスが割られ、内側から板が打ち付けられていた。
南側の大通りに出る。
「チーズガーデン」「お菓子の城」「モンキーパーク」「とりっくあーとぴあ」「SLランド」…
この界隈の観光スポットないしはその看板をほとんど見かけたかな。
やはりどれも地方のもっさりしたテーマパークという感じで食指が動かず…
牧場が集まっている一角に出た。
そのうちのひとつはチーズをつくっている工場が見学できるようだが堆肥の臭いもすごい。
でも面白そうだな、いつか行ってみたいなと思う。
昨晩訪れた「りんどう湖レイクビュー」の脇を通ってホテルに戻った。
ゆっくり走って1時間半ぐらいで12kmぐらいになったか。
今シーズン最初のジョギング、まずまずのスタートになった。
 
8時半、汗を流すために大浴場へ。
他に誰もいない。快晴の中、朝風呂を楽しんだ。
部屋に戻り13階の展望レストランで朝食バイキング。
そんなに食べないつもりが、ひとつひとつ目の前で焼いてくれるオムレツに鶏飯、
モツ入り焼きそば、とんこつラーメンと食べたくなるものばかり。
結局腹がはちきれそうになるくらい食べてしまった……
さすがの僕も残してしまった。
栃木県だけあって、冷たい飲み物の間にレモンミルクもあった。
9時を過ぎてラストオーダー、レストランはガラガラとなる。
最後にもう一度大浴場に入りに行く。
今度は何組か入っていて、小さい男の子二人を連れたお父さんがてんやわんや。
男の子一人は露天風呂の岩山を上り、ざぶんと飛び込む。
何かのヒーローものの中に入り込んでいて、
そのストーリーにおける自分の役割の推敲みたいなことをブツブツ呟いていた。
男の子は大変だ。
部屋に戻る。トイレでベルトを引っ張ろうとしたら千切れてしまった。
長いこと使っていたのでボロボロになっていた。
決して食べ過ぎたからではないはず…
 
11時前にチェックアウトして車へ。
いろいろ考えた結果、この日は紅葉を見にマウントジーンズではなく、
鹿沼市の川村澄夫生美術館に行くことにする。
その前に塩原の道の駅「湯の香しおばら」を訪れた。
今建て替え中で仮店舗で営業していた。
妻が野菜を買う。大根、ピーマン、カリフラワー、ブロッコリーいんげん……
夜食べる惣菜にと「味噌じゃが」や煮物も。
食べ過ぎたのが余りにも辛くて、妻が花を見に行っている間、ベンチに座って待つことにする。
この日東京は32℃、塩原もかなり気温が上がる。風が吹きつけてくると冷たくて気持ちよかった。
妻と落ち合って田んぼの方へ。
桐の木の木陰にベンチがあって、畦道の水の流れを聞きながら過ごした。
寝そべると桐の枝の間から白い雲が見えて、Priceless な時間となった。
田んぼアートも作られていて、高いところに上って令和元年を記念する絵を眺めた。
色のついた稲を植えるにあたって、青森の米も使われてるんですね。
道を渡って反対側の土産物屋へ。
古民家を利用していて、縁側に座ってアイスクリームを食べた。
店の前の広場では集まった子供連れの家族が稲刈り体験を終えて記念の米をもらっていた。

那須へ その1

チケットを頂いたので那須のリゾートホテルへ。
本当は南房総にしてたんだけど、先日の台風で修復工事の休みとなってしまい、
系列で代わりに泊まれるとこありますかと問い合わせして振り替え。
夫婦そろって有休を取得していたので、せっかくだから日付をずらさず行こうと。
 
7時起き。明け方から大雨。
母からこの時期いつも戸籍謄本を取得するよう頼まれていて、荻窪の区民センターに取りに行く。
その間妻は修理に出した車を受け取りに行くことになっていた。
工場の最寄り駅が井荻で、荻窪から近かったので帰りにピックアップしてもらう。
 
