河口湖冬キャンプ その1

この土日、富士急ハイランド〜河口湖界隈へ。
とあるバンドの冬合宿というか冬キャンプになぜか声を掛けられ、参加することになった。
毎年夏と冬にバンド周辺の人たちが集まってキャンプをやってて、
その時々によって人が増えたり減ったりするというゆるーい集まり。
僕みたいな初めて参加って人も毎回何人か出てくる。
知らない人ばかりで過ごす2日間。しかも僕以外はみな、互いにそれなりに知っている。
いったいどうなることやらとドキドキだったけど、なんとかなって楽しい時間を過ごした。
今回は17人集まった。前回は21人とのこと。
ギターを持ってきていた人が2人、ウクレレ、タイの3弦の楽器。
みな思い思いに楽器を持ち込んでいる。


集合は土曜の午前10時40分。
新宿西口の高速バスターミナル前。
11時10分発の富士急のバスに乗って、富士急ハイランドへ。
宿泊施設がそこから歩いて10分のところにあるらしく。
富士急ハイランドってバス乗っていけるんですね。知らなかった。
車持ってなきゃ行けないとばかり思い込んでいた。
片道1,700円でなかなか安い。
そのうち暇ができたら誰か誘って行きたいなあ。


バスの席は参加者でシャッフル。
隣に座った青年と自己紹介して、道中の1時間半をずっと話す。
どちらも前にライブを見たことがあるってことで、
昔の Guns N' Roses はかっこよかったよなあとか。
僕も彼も昨年の同じ日に、Radioheadの来日公演を見ていた。
このキャンプの共通項は音楽好きってのがあるので、
僕としては話題に困ることは無く、助かった。


バスは新宿から首都高に乗って、三田〜八王子〜相模湖と進んでいく。
相模湖を過ぎて走るは山の中。枯れ木の生い茂る茶色い谷底、川の側に町が広がる。
富士急が遠くに見え出す。
四方八方に伸びる「FUJIYAMA」の白いレールが上から下へ、下から上へ。
周囲を取り囲んでいて、これ、ほんとでかいジェットコースターなんだなと感心する。
その「FUJIYAMA」にコースターの姿は見えず。ひっそりとしている。
空は晴れているのに。どういうことなのだろう?
後で分かったことには、上空が強風だったため、運転を見合わせていたのだという。


バスを降りて、車で来ていた3人と合流する。
時間があったので土産物屋に入ってみる。
ほうとうチップスとかあったなあ。
信州限定、リンゴのドロップがおいしそうだった。


バス停にて富士山を見る。
ここまで近づくととても大きい。そしてその形の美しさに改めて唸らされる。
7合目までを雲に覆われていて、雪の積もった頂上が顔を覗かせている。神々しい雰囲気が漂う。
「富士山っていいもんなんだな」と生まれて初めて思う。
「日本で一番高い山」ぐらいにしか思っていなかった。
常日頃富士山を間近にして暮らしていると、人生観変わるのではないか。


13時過ぎ、まずは昼食。車で先遣隊が行って、うどん屋を見つける。
地名で言えばここは富士吉田ってとこなんだけど、うどんが名物みたい。
店の名前から取った「あらき」うどんにする。
ごぼうの金平、桜肉、キャベツ、掻き揚げなどが入っている。
豪華なトッピングなのに600円という安さ。東京だったら倍はするよね。
汁は甘辛く、うどんは噛み応えある太め。ほうとうの麺もこんな感じだったかな。
うまいうどんでした。


この店で自己紹介。
そして今回のイベントを発表。17人を5つのグループに分けて、曲を作って演奏する。
作曲できる人が最低でも5人いるからってことで。
えぇーっと心の中で恐れおののく。
そりゃみんなはそれでいいかもしれないけど、僕みたいな素人にいったい何ができる?
作曲どころか、どんな楽器であれ演奏はできない。
「じゃあオカムラさんは作詞で」となるが、いったいどうなることやら。
制約事項として、リーダーがクジで引き当てたコードを必ず使うこと。
(うちはEとなったけど、他ではEオーギュメントとか
 名前を聞いたことはあっても覚えてないコードばかりだった)
そして、作品のテーマを全チーム共通に。
「茶色」「コタツ」といった候補の中からやはりこれも幹事の引くクジで「猫」と決まる。


もう1つメインイベントがあって、プレゼント交換。
毎回お題があって、昨年の冬は小説、昨年の夏は好きな曲をCD-Rに焼いたもの。
そして今回は漫画。
これ、渡すだけならば楽なもんだけど
「1人1行ずつ、情感をこめて読んでいく」ってのをやるらしい。ひぇー。こういうのも苦手。
コソコソと逃げ出したくなる。
ウィンクキラーもやらないとね。寝るのは5時ぐらいかなあなどと賑やかに飛び交う。
そもそもが輪になってみんなでゲームをするってのが大の苦手。
なのに夜はずっと飲みながらみんなでゲームをやっていることになりそうだ。
最近疲れてるし温泉入ってさっさと寝るかという目論見はあっさりと崩れ去る。
戦々恐々。顔が引きつる。