悪夢

昨晩、寝落ちして久しぶりに夢を見た。
夢、というよりも悪夢。
唸って目が覚めた。
 
祝日だったけど、なんか異様に疲れていた。
ウィスキーを飲むにしても薄めの水割りのみ。
でもモヤさまを見てる間に何度もウトウトと。
 
ピンポーンと鳴ったので下に降りていくと
消費者金融から来たという女性が。
網戸に圧し掛かって、大げさな身振りで今にも網戸が破れそうになっている。
それで、WBCについて話したいことがあります、ぜひ聞いてくださいと。
 
その勢いが恐ろしく、鼻息が荒い。今にも家の中に入り込んできそう。
入り込んだら、取り返しのつかないことになりそう。
これは困ったことになった、と
「けっこうです」「けっこうです」
と何度も言うが、声に力がなく、甲高くなっている。
うまく声が出ない。
「へっほうへす」「へっほうへす」
と何度も繰り返す。
 
「へっほうへす」
何度目かで、目を覚ます。
ハッとする。夢だったか……
同じく寝落ちしていた妻も目を覚ます。
何言ってたの? と驚いている。
 
言葉にはできない禍々しいものが女性の姿にあってそれを振り払いたく、
なんとかしてリアルな声に出したかったのだろう。
夢の中で言うから身体をうまく使えずにいる。
もしかしたら金縛りにもあっていたかもしれない。
 
テレビではモヤさまは終わっていて、WBCのニュースだった。
それが聞こえてきて夢に出てきたのだろう。
それはいい。
女性は誰だったのか、何だったのか。
僕に何を伝えたかったのか。
 
うたたねした一瞬でも悪夢って見るんだな。
こんな気持ち悪い夢、何年ぶりだろう。

春分の日

春分の日。平日の休みはとてもありがたい。
8時に家を出て荻窪の床屋へ。
近くの家の方がちょうど出てきたところで、遠くから挨拶を交わす。
その方が家の前で待っていて、一緒になるとなんとはなしに会話が始まる。
これからお仕事ですか、などなど。
通りをそのまま歩いて角まで来たところで別れた。
 
WBC は準決勝、メキシコ戦。8時から。
テレビ欄に見つからず。
おや? と思うが、DAZNAmazon プライムで放映されていたようだ。
今日は見ようと思えば見れるとして、明日の決勝は8時から。
午前中ずっと打ち合わせで見ること叶わず。
それはかなり悔しいから、どうせなら今日から見るのをやめようと思った。
もう十分楽しませてもらった。日本は強かった。
大谷のホームランも二刀流も、ダルビッシュの中継ぎも見た。
村上と山田のタイムリーヒットも見た。
ヌートバーは日本に現れたニューヒーローだった。
心残りはない、と思うことにした。
 
神保町でバイトの妻は家で中継を見ていた。
佐々木が初回を三者凡退に抑えたと LINE があって幸先のいいスタートを切ったなと思ったが、
その裏、日本も三者凡退だったという。
かねてよりメキシコは強いと聞いていた。
そのうちにメキシコが3ランで先制、
日本もあわやホームランというあたりが何本かあったが、メキシコの外野手の堅い守りに阻まれる。
 
荻窪の床屋に着くと店の中に誰もいない。
奥からご主人が出てくる。
ちらっとテレビが見えた。もちろん、野球。
あ、悪いことしたな、と思った。
椅子に座って最初のうちは WBC の話をした。
 
その後、別の話に反れていった。
東京マラソンの日、中央線の上にかかった青梅街道の大きな陸橋が蛇腹を置いて通行止め。
パトカーが止まって警官が何人も立っている。
こんなところから交通規制をするのか。
そう思って、立っていた警官に聞いたら全然違った。
杉並区議会の選挙を目前にして
駅ビルのホールで中核派若い女性議員の演説がある。それなりに人気があるらしい。
演説の後はデモを実施する。
それを阻止するために右翼が街宣車でやってくるという。
反対側は四面道の方を封鎖。
しかし、右翼の人たちも年を取って、実際に来たのを見てみると覇気がなかった。
街宣車から下りてきて何かスピーカーで言い出すも、
警官に車に戻りなさいと言われたらおとなしく戻ったと。
「私ね、荻窪に70年以上住んでるけど、あそこの陸橋が封鎖されたの生まれて初めて見ましたよ」
 
終わって、荻窪駅前のブックオフへ。
妻からの実況が続いている。
日本は3点ビハインドのまま後半戦へ。
総武線に乗って吉祥寺。
DiskUnion で中古CDを物色する。
そのうちに吉田の3ランで同点においつくも、すぐにメキシコが2点取って突き放す。
8回裏。
岡本にデッドボール。山田がヒット。源田が送りバント。代打の山川が犠牲フライで1点返す。
しかし、4-5のまま9回裏へ。
 