中野坂上で乗り換えて丸の内線。
荻窪駅に着いたときは降っていたが、
戸籍謄本を受け取って駅に向かう時には晴れ間が見えて雨も上がっていた。
平日朝イチの区民センターはガラガラですぐ発行してくれた。
 
妻がまだ家を出ていないとのことで地下鉄を乗り継いで帰ることにした。
荻窪駅はJRの改札から丸の内線の改札に向かう人多数。
人身事故か何か起きたようだった。
 
光が丘に戻ってくる。
せっかくなので猫砂を一袋買って帰る。結構な重さなので一袋だけ。
家に着くと妻はペットシッターさんを受け入れるための準備が終わってなくてまだ家にいた。
入違いで外出。
僕は戸籍謄本と母から頼まれた榮太郎の塩飴を段ボール箱に詰めてセブンイレブンに持っていった。
 
11時、妻が工場から戻ってきて出発。
先に近くのガソリンスタンドへ。
ガソリンを入れている間、併設のプロントでアイスカフェラテとアイスレモンティーを買う。
高速に乗るのでタイヤ圧を計って空気を入れていくという。
しかしこの車の場合どれぐらい入れたらいいのかよくわからずで店長に来てもらう。
丁寧に対応してくれて、せっかくなので入れ替えたを覚えてくださいと。
僕も妻もタイヤ一個ずつ試してみた。なかなか角度がうまくいかず、すぐ抜けてしまう。
店長の方はタイヤの裏に油のようなものが見える、
1か所だけならばオイルがも漏れている可能性があると調べてくれた。
結果4カ所とも濡れていて、工場で修理した後で洗車してくれてそのときついたのだろうと。
いい人だった。こういう方がいるとまた利用したくなる。
 
練馬ICを過ぎて大泉学園ICで乗る。
すぐ外環道と関越道の分岐にぶつかって、外環道に乗るべきが
うかうかしていたら関越道の方に入ってしまった。
仕方なくナビが進める通り、関越道を所沢ICまで行っていったん下りてまた乗り直した。
大泉学園まで戻って外環道に入り直し、川口ICから東北道に乗った。
外環道は混んでいて平日の朝だろうと関係ない。
巨大な土管のようなものを積んでいたり、建築資材を運ぶダンプが多かった。
東北道に入ると道は空いて、物流のための大型トラックが増えた。
 
12時半、東北道に入って最初のサービスエリアである蓮田SAで昼を食べることにする。
大型車も普通車もいっぱいでなかなか駐車場の空きが見つからない。
平日でこれだけ混むなら土日はもっとすごいのだろう。
レストランに入って僕は人気3位のロースかつ定食を、妻は1位の五目あんかけ焼きそばを。
「松村牧場」というとこの「香り豚」というブランドの豚肉。
お土産売り場に焼売の串が売られていて気になったけど、腹いっぱいだったのでやめといた。
「北本トマトカレー」という最近話題らしいB級グルメのルーでつくったという
ポテトのスナック菓子を買ってみた。
 
車に戻って北上再開。緑の割合が増える。
田んぼは稲刈りが済んだとことまだのところと。
那須ICで下りるとすぐそこに那須の町並みが。
小さなミュージアムとあばら家のような骨とう品店と瀟洒なカフェやレストランとが
木々の隙間にまばらに続いている。
その風景に統一感はあるが、ひとつひとつの店の間に連帯感はなさそう。
道の駅があったので入ってみた。
工芸品、産直野菜、土産物、観光案内所、
どの建物も大きく建物と建物の間が広々としているが、何かどこか暗くて寒々しい。
那須に入って雨がまた降りだしたというのもあるのだろう。
 
テディベアミュージアムが見えてきて、ああ、結婚前に那須を訪れた時に来たなー、と思い出す。
ホテルはそのすぐ近くにあった。
15時半。車を停めてチェックイン。フロントで働く従業員は欧米人の男女が一人ずついて、
ハロウィンの格好をしていた。
子供連れにやさしいホテルということになっていて大勢の若い家族連れが泊まっていた。
一階のフロントの前がそもそもキッズスペースとなっていて大勢の子供たちが遊んでいた。
 
