九九というもの

9月9日で思い出したが、九九。
(でも今日は「九九の日」とか「九九の記念日」ではないようだ)
 
日本人の計算が早いのは小さい頃に九九を覚えるからだ、
というのを聞いたことがある。
全世界の小学校で教えてるんじゃないんですね。
(え? 赤飯って甘いんじゃないんですか? 
 青森で食べたのは甘かったですけど!? というような驚きがあった)
 
教えている国であっても
日本のような九九ではなく、その国独自の九九があるようだ。
今ちょっと見た限りでは、イギリスでは12×12になるようだし、
シンガポールではお金の計算でよく使う2の段や5の段から覚え始めるとあった。
その国ならではの合理性がある。
日本はまず、気合で全部順番に、機械的に覚えていく。
 
数学は苦手だが、九九は身につけておいてよかったと思う。
というか逆に、今身についてるのは
基本的な足し算・掛け算・引き算・割り算・分数と九九
ぐらいしかないんじゃないか。
あれだけさんざんやったのに二次方程式の解き方は忘れてしまった。
微分積分ってなんだったっけ?
 
九九は学んだ方がいいんですよね。
日々の計算に役立つからというよりも、
頭の中に九九というひとつの思考の枠組みがゆるぎなく根を張るから。
九×九のマス目が論理的思考の礎になるというか。
これがなかったら僕はもっと
ふわっと感覚的で断片的な考え方になっていたんじゃないかと思う。
 
先日の InterFM『Lazy Sunday』で、ジョージさんがこんなことを言っていた。
アメリカの学校では数学の試験で電卓を使ってもよかった。
なぜなら、その答えに至ったプロセスが大事だから。
最後の具体的な計算のところに至る、その前段を重視しているから。
なるほどなあと思った。
 
できれば、プロセス+九九がいいんだろうなぁ。
高校生以上の高度な計算なら九九がどうこうというレベルではなくて
ほんとに電卓がないと無理だろうけど。

飼い猫のデータベース

迷い猫の貼り紙を日々、いたるところで見かける。
スマホアプリ「ドコノコ」でも目撃情報が寄せられている。
もう一年以上見つからないのに、それでも飼い主の方は諦めない。
胸がつまる思いをする。
 
他の家で拾われてそこで暮らしているという例もあるだろう。
そういうデータを集めて誰でもアクセスできるようにできないかな、
なんてことをスーパーの帰り道に考える。
・飼っている猫といつどこで出会ったか。
・出会ったときの猫の年齢はどれぐらいだったか。
 生後すぐなのか、ある程度成長してからなのか。
・出会った手段。譲渡会や迷い猫など。
・外見の特徴。色、模様、尻尾の長さなど。
 
こういうのを皆が登録するようになれば
あ、うちの子はここの家で拾われたんだ、とすぐわかる(かもしれない)
 
もちろん、人間の個人情報保護が厳しくなっている昨今、
猫に対しても同様の考え方をする人もいるだろうし、
そもそもめんどくさい、ネットは煩わしい、という人もいるだろう。
「ドコノコ」でも近隣の猫を検索すれば画像が表示される。
そこで判明するということもあるだろう。
 
貼り紙が色あせて、それをまた新しく貼り直してと
根気よく続けている飼い主の方のことを考えると
何かできないだろうかと思う。
世の中の不幸な猫が一匹でも少なくなってほしい
という思いはいつも変わらず。

先週買ったCD #47:2021/08/30-2021/09/05

2021/08/30: www.hmv.co.jp
山下達郎 「アルチザン」 \2420
Georger Harrison 「All Things Must Pass 50th Anniversary」 \5500
The Ploice 「Every Breath You Take The Singles」 \3080
The Ploice 「Flexible Strategies」 \3080
Prince 「Welcome 2 America」 \2750
Billie Eilish 「Happier Than Ever」 \3630
 
2021/08/31: diskunion.net
Keb' Mo' 「Martin Scorsese Presents The Blues Keb’ Mo’」 \741
Nouvelle Vague 「Curiosities」 \646
 