ブックオフで何冊か買った後、北口のいせやに行く。
11:45 頃か。12時の開店を前に階段には先に10人ぐらい並んでいた。行列に加わる。
することもなく、一球速報を見る。
妻もバイトに向かいながら同じ画面を見ている。
「大谷ツーベースヒットからの吉田」
「うおー 吉田フォアボールだって」
そして村上。
ここで三振ならまだしも、ゲッツーとなったらずっと後まで尾を引いて選手生命が終わるな。
そんなことを思っていたら……
自動更新されたのを見て目を疑った。
何と村上がセンター前のヒットで2点返してサヨナラ勝ち。
遂に村上がやった。
1次リーグではずっと不調だったあの村上が。
余りに劇的な展開にゾクゾクした。
 
気が付くと行列の前後で野球の話が交わされている。
明日のアメリカが、とか。
12時を過ぎて中に入った。一人だったのでカウンター席。
生ビールと焼き鳥。最初は塩で5本、次はタレで5本。
DiskUnion で買ったCDの解説を読む。
メガジョッキのハイボールにして、焼き鳥を追加。
レモンサワーをお代わり。
1時間ぐらいいただろうか。
〆に小さいサイズのチャーハンを食べて店を出た。
 
サトウの行列に並んでメンチカツ、コロッケ、牛かつ串をお土産に買う。
花見の時期限定のメンチカツバーガーもひとつ。
バスに乗って帰ってきた。
ほろ酔いで途中ずっと寝ていた。
バスが石神井公園を出て、途中、ホテルカデンツァの手前で下りる。
ブックオフで取り寄せていた本を受け取って家まで歩いて帰った。
いい祝日になった。

身辺雑記:03/13-03/19

03/13(月)
 
7時起き。
縄跳び、クッション腹筋。
コーヒー、レモン酢、ヨーグルト。
8時半から内部の打ち合わせ。
僕の作成した資料がいけてなくて後輩がそれを手直し。
10時まで。そこから顧客と打ち合わせ。
昼前にも打ち合わせ。
昼は妻がカップヌードがいいと。
僕は謎肉キムチにした。
朝から雨。
 
17時ぐらいから大相撲を見る。
正代が圧倒的な強さ。どうしたんだ。
明日、貴景勝にもしれっと勝っちゃうんじゃないか。
夜は妻の作る「ビーフウィズライス」
熊本の洋食屋の人気メニューだったという。
ガーリックバターライスに牛肉を。
サツマイモのポタージュを添える。
 
酒場放浪記。
月曜から夜ふかし。多田さんがドッグトレーナーとして仕事を。
見終わって寝た。
 
---
03/14(火)
 
7時起き。
縄跳び、クッション腹筋。
コーヒー、レモン酢、ヨーグルト。
昨晩の残りのポタージュ。
昼はざるそば。
ライフに買い物。かなり暖かい。
晴れ。最高気温はここ数日からすると低めだったが。
 
午後、顧客との打ち合わせ。
上司との営業系の打ち合わせ。
昨年進めていた出資の件が2月末で片付いて、
先方とのキックオフ。
19時まで仕事をする。
 
路線バス乗り継ぎ旅。
納豆ご飯に日曜に作った総菜を。
きんぴらごぼう、竹輪炒め、インゲンの胡麻和え。
痛みかけたトマトを昼と夜に食べた。
鑑定団。
町中華で飲ろうぜ。4月から月曜10時。見れなくなるな……
モヤさまは武蔵小杉。
 
---
03/15(水)
 
7時起き。
縄跳び、クッション腹筋。
コーヒー、レモン酢、ヨーグルト。
午前休で飯田橋のクリニック。
9時半前に妻と家を出る。
飯田橋は既に桜が咲いていた。
アンテナショップで本を仕入れる。
ねぶたを題材にした絵本など。
クリニック終えて、同じ階の昔よく入ったインド料理屋へ。
チキンとマトンの合いがけ。値上げしてて残念。
帰ってきて LIVIN で買い物、調剤薬局へ。
 
午後は仕事。
上司と打ち合わせであれこれ忙しく過ごす。
なんかまた怒られて沈んで一日を終える。
夜はポタージュとサラダ。
腹が減った、物足りないと思っていたら
妻がイオン地下の中華総菜屋で弁当を買ってきてくれるという。
妻は酢豚、僕は海老と玉子のチリソース。棒餃子も1パック。
腹いっぱいになりすぎた。一本だけ缶ビール。
笑点特大号。
庄野潤三『エイヴォン記』を少し読んだ。
ぼっちキャンプの再放送を見て寝た。
 
---
03/16(木)
 
7時起き。
縄跳び、クッション腹筋。
コーヒー、レモン酢、ヨーグルト。
昼は妻が残したおにぎり。ざるそば。
ライフに買い物。
 
一日の大半が打ち合わせ。
上司とマンツーマンでというもの、
他チームの打ち合わせに立ち会うもの。
愛知県の方から電話がかかってきてたすけてくれと。
名古屋に出張もう一回かも?
 