12階の部屋となった。荷物を置く。森の中。窓から外を見ると煙っている。
ホテルそのものは以前別の名前だったのを買い取ったようで、
建物そのものとしては古く、それを隅々までピカピカときれいにする余裕はないようだ。
壁やソファーのあちこちにシミがあって穴が開いていたり。
でもこれをリゾートホテルと呼んでるんだよな。ま、いいかと思う。
 
卓球場があると知ってフロントからラケットを借りて妻と二人、30分ほど。
いい汗をかいて1階の大浴場へ。
露天風呂に入るとやはり若い父親と小さな子供たち。
妻の方では洗い場を走って泣き出した子供を親がなだめたりと大変だったようだ。
そして体を洗わせて並ばせて体を拭かせてと。
父親の方は風呂の中でバタバタさせたりして気楽なものだ。
横目で見つつ、まだ明るいうちの風呂はいいものだと思う。
 
出てきて17時半。
ホテルの外に出て近くのイタリアンレストランへと歩いていく。
外は既に暗くなっている。
マルゲリータのピザ、わさびの入ったクリームソースのパスタ、
アンチョビとポテトのグラタン。何を食べてもおいしかった。
ピザは店のオリジナルのホットオイルをかける。
オリーブオイルにハラペーニョを漬けたもので、
聞いてみると独自の調合を見出すのに一年かかったという。
一瓶買って帰ることにした。
 
向かいに大きなアミューズメントパーク「那須りんどう湖レイクビュー」があって、
この時期は園内全体がイルミネーションで彩られる。
せっかくなので入ってみた。
傘を差すほど雨が降っていて広い園内に他には10組もいない。
実際、巡回する鉄道もメリーゴーランドもクルーズ船も他に客はいなくて貸切。
贅沢な時間だった。もちろんクリスマスの時期は大変な混みようとなる。
 
クルーズ船ではガイドのおじさんが20分の乗船時間の間、つきっきりで熱心に解説してくれた。
りんどう湖人造湖であるとか、
一度だけ湖の水を抜いたことがあって鯉が多かった、ブルーギルブラックバスの類はいなかったとか、
そういう話。あの時計台の裏には本物の馬車があるとか見どころも教えてくれた。
建物4階か5階分はある大きな噴水が光に照らされて色が変わる。
遠くの通路を光の群れが走る。
小さな島に花火のようにイルミネーションが打ちあがる。
そういった色と光の風景を船の中から見る。これで1,000円は安い。
 
クルーズ船を下りてからは離れた場所から眺めたイルミネーションの中を歩いた。
2人乗りのゴーカートを楽しめる場所があって、最後に僕の運転でサーキットを一周した。
この夜、お客さんがほとんどいなかったのに皆、きちんと営業してお客さんが来るのを待っていて、
通りがかるととても喜んでくれる。とても気持ちの良い場所だったな。
最初は子供向けの遊園地だろ? と見くびっていた。ほんとすみません。
 
帰ってきてまた温泉に入り、新日本風土記を見る。比叡山
ブラタモリ比叡山だったな。
あとは缶ビール、缶チューハイを飲みながら
猫歩き、おんな酒場放浪記、タモリ倶楽部を見て寝る予定。

『Abbey Road』50周年記念エディション

ビートルズAbbey Road』の50周年記念エディションが先週金曜に発売されて、
2枚目のデモ音源集と合わせてさっそく聞いてみた。
 
一昨年の『Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band』
昨年の『The Beatles (White Album)』同様、
当時のプロデューサー、ジョージ・マーティンの息子である
ジャイルズ・マーティンが新しくミックスし直している。
ベースとドラムの音がほどよくズシリと来て、
アコースティックギターやオーケストラの弦楽器が美しく流れる。
目の前で演奏して、その場で同時進行でミックスしているかのよう。
あの日アビーロード・スタジオで聞こえた音はこういう音だったんじゃないかと思わせる。
 
来年は2020年ということでいよいよ『Let It Be』のニューミックスが登場するはず。
一年に一度届く絵葉書のようで毎年この時期楽しみにしている。
2021年以後は遡って昔のアルバムも出してほしいなあ。
『Magical Mystery Tour』や『Rubber Soul』をこの音で聞いてみたい。
 