2021/09/02: tower.jp
Elton John 「Greatest Hits」 \2934
 
2021/09/03: www.amazon.co.jp
Old Man River 「Good Morning」 \1
 
2021/09/03: www.hmv.co.jp
チャットモンチー 「耳鳴り Forever Edition」 (\3141)
HMV のポイントで
 
2021/09/03: diskunion.net
(V.A.) 「大瀧詠一 Song Book I」 \1601
(V.A.) 「大瀧詠一 Song Book II」 \1100
 
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The Ploice 「Every Breath You Take The Singles」
 
ビートルズ以外で僕が最も聞いたのは The Police だった。
ラストアルバムの『Synchnonicity』(1983)か、
解散後のこのベストアルバム(1986)か。
 
どちらのアルバムにも
”Every Breath You Take”(見つめていたい)が入っている。
あの印象的なアルペジオのイントロは誰もが聞いたことがあると思う。
CMで繰り返し採用され、ラジオ番組でもよくリクエストされる。
歌詞を読むととても強迫観念的だけど、
ロックを代表するバラードソングなのは確か。
 
「Every Breath You Take The Singles」は秀逸だった。
タモリ倶楽部の『ろくさん』で有名なレゲエナンバー ”Roxanne” に始まって、
皮肉に満ちた歌詞がスティングの知性を感じさせる
”Message In A Bottle”(孤独のメッセージ)で弾みをつけて、
実はパンクバンドとしてデビューする前から演奏していたカラフルなポップナンバー
Every Little Thing She Does Is Magic” が中盤のハイライト、
そして”Every Breath You Take” 
”King Of Pain” ”Wrapped Around Your Finger” とバラードの3連発で締めくくる。
捨て曲一切なし、バンドのデビューから解散まで
クオリティの高さは全くゆるまなかった。
 
ファーストアルバムとラストアルバムがどちらも名盤というバンドはそんなにない。
通常、最初はパッとせずに尻上がりに良くなっていくか、
途中でピークを迎えて下がっていくか。
デビュー作が一番良かったけどあとは失速というバンドもある。
5枚以上アルバムを出したバンドで、音楽的変遷を経つつも
最初と最後のアルバムがよかったバンド、
というかどのアルバムも一定以上のクオリティにある
(例えばどのアルバムが名盤カタログに取り上げられてもおかしくはない)
バンドを思い浮かべてみると、
The Police の他、Talking Heads / Roxy Music / R.E.M. といったところが思い浮かぶ。
ビートルズだってそうか。
これらのバンドはわかってるから再結成しないか、
再結成してツアーは出ても新しいスタジオアルバムは出さない。
 
長らくこのベストアルバムはリマスター再発されていなかったと思う。
ジャケットが変わって
The Police のアルバムのジャケットはどれもパッとしないが、
 輪にかけてカッコ悪かった)
タイトルが「Every Breath You Take The Classics」と若干変わった。
こちらはリマスター音源となる。
”Dont' Stand So Close To Me”(高校教師)は
「The Singles」では再録の86年バージョンだったのが
オリジナルと両方収録され、
”Message In A Bottle”はリミックスバージョンもボーナストラックとして追加された。
一見お得なようでいて、「The Singles」を長く聞いてきた者としては
なんだかしっくりこない。
The Police にリミックスバージョンは求めないし。
曲目はほぼ一緒なのに、とりとめなく感じてしまうものなんですよね。
コンパクトな「The Singles」の方が断然、完成度が高いと思う。
 
The Police 解散後のスティングの活躍は周知のとおりで。
(宮崎シーガイアのこけら落としに来てたなあ、とか)
再結成後のツアーを東京ドームにも見に行った。
スティング、アンディ・サマーズ、スチュアート・コープランドの3人だけ。
恐ろしく演奏能力は高いのに全然かみ合っていなかった。
3人が同時に、同じ曲を別々に演奏しているような感じ。
なんとも不思議な音だった。
あくまでビジネスとしての再結成だったんだろうな……
 
