河口湖冬キャンプ その2

うどんを食べた後、貸し別荘へ。20人宿泊可能なコテージを予約してある。
チェックインは15時となっていて14時過ぎには到着。
中にはまだ入れないみたいで、荷物を入り口に置いて幹事が番をしてみんなで散歩に出かける。
モタモタしていた僕は取り残されて1人で別方向へ。
国道をひたすら歩くが、地元のうどん屋か、
マクドナルドやすき家、ジョナサンに藍屋などロードサイド系のチェーン店ばかり。
食べ物屋しかない。
行き交う車の量が多いので、なかなかいい立地なのだろう。
山中湖に行くにはここ富士吉田のインターチェンジで降りるといいらしい。
ココイチのカレーに、Big Boyというハンバーグのチェーン店。
それにしても、ほんと食べもの屋しかない。
例えば千葉の同じような国道を走っていると、
眼鏡屋だったりホームセンターだったり、非飲食店系のロードサイドも多いがここにはそれがない。
つまり、ここは生活の場ではなくてあくまで観光で成り立っている地域ということを表す。


ローソンで Volvic を買うついでに、熱燗も。
駅弁のような仕組み?缶の底の出っ張りをべこっと押すと温まる。
寒かったので熱燗が欲しい気分。コテージの中で飲んで温まる。


コテージは1階がリビング兼ダイニング・キッチン。食器棚には各種食器が完備。
2階に3部屋。2段ベッドとダブルベッド。ソファー。
風呂は温泉。露天風呂。
1階は床暖房になっていて暖かかった。
外にはバーベキューのセットもあり。
ここ、いいかもしれない。「パインツリー」って名前。
http://www.kashibesso.com/


買出し組が食べものに酒と大量に買ってきて、料理班が腕を振るい始める。
元プロ?の料理人に食材やワインにこだわりを持つセミプロもいて、
夜と朝とまるで攻められてるかのようにおいしいもの尽くし。最高でした。
(この食事にまた会えるというだけでも、次も来たいと思ってしまう)


その間、主に男性陣はすることもなく、喋っていたり、楽器の演奏を始める。
熱燗を飲んで温まった僕はソファーの上で眠って過ごす。
レンタルでカセットコンロを借りていて、なんとたこ焼き器も借りていた。
関西出身の人たちが何人かでたこ焼きを作り始める。


17時過ぎかな。料理も揃って夜の部開始。
寄せ鍋。豚ばら肉と野菜のオイル蒸し。トマトソースをかけた鶏腿肉のソテー。
里芋の煮物、そぼろあん。皮付きポテトフライ。桜海老の掻き揚げ。どれも絶品。
食べて飲みながら、音楽の話をする。
BGMがユニコーンの「服部」で、「大迷惑」の拍の取り方が難しいと、CDを止めて
何人かで手拍子を取りながら、あーでもないこーでもないと歌って検証する。
ドラムの子は頭打ちになってしまってどうしてもこれは叩けないと。
こういうところ、ミュージシャンらしい。
結論、「大迷惑」はドラムと他の楽器が合ってなくて、ドラムと歌も合ってない。
合わせる気もない。だからああいう世話しない名曲となったのだ。
オカムラさん、どう思います?」と聞かれて
「いや、あの僕楽器演奏しないから・・・」と答えて失笑。


酒も入って、僕も音楽の話を誰彼とも無く交わす。
21世紀の今、ジャズの入り口を Miles Davis とするならば、
60年代前半までの、「My Funny Valentine」とか
そういう革新的ながらもオーソドックスな時代のものではなくて
「On The Corner」とか70年代のエレクトリックなのがいいよね、とか。
映画の話もしたなあ。
真夜中に「パリ、テキサス」がいかに素晴らしいか力説した記憶がある。


19時になって、最初のイベント、プレゼント交換。
僕が買った漫画は「じみへん」の3巻。これが幹事に渡る。
僕は手塚治虫の短編集の文庫版「空気の底」
あー・・・、持ってる。これ。残念ながら。
こういうイベントだと思い入れのある漫画を選ぶ人が多く、
17人中4人が手塚治虫。他は「ブッダ」「火の鳥」「アドルフに告ぐ
「こういうときに藤子不二雄持ってくる人っていないよね」と卓見が出る。
他の人が持ってきたのは、矢沢あいの「天使なんかじゃない」や浅野いにおの「ソラニン
ソラニン」は持ってこようかどうか迷って、誰か他の人もこれ選ぶだろうとやめといた。
やっぱ正解だった。
他覚えているのは、黒田硫黄「茄子」と山岸凉子「日出ずる処の天子」と鳥山明「COWA!」など。


交換後、輪になって、適当に開いたページから
1人1セリフずつ読み上げて文章にしていく、ってのを続ける。
これが全然バラバラな作品の集まりのはずなのに、1センテンスずつだと意外とつながるんですね。
当意即妙な受け答えをする人も多く。爆笑の渦。
どこに入れても使えるようなフレーズをあらかじめ探しておく人、
無造作に流れを断ち切っていく人。その人のキャラも出てくる。
どこに入れても使えるようなフレーズって例えば、「空気の底」だと、
「きみはいったいだれだ!いいかげんにしないかっ」
「みんなうそだわ!みんなそいつのでっちあげだわ」
「か 勝手にしやがれッ この情けしらずめっ」といったところ。