よく言われるように解散が決まって、
最後の一仕事とポール・マッカートニーがまとめ役に徹したアルバム。
大半の曲を提供して(主に後半)存在感たっぷりだけど……
Maxwell's Silver Hammer」「Oh! Darling」「You Never Give Me Your Money」
と佳曲揃いではあるものの、ポールの代表曲ではない。
一方でジョージ・ハリソンは「Something」「Here Comes the Sun」と
自身のキャリアを代表する名曲を打ち出して
ジョンとポールに並ぶ作曲家へと成長したことを印象付けた。
 
ジョン・レノンはもう興味無くしてたんだろうなあ。
オープニングの「Come Togher」のとげとげしさ、「I Want You」の緊張感、
後半の「Polythene Pam」の潔さに全てが現れている。
リンゴ・スターは楽しく愉快な「Octopus's Garden」を提供、
この曲がA面のあの位置になかったら
Abbey Road』というアルバムはかなり味気ないことになっていた。
 
後半の「Because」から「The End」を経てアンコールのように「Her Magesty」を。
これら短い曲が矢継ぎ早に繰り出されメドレーのようにつながっていくパートが評価高い。
若い頃は全然その良さがわからなかった。目立つ曲がないなと。
今聞くと楽器の弾けない僕であっても
「これ、どうやってつくったんだろう?」と狐につままれたようになる。
ただ短い地味な曲を並べればいいというのではない。
他の誰にも作れない。ビートルズの底力を感じる。
 
でもやっぱ。
「I Want You」の重苦しいベースとシンセサイザーのノイズが無機的に繰り返され、
高まり続ける中で突然音がブチっと切られる。
一瞬間を開けて「Here Comes the Sun」の瑞々しいアコースティックギターの音が流れだす。
いつ聞いてもここがたまらない。
どんな苦しみに対しても救いはもたらされるのだ、というような。
ビートルズが最後残したメッセージってそういうことなんじゃないかなと。
レコードだと「I Want You」がA面最後なので自分でひっくり返さないといけないですが……
 
青森の実家には高校時代にビートルズのCDかレコードを買った時にもらったポスターを
母が額に入れてくれて今も部屋に飾っている。
『Abeey Road』のジャケットを拡大したもの。
30年近く前のものなので少し色あせているが、
ビートルズの4人は今もアビーロードの交差点を歩き続けている。

猫と宇宙

時々みみたが壁に向かって、何もないはずの宙をじっと見つめていることがある。
蜘蛛や虫がいるのかというとそうでもなく、前脚を伸ばすことはない。
ただ見つめている。そしてニャアと鳴く。
そこに何かがいるかのように。
 
猫や犬にとっては死後の世界がごく近いところにあって、
既に亡くなって霊体となった猫や犬が見えるのではないか。
時々、気まぐれにこちら側にやってくるのではないか。
そういうことを考える人たちがいつの時代もいた。
僕も、そういうことなんじゃないかと思う。
人類は進化の果てに多くを失ったため、見ることができない。
いや、人類のうちのごく限られた人にしか見えない。
 
系統樹上下等な生物ほど向こう側の世界が近いとしたら。
向こう側とこちら側の世界の違いがなく、
生きるものと死せるものとが混ざり合って生と死を送っているのなら。
それが豊穣な自然界を形作る。
 
人類はこちら側の生と向こう側の死という概念を生み出し、はっきりと分けてしまった。
その人類が死者の場を奪っていくと自然界のバランスが崩れていく。
なんだか宗教がかった話になったが、そういうことなのかもしれない。
 
(そして最後に何かが崩壊して、この世界は死者だけとなる)
 
みみたは誰に会っているのか。
この土地にいた先輩猫なのか。
みみたを産んだ母猫や野良となって若くして亡くなった兄弟たちなのか。
 
……いや、ただ単に食べたばかりのカリカリをおなかの中で落ち着かせるために
立ち止まってるのが思案気に見えるだけなのか。
そっちかな……