仕事があって今日も相撲は見れず。
明瀬山は今日も負けたようだ。
19時からWBCを。イタリア戦。
休肝日だが、さすがに酒を飲む。
ライフで買ったピザを温める。
大谷は打たれるも、まさかのセーフティバントで見せる。
村上にもタイムリーヒットが出た。
今日も快勝。
町山智弘のアメリカを見て寝る。
 
---
03/17(金)
 
7時起き。
縄跳び、クッション腹筋。
コーヒー、レモン酢、ヨーグルト。
朝一で打ち合わせ。
他、ちょこちょこと。
曇りで肌寒い。
 
昼はざるそば。
眠くてソファーに横になろうとしたらみみたがやってきて噛みついてくる。
夕方の打ち合わせで一日が終わりかと思いきや、
後輩の作成した資料を、顧客展開の前にチェックすることに。
18時でお願いします、というのが案の定ずれて18時半から。
酒を飲まず我慢する。
来週の愛知県出張が決まる。
 
夜は妻の用意するサラダ、モツ炒めなど。
サトウのご飯を温めてモツ丼とする。
教育テレビでおさるのジョージをやっている。その後さかなクンの番組。
新日本プロレスはノアとの対抗戦。
ノアってしばらく見ない間に感じ悪くなっていた。チンピラの喧嘩みたい。
悪ノリ You Tuber みたいな感じで、オカダカズチカが本気で怒ってた。
新日本風土記は奈良。
ツマミになる話。大地真央が出てた。
おんな酒場放浪記。
ベストヒットUSAを途中まで。
タモリ倶楽部を久々に寝落ちせずに見た。
今月で最終回とは思えない、いつも通りっぷりに驚く。
 
---
03/18(土)
 
7時半に起きる。雨。
クッション腹筋。
コーヒー、レモン酢、ヨーグルト。
チコちゃんは笑点ぐるナイとのコラボ。
林家木久扇が出てた。
72時間は北海道の雪深い海辺の村のコンビニ。
妻は編集学校の感門之盟の手伝いへ。
 
傘を差してブックオフへ。以前もらったクーポン券を使う。
LIVINでかき揚げ、IMAの総菜屋で白身魚フライを買ってきて、
ご飯を炊いて乗せて食べる。
帰ってきたころはやんだ雨も、午後になってまた本降りに。
甲子園始まる。
 
『ほぼ日の怪談 おかえり』と『テクノボン』を交互に読みながら缶チューハイ
そのうちにウトウトと。
17時ぐらいから大相撲。貴景勝は怪我で休場。
正代が相変わらず嘘のように強い。
若元春も買った。
イタリアを見る。
夜はレトルトのカレー。昼に買ったメンチカツとコロッケを乗せる。
 
お笑い向上委員会はさや香の続き。
感門之盟に行っていた妻が帰ってくる。
スタッフ用の弁当の残りを持ってきてくれる。
茶巾寿司、稲荷寿司などの小さな詰め合わせ。
コロナ後しばらくオンライン開催が多かったのが、
今回から本格的に本楼で。
学衆も人数制限ありながらも参加するようになり、賑やかだったようだ。
本楼で参加できない学衆が近くのワーキングスペースに集まってオンラインで参加、
そこに師範代が駆けつけて卒門証の授与を行ったと。
場を楽しくするための工夫が生まれるのがいい。
 
BS NHKサブカルチャーを振り返る番組の80年代編を少し見て
午前0時過ぎに寝る。
 
『ほぼ日の怪談 おかえり』を読み終えて、1冊目の『ほぼ日の怪談』を読み始める。
 
---
03/19(日)
 
6時半に目が覚めて、そのまま起きることにする。
縄跳び、クッション腹筋。
下の部屋のシャッターを開けるとすぐトトトトとみみたも下りてくる。
網戸の側に陣取る。
この日は晴れ。コーヒーを飲む。ジャズを聴く。
庄野潤三『エイヴォン記』の続きを読む。
街録、イタリアの再放送、Lazy Sunday
 