---
チャットモンチー 「耳鳴り Forever Edition」
 
チャトモンチーのことを知ったのは、Rockin’on JAPAN の巻頭ページ。
編集長の山崎洋一郎が、時々、これは日本のロックの歴史を変えると
宣言する曲や新しいバンド・アーティストを取り上げていた。
前者だと The Yellow Monkey ”JAM” や
東京No.1 Soul Set ”ヤード” に  Bloodthirsty Butchersファウスト
といった辺りを覚えている。
後者だとくるりが ”東京” で出てきたとき、
上松秀実の ”トラウマ” やチャットモンチーが ”恋の煙” でデビューした時など。
くるりは京都、上松秀実は佐渡島チャットモンチーは徳島。
東京から遠く離れたところから全く新しい才能が出てきたことに
山崎洋一郎は興奮していたように思う。
 
読んでたら煽られて僕も
チャットモンチーのファーストアルバム「耳鳴り」をすぐ買った。
ヴォーカル・ギター、ベース、ドラムの3ピース、
一見どこにでもあるような普通のバンド。
なのにとても鮮烈な印象を受けた。
混ざりけなしの圧倒的な純度の高さ、透明感。
それは今聞いても変わらない。
曲としては70年代のフォークや80年代のJ-POPを
バンドで演奏しているような印象を受けた。
しかしその全てを、少女の秘密とでも呼ぶべきもので染め上げているというか。
少女が大人になっていく人生の中でもわずかな瞬間、
ときめきやとまどいに満ちた日々をそのまま切り取っている、というような。
 
実際、デビューミニアルバム「chatmonchy has come」は
徳島と東京を行ったり来たりしている時に録音していて
「耳鳴り」は東京に移り住んだばかりの頃だった。
彼女たちの変化の時が音に直接刻まれていた。
SUPERCARいしわたり淳治のプロデュースも作り込み過ぎず、
的確だったのだろう。
 
だから僕にとってチャットモンチーはこの最初の2枚であって、
その後のアルバム、”シャングリラ” や ”とび魚のバタフライ” がヒットした
2作目の「生命力」も悪くはないけど、普通になっちゃったなあと。
特に、ドラムの高橋久美子が脱退して
橋本絵莉子福岡晃子の2人組になってからは
彼女たちだけの特別な魔法がとけてしまったように感じた。
少女性で売っていくのではなく
ロックバンドとしてたくましくなっていくというのは正しい選択ではあるけれど。
 
アルバムが出たら買うけど一度ぐらいしか聞かない。
3枚組のベストアルバムも一応買っている。
しばらく遠ざかってたんだけど、最近になって
過去のアルバムが<Forever Edition>としてリマスターされ、
アルバムの曲順通りにライヴ演奏を集めたボーナスディスクをつけた
2枚組で再発されていたことを知った。2016年のこと。
少しずつ買い揃えるかと「chatmonchy has come」と「耳鳴り」を買った。
ブックレットには発売時に受けたインタビュー、
高橋久美子の当時を振り返るエッセイ、
レコード会社の担当による橋本絵莉子福岡晃子への2016年のインタビューと
盛りだくさんの内容。まさに決定版。
 
冒頭の”東京ハチミツオーケストラ”は
何かがこれから始まるという期待を今も感じさせる。
シングルになった”恋愛スピリッツ”ってやっぱ稀代の名曲だよなあ。
”さよなら Good bye ” ”どなる、でんわ、どしゃぶり”
といった他の曲にもきちんと血が通っている。
それらの曲のライヴバージョンもよかった。
演奏がうまい、ということはないんだけど
彼女たちの仲の良さ、一体感が現れた演奏が心地よい。
ゴリゴリ、ザラザラしたオルタナティヴ直系の音。
 
これから先、「生命力」以後のアルバムも入手して改めて聞き直してみたい。
いや、やっぱよかったんだな、ちゃんと聞けばよかったな、
と思うことになるのかな。
 

身辺雑記:08/30-09/05

08/30(月)
 
昨晩はボールを見つけた来たみみたが遊ぼうと。
しばらく投げているうちに寝落ち。
7時起き。縄跳び、クッション腹筋、コーヒー、GTR3
レモン酢、スムージー
瓶缶ペットボトルを出す。
昨日は終日曇りでさほど暑くはなかったが、今日は晴れるか。
今週は明日から雨で気温が下がるようだ。
 
