「京の物語空間」の実験に参加 その4

okmrtyhk2009-03-20


次に向かうは「夏目漱石句碑」
鴨川を北上して、三条の辺りらしい。
歩き始めると歌舞伎の創始者である出雲阿国の像があった。
今回こういうふうに歩いて回ってると、
これまで京都を歩いたときには気がつかなかったあれこれが見え始める。
あちこちに石碑とか歌碑とか、いっぱいあるんですね。


せっかくだから、鴨川の河原まで下りて歩く。
暖かな午後。午前中の雨もやんで、日も出る。
花粉症じゃなかったらマスクもはずして心地よく歩けただろうに・・・
真っ白な鳥、シギ?が水面を渡る。


三条京阪の駅まで戻ってきて、三条大橋を渡る。
携帯の地図を見る限りでは「夏目漱石句碑」の句碑がタバコ屋の裏にあるはず。
が、見つからない。裏に回ってみる。先斗町のはずれに出る。場末な感じ。
ありそうな雰囲気がかけらもない。
これか?と思ってみてみたら弥次さん喜多さんの石碑だった。
地図をよく見ると、もう一個先の御池大橋が正しいようで、
また河原まで下りて歩き出す。今度はすぐにも見つかった。


次は吉井勇の歌碑。御池大橋を渡って、また鴨川沿いを歩く。
この日は川辺を何度も行ったり来たり。
なんかもう、京都観光を楽しむとかじゃなくなって、
「あ、これ見てみたい」と寄り道することもなく、ただのオリエンテーリング


三条京阪の駅を過ぎて大和大路に入って、
しばらく進むと小さな川沿いの石畳、これぞ京都なこじんまりとした界隈が。
同じ作りの木造の町家が並んでいて、
古くからの店と若者がやってるような新しい店とが共存している。
この辺り、ぶらりと時間をかけて回ってみたいけど、また次の機会に。
吉井勇の歌碑は夏目漱石の句碑によく似ていた。石の形が。歌の書かれ方が。
京都市が配置したシリーズものの歌碑なのかもしれない。


歩いていると人々が集まって写真を撮っている。
見ると舞妓さんが2人、橋の上を歩いていた。
僕も携帯で写真を撮った。


橋を渡り、小さな通りへ。
カラフル手ぬぐいのRAAKのもう1つの店をここに見つけたように思う。
呉服の店だとか京都っぽい店が道の両側に。
京友禅アロハを売ってる店を見つけて入ってみる。去年の冬も2着買った。
これだよこれ!かっこいい!!というのがあったけど、SSサイズ。小柄な女性用。
どう見ても着れない。諦める。
帰りの新幹線までに時間があったら、アロハを探して回りたいと思う。
同行の方がフィリピン製のシャツがいい、日本で買いたいがなかなか見つからないと言う。
バナナの葉でできていて着心地がいいのだそうな。


四条の大通りに出て、次の目的地花見小路は探そうとしなくとも見つかった。
入っていく。お茶屋や料亭、下駄の店など。ステーキハウスみたいなのもあったかな。
バックパックを背負った外国人観光客が目に付くようになる。
でも、それほど多くない。白人ばかり。中国や韓国から来た観光客の姿を見かけない。
円が高いからだろうか?
都をどり」のポスターがあちこちの壁に貼られている。4月から開催らしい。
ポスターと言えば、この日歩いていてやたら目に付いたのが、真っ赤な牛のやつ。
京都現代美術館で行われている、MAYA MAXX の個展。


奥まで行くとギオン・コーナーってのがあって、なんだろう?と足を踏み入れてみる。
入場料は3,150円となっていて、高い。オープンは夜。
外国人観光客向けに舞妓さんの芸を披露する場、ってとこだろうか。
その横のギオン・ギャラリーはしまっていた。
隣の建物が甲部歌舞練場。ここもまた中に入れず。
次のチェックポイントってどこだっけ?と地図を見てみたらここだった。なーんだ。
その隣が唐突に、 WINS 京都。


歩き続けて