ライフに買い物。
常備菜づくり。ほうれん草を茹でる。菜の花の辛し和え。
切り干し大根の煮物。昨晩から水につけて戻していた。
ニンジンのグラッセ
昼は五木のカレーうどん。賞味期限切れのがふたつあって昼夜食べる。
昼は鶏肉の、夜は豚小間の小量パックを入れる。
昼は乾燥てんぷらと玉子、夜はコロッケを入れる。
 
新聞のクロスワードパズルを解く。
『ほぼ日の怪談』と『テクノボン』を交互に読んでどちらも夜、読み終える。
大相撲。やはり正代が強い。若元春に勝った。
孤独のグルメは日暮里の韓国式中華料理。
先週から大河ドラマは見るのをやめた。
ポツンと一軒家もなし。
中川家のコントはバッド・ボーイズの再放送。
『エイヴォン記』と萩原健太『ポップス・イン・ジャパン』を少し読む。
23時半過ぎに寝る。
 

餌食

先週神保町 PASSAGE で『ほぼ日の怪談 おかえり』を見つけて、思わず買ってしまう。
(ほぼ日は周りで読んでいる人が結構多く、
 僕も読まなきゃなあと思いつつこの20年一度もアクセスしたことがない)
 
ほぼ日に寄せられた読者投稿を集めたもの。
新耳袋』シリーズの語り口に慣れてしまうと、正直ゆるい。
でも、その人のそのままの言葉で綴られると独特な迫真性が生まれる。
急な悪寒に襲われ、窓を見たらいるはずのない場所に人がいて目が合ったとか。
急死して数日経っていたのを知らずにすれ違った知人の顔が真っ黒だったとか。
 
『ほぼ日の怪談 おかえり』を昨日読み終えて、
続けて1冊目の『ほぼ日の怪談』を読んでいる。
 
新耳袋』シリーズは完結後、著者二人がそれぞれ怪談本を出し続けている。
どちらの方か思い出せないが、どの本のどの場所なのかもはやわからないが、
夏に読んで忘れられない一遍があった。
細部はかなり記憶違いがあるんじゃないかと思う。
 
とある男性の話。
恋人が原因不明の急死。
美人で性格もよく、人から嫌われることはなかった。
その後男性の身の回りで怪異現象が起こるようになる。
身の危険すら覚える。一方で死んだはずの恋人の存在も感じる。
それは死後の世界があるということを思わせ、
そこに男性を誘い込もうとしているようだった。
男性は紹介を受けて強い霊力を持った人に相談し、お祓いしてもらう。
その人が言うには、あなたの恋人は偶然、
強力な憎悪を抱えた悪霊に出会ってしまい、
向こう側に引きずり込まれてしまった、
その悪霊はさらに身の回りの人を呑み込もうとしている。
恋人を使って、そう、あなたを。
 
そこで終わり。
後日談はなしか、あっても手短に済ませていたように思う。
 
こんなことってあるんだな。
女性はなす術もなく悪霊に魅入られたまま、
恋人を引きずり込むのに手を貸すことになったのだろう。
(女性は悪霊にあらがって、男性を向こう側の世界から遠ざけようとする、
 というフィクションも書けそうな気がする)
 
何が怖いって、普通に生きていても事故のように
悪意のある存在とぶつかってしまうことがありえるということ。
そうなったら無力な人間にはひとたまりもないし、
恐らく向こう側の世界でも安らかに生きていくことはできない。
成仏できず、何十年か何百年か、悪霊の一部となってこの世界にとどまり続けることになる。
そのうちに生きていた頃の人としての形を失い、怨霊だけが残る。
そしてまた次の餌食を貪り食う。
そんな強力な存在がこの国にいくらでもあって、
どれだけ修行を積んだ人であっても対処できないと別な話で読んだ。
 
日々の暮らしで何もないことを願うのみ。
願うことぐらいしかできることはない。

家庭科の時間

夜、ご飯を炊いて何か一皿料理を、というとき、必ずサラダを添えるようにしている。
レタス、トマト、ブロッコリースプラウトは野菜室に常備してあって、
缶詰のコーンやミックスビーンズなどをその時々で追加する。
近くのスーパーで小分けにした大根サラダが半額になっているのを見つけて、とか。
 
時々、ドレッシングを自分で作る。
と言ってもレパートリーは一種類だけで、
ボウルに酢、オリーヴオイル、塩、胡椒を入れてかき混ぜるというもの。
さっぱりしていておいしい。
 