昼はおろしそば。ライフに買い物。
午後は打ち合わせふたつ。
今日は35℃超えたか。さすがに暑い。
明日は重たい打ち合わせもあって計4本。
忙しくなるのが目に見えているので今日は早く終わる。
 
『山怪』を少し読む。日が暮れるのが早くなった。
18時でもう暗い。
夜は妻のリクエストで塩焼きそば。
土日、ワクチン接種後でアルコールを控えていたので
今日は飲む。
車椅子ラグビーの決勝、イギリスとアメリカ。
イギリスはやはり強かった。
酒場放浪記。
しゃべくりがオリンピックの女子バスケチーム。
ヘッドコーチをあそこまでいじっていいのだろうか。
町中華で飲ろうぜの再放送を見ているうちに寝落ち。
 
チャーリー・ワッツが先週亡くなり、
 
---
08/31(火)
 
久しぶりにみみたに起こされずぐっすり寝た。
日中、ボールで遊んだのがよかったのか。
7時起き。縄跳び、クッション腹筋、コーヒー、GTR3
レモン酢、スムージー、ヨーグルト。
燃えるごみを出して、ごみ箱にポリ袋を。
朝イチ、昼休み、夕方2本立て続けと打ち合わせ。
 
昼、妻がおにぎりとおかずをつくってくれていた。
ウインナーを焼いたり、玉子焼き。
夕方の面談に向けて仕事が手につかず。
質問の意図を取り違えたりしどろもどろになった。
付け焼刃ではだめだな。
PMO の打ち合わせも続けて。こちらもパッとしない。
 
酒を飲まずにはいられず。
土日飲まなかったからいいかと
『山怪』を読みながら缶ビール。
料理する気になれず、妻に車を出してもらって
IMA地下の肉屋で焼き鳥を買う。
向かいの総菜屋でサラダも。
 
ヤクルトと巨人の試合。
4-4だったのが、4-5となり、5-8、5-10と突き放される。
8-10まで持って行くが、負けた。
鑑定団を途中から見る。
猫歩きは讃岐・金毘羅山。
ぼっちキャンプは前回に引き続き、北海道。
なんとはなしにBSテレ東の「お耳に合いましたら」を見てしまった。
なかなか面白い。ドムドムバーガーだった。
 
午後から雨。強くなったり弱くなったり。
涼しくなる。
 
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09/01(水)
 
7時起き。涼しい。今日から9月。
縄跳び、クッション腹筋、GTR3
レモン酢、スムージー、ヨーグルト。
いつも頼んでいるコーヒー豆を挽いたのを
このところアイスばかりにしていたらホットのが切れてしまった。
 
だいぶ寒くなってきて下は短パンではなくジャージ。
昼は温かい蕎麦。ライフに買い物。
夕方の打ち合わせに向けて準備。
合間に『デザインリサーチの教科書』の続きを少し読む。
打ち合わせはかなりドタバタになってしまった。時間も足りない。
 
妻のリクエストで夜はお好み焼き。
しかしフライパンで焼くと表面が焦げ付いてしまう。
中は半生のような。味は悪くなかったが。
前と同じ粉なのになぜなんだろう。
 
巨人・ヤクルト戦。また負けた。
テレ東の路線旅を少し見てチャンネルを変えたら車椅子バスケ男子。
準々決勝、オーストラリア戦の後半。
追いつかれそうになってギリギリ持ちこたえて勝利。
初の準決勝進出。鳥海選手は髪を切って黒く染めていた。
 
『山怪』の続きを。読み終える。
お笑い実力刃はニューヨーク。面白かったな。
午前0時半、寝る。
 
---
09/02(木)
 
7時起き。寒くて布団をかぶっている。
なぜか明け方よく眠れず。
iPhone が壊れて表も裏もひび割れて中身が見える、という夢を見た。
雨で縄跳びできず。クッション腹筋、GTR3
レモン酢、スムージー、ヨーグルト。
ずっと雨で寒い。最高気温22℃とのこと。青森が26℃
 
問い合わせしたりされりで朝からバタバタ。
来週の本番リリースを控えてバタバタ。
昼休み、雨の中、LIVIN で買い物。
昼は蕎麦。ネギが悪くなりかけてて無事な部分を煮込んで食べる。
 
午後3本連続で打ち合わせ。
異動や退職の話を聞く。
 
夜はホッケを焼く。茄子のピリ辛炒め。
味噌汁、ごはん。
大雨の中、サッカーのワールドカップアジア最終予選
オマーン相手に苦戦。後半1点取られる。
あかん、とチャンネルを変えて迷宮グルメ。
お笑い演芸館vsは相方がお笑いにやる気ない芸人。
納言とパーパーはいいとして、ふたりしずか。
これまでなんとなく覚えてただけだけど、
相方に片思いしているから芸人をがんばっているって……
ある種の狂気か。
町山智浩アメリカを見て寝る。
 
妻の職場で引っ越しにつき、書棚の本、欲しい人は持って帰っていいと。
写真を送ってくれたのを見て、これ持ち帰ってとリクエストする。
結構な量になった。
 
---
09/03(金)
 
明け方目が覚めたらみみたがボールを転がして待っていた。
しばらくボール投げ。噛みつかれるよりはいい。
7時起き。今日も雨。
クッション腹筋、GTR3
レモン酢、スムージー、ヨーグルト。
菅波先生、遂に。イケ波。
このところ血圧が高い。
 
朝からあまり本質的ではないところでの問い合わせが重なってバタバタ。
気が付いたら午前中が終わっていた。
ライフに買い物。昼は蕎麦を茹でる。
 
菅首相総裁選撤退表明。
何でこの時期に総裁選を? 自分の保身のため? と思っていたら
旗色が悪くなるとすぐ辞任。
周りが見えてなかったんだなあ。
オリンピックもコロナもどうでもいいのだろう。
日本という国は、その状況は、すべては総理の椅子のためだった。
それも行き詰まって投げ出す。
「新型コロナの対応に専念したい」と言うが、
今更いったい何ができるのだろう。
 
午後は時間ができるかと思いきや、急な割込みで不具合の調査依頼。
来週本番切り替え。昨日その判定。
テストも移行準備も終わっているはずなのに、まだやっていなかったテストがあったという。
思わず半ギレ。
3時間ぐらい調べて、テスト実施者が画面で確定行為を行っていなかったからと判明。
僕の担当したところの不具合ではなかったが、なんかぐったり。
 
後続の確認作業の待ちの間、餃子を包む。
報告を片耳で聞いているだけの打ち合わせの間も餃子を包む。
皮が足りなくなってライフに買いに行く。
洗面所の電球も切れていたのでついでに買う。
セブンイレブンに最初行ったら電球はあったが、餃子の皮はなかった。
迷わずライフに行けばよかった。
この日山羊座の運勢は12位。なんだかなあとちぐはぐな一日だった。
 
餃子を焼いて食べる。
先日サラメシで見たパラリンピック視覚障害の競泳選手とそのタッパー。
見事金メダルだった。
車いすバスケ男子準決勝。イギリス戦。
第一クォーター、10点差近く離されてさすがに厳しいかと思いきや、
後半逆転。決勝進出。初のメダル。
 
つまみになる話。綾小路翔が出てた。
なんかやばい若者がいた。北海道出身のヴォーカルみたいなんだけど。
おんな酒場放浪記。
タモリ倶楽部は浦和総選挙。
午前1時に寝る。
 
---
09/04(土)
 
5時過ぎに起こされてカリカリをあげる。
ボールで遊びたがっていたので投げていたら
激しく走り回っていたせいか、食べたのを吐いてしまう。
 
8時半起き。今日も雨。
クッション腹筋。
午前中は小説の手直し。
昼は昨晩包んだ餃子の残りを水餃子に。
シンプルな玉子チャーハンも作る。
 
黒木あるじ『無惨百物語 ておくれ』を読む。
怪談としてのネタは『新耳袋』『九十九怪談』と同じぐらいだが、
語り口が今一つ。木原浩勝はほんとうまいんだな。
しかし、この中の一遍、ネット評価の高かった「予言者」はほんと怖い。
幽霊とか呪いとかではなく、もっと全然次元の違うもの。
新耳袋』1巻の日の丸の話、4巻の牧場以来の傑作だった。
続けて『山怪』の2巻を途中まで。
 