母が作ってたとかレシピサイトを見たというのではなく、
小学校高学年の時、家庭科の時間で習った。
何回かあった調理実習のうちのひとつ。
あの頃はオリーヴオイルではなくただのサラダオイルだった。
胡椒も入れてなかった。後から僕が足すようになった。
キュウリを切ってかけて食べたように思う。
 
調理実習というものをとても楽しみにしていたが、
蓋を開けてみたら1回目がほうれん草の炒めもので一口のみ。
2回目がその、キュウリのサラダだった。これも一口。
なんだ、ケチだな。
家では出ないものをあれこれたくさん作って腹いっぱい食べたいな、
と子供心に思うも、予算がほとんどなかったのだろう。
今にして思えば、あれこれやりくりしてようやく捻出したメニューだった。
 
小学校は担任の先生が多くの教科を担当するものだが、
音楽と家庭科は別の先生が来ていた。
家庭科は年老いた女性の先生だった。
一歩引いたところでよく喋る、そんな感じの人だった。
 
高校生になって、冬は雪が積もって自転車に乗れないので津軽線で通学する。
ある日、車両の反対側に先生が立っているのを見かけた。
1人だから当然無言なんだけど、気配を消すかのように物静かな佇まいだった。
そうか、津軽線の奥の方、後潟蟹田の方に家があって、
今は別な小学校に転任となったのだな、ということを思った。
先生を見かけたのは一度きりだった。
 
---
教材用の裁縫箱をクラス全員が買って縫物をすることもあった。
雑巾を作ったんじゃないかな。
母がしばらくの間、その雑巾を使っていたように思う。
 
久しぶりに家庭科の先生を思いだした。

最近のみみた

昨年10月、砂町銀座商店街に行った帰りに寄ったアリオに入っていた
ペットの KOJIMA で買ったネズミのぬいぐるみがいたくお気に入りで、
どこかに行ってたのを口にくわえてやってきて僕の前にポトリと落としたり、
後ろ足で立ち上がって両手を使って遠くに投げ上げたり。
(ものすごく器用にそんなことをして見せる)
 
でも一番好きなのは、噛んでいるうちに腹の部分が破れたところから、
中に詰めた綿を口をモシャモシャさせて外に出し、散らばすこと。
1匹それでだめになって、2匹目を別の KOJIMA で買い与えて、
その2匹目も同じ扱いに。
綿を詰めてはみみたに与え、すぐまた綿を取り出す。その繰り返し。
 
思えばみみたがまだ小さい頃に与えた布のボールもすぐ中の綿を取り出していた。
綿を詰め直して縫ったりもしたが、すぐボロボロにした。
何度買ってもその繰り返し。
そのうちにフェルトのボールを見つけて、あ、これでいいやとなった。
(その後真夜中、僕が寝ているのを起こしてのボール投げ地獄が始まったわけですが……)
 
中の綿を取り出すのが無性に好き。
他の猫もそうなんだろうか?
 
そもそも、そういう本能なのだろうか。
野生で暮らしていたころの名残。
獲物を見つけて狩りをして、口にくわえて運んで、腹を裂いて臓物を出す。
 
とりあえず明日は散歩がてら和光市の KOJIMA に
3匹目のネズミを買いに行ってくるかな……

WBC準々決勝を前に

WBCは今晩、準々決勝。
相手はイタリア。
恥ずかしながら、イタリアって野球やってたのか、と最初思ってしまった。
例えば僕がよく見る、BS日テレの『小さな村の物語 イタリア』で
村で育った少年や青年がサッカーのチームに所属していて、というのはよく見るが、
野球をやってるというのは見た覚えがない。
 
監督はあの、ホームランを量産したマイク・ピアザ
チームにメジャーリーガーは8人。日本よりも多い。
イタリアの入っていたグループリーグが全チーム2勝2敗という死のグループ
勝敗を分けたのは監督の力だと解説が言っていた。
メジャーリーグ出身はさすが違うな。
そういえばマイク・ピアザは捕手だった。
 
そんなわけで今日、本来は休肝日だけど酒を飲む。
ツマミはもちろんピザ。
缶ビールを飲みながら野球を見るってやっぱ最高だな。
今年は神宮に見に行きたいな、と思う。
山田、村上、中村がナインに入ってるときもあって、
今年もヤクルトには頑張ってほしいと思う。
 
しかしこの試合に勝ったら次はアメリカらしい。
明日未明にアメリカに渡って。
勝つとは思うが。勝ってほしい。
優勝候補のひとつだったドミニカが1次リーグ敗退となったが。
日本にはそんな番狂わせがないように。
 
それにしても中居正広、健康が戻ってきたようで、よかった。