『グレートトラバース3』の日高山脈編を見る。
南アルプスと違ってあちこちに山小屋があるわけではない。
7日間だったか、ずっとテント泊。
4月でも吹雪になることがある。
稜線を歩くとき、四方八方に険しい山が連なり、
見渡す限り他の登山者皆無。
撮影スタッフを除くと独りぼっち。
 
車いすテニス、国枝金メダル。
夜は近所の農園で買ったトマトソースと鯖缶でパスタ。
チーズ餃子の残りを焼く。
お笑い向上委員会を見て寝る。
世田谷ベースは午前0時ごろにずれ込んでいたため、
眠くて断念。
 
---
09/05(日)
 
7時半起き。今日も小雨。
クッション腹筋。
アーチェリーの男女混合? の決勝や
ラソンを少し見た。
ラソンは札幌ではなく東京なんだな。
神保町の辺りを走っていた。
 
ウルトラセブン、街録の再放送、
イタリアの再放送、Lazy Sunday
ライフに買い物。
 
車いすバスケ男子の決勝。
王者アメリカに対し、一歩も引かず。
日本がリードしていた時間帯も多かった。
どちらか勝ってもおかしくはなかった。
あのシュートが入っていれば、あのミスがなければ、
そういった些細なことが勝敗を分けた。
 
『山怪』2巻の続きを読む。
笑点は三平以外座布団十枚達成という珍事。
BSテレ東孤独のグルメは Season5 へ。
その前のナカノチャンネル、新しい商品になっていた。
この人たちは一生かけてザイグル炙輪を売っていくのだと思っていた。
 
パラリンピックの閉会式。
競技者の入場ではなく、旗手だけとしてスピードアップ。
いろいろと出し物があったけど、やはりパリの演出の方がいいな。
それは出演者がどうこうではなく、全体的な場の作り方として。
東京は足し算に終始している。パリは引き算を知っている。
 
終わって、シンパイ賞を少しだけ見る。
見取り図が東京で部屋を借りるならどこがいいか。
この土日感門之盟だった妻が帰ってくる。
夜はしらすおろし、ピリ辛もやし、冷ややっこ。
教育テレビのN響ベートーヴェンの英雄。
途中まで聞いて寝る。

伴走者

パラリンピックも最終日。
朝テレビをつけるとマラソン
腕に障害のあるクラスや視覚障害のあるクラスが一緒に走っている。
ああ、今神保町の交差点を走ってるのか、というところで気づく。
オリンピックのように札幌を走るのではないのですね。
 
視覚障害のクラスは伴走者と共に走る。
42.195km を一緒に走るのだから
相当な実力者でないと務まらない。
メダルを取るランナーの場合、相当早いんじゃないか。
伴走者の方が作戦ミスで故障ということもあってはならないし。
……と書いていたら今、日本の道下選手が金メダル。
国立競技場に一位で戻ってきた。
伴走者と共にゴールイン。よかった。
 
土日の朝、光が丘公園を走っていると
視覚障害のある方とその伴走の方が走っているのをよく見かけた。
バンドのようなもので右手と左手をつなげて。
僕みたいなにわかランナーでは追いつけないぐらいに速かった。
自分のために走るのではなく、誰かのサポートに徹するということ。
尊いな、僕には無理だな、と思った。
 
先日、妻が見つけたニュースによれば
女子200mの予選で走り終えたあと、
男性伴走者が指輪を手に戻ってきてプロポーズ。
周りの選手やスタッフたちが祝福したという。
いい話だった。

バケツスライム

昔は駄菓子屋やその店先のガチャガチャで
こまごまとした玩具をあれこれ買ったものだった。
 
なんかふと、スライムってあったなあと思い出す。
バケツに入っていて、緑や青の毒々しい色の、
あれってなんだろうなあ。どろっとした。
触るとグニグニして、あれで何かを形作れるわけではない。
バケツの外に出して教室の机の上に広げるだけ。
今思うと何が楽しかったのか。
気持ち悪さなんだろうけど。
 
探すと今もあるんですね。
ドラクエに出てくるスライム、今となってはそっちがスライムと呼ばれるけど、
バケツのスライムも両方ガチャガチャの景品にあるようだ。
 
80年代前半。
あの頃、なんだかんだで皆、ひとつはあのバケツを持っていた。
男子はほぼ全員。低学年だったから女子も結構持っていた。
意外なヒット商品だったんじゃないか。
(いや、青森市の一部分だけ?)
授業時間も机の上に出しっぱなしにしていて
先生がそれを見つけて没収。
しかし、先生にとっては「なんだこれ?」だったろうな。
 
今思うとあれは……
子供は大人よりも
異界というかアナザーワールドというかその入り口に近い存在だと思う。
バケツスライムはそこから来たもの、という魅力があったんじゃないか。
直接的にお化けや幽霊の形をした玩具もあったが、
それよりもファンシーだったから、受け入れやすかった。
しかも、グニャグニャ不定形で感情移入できるようなフォルムを持っていない、
というのが逆に良かったんじゃないか。
なんとなくひとつ持つ分にはそれぐらいのほうがいい。
飽きられるのも早かっただろうけど。
 
しかし、ああいうスライムが
路地裏の飲み屋街の倒れたバケツからズズズッと出てきたら
相当怖いだろうな……

歩道橋というもの

知らない町を歩いているとき、
大通りに差し掛かって歩道橋があると上ってみたくなる。
向かい側に渡りたいかどうかに関係なく。
 
少し高いところから町を見下ろすのがいい。
わずかばかり遠くが見通せるのがいい。
右側を流れる車がこっちに向かってきて足元で消える。
逆に左側の車は吐き出されるように遠ざかっていく。
あーバスが来たな、とか。
原チャリがすり抜けていくな、とか。
そんな車の行き交いを何とはなしに眺めるのもいい。
 
通りのこちら側と向こう側をつなぐ一本道の歩道橋もいいが、
交差点の四方を取り囲むロの字型の歩道橋もいい。
分岐点に差し掛かった時、まっすぐ行くか曲がるかに一瞬迷う。
景色が少し変わる。
今回はこっちに行くかと決める。
しかし、旅先で出会った歩道橋だと
別のそっちをいつか行くことがあるかかどうかはわからず。
その機会があったとしても歩道橋を上ったことは忘れているかもしれない。
 
桜の季節、満開の枝の近い歩道橋というのもいい。
家の近くだと光ヶ丘公園の入り口にある。
厳密に言えば歩道橋ではなく、
道路の上に橋が架かって高所の2点を結んでいるだけなんだけど。
中央分離帯に桜の木が伸びていて
満開の花をすぐ目の前に見ることができる。
ここで多くの人が立ち止まって写真を撮っている。
花だけを撮る人。背景にして撮る若い親子連れやカップルたち。
 
お年寄りが一段一段、噛み締めるように
ゆっくりゆっくり上っていくのもいい。
反対向きに折れ曲がるところに差し掛かって一息つくのもいい。
手伝うべきなんだろうか。
いや、そこまで大変そうじゃないよな。
そんなことを思いながら僕はそっと後ろから追い越していく。
反対端に渡った時にふと振り向くと、
そのお年寄りがてっぺんまで来て腰を伸ばしながら
ふーと景色を眺めているのがいい。
 
住み慣れた町で新しくできた歩道橋に出会うことはないけど、
古くなってある日突然消える歩道橋というものもない。
いつも当たり前のようにそこにある。
 
夕暮れ時、消えゆく夕焼けを眺めるのもいい。
星空に月を探すのもいい。
真夜中、コンビニに行こうとして立ち止まり、ぼんやりと車の列を眺める。
明け方、ひと気のない町を見下ろすのもいい。
遠く向こうを見つめる。
歩道橋の上だと、一日の始まりや終わりが
手の届きそうな近くにあるような気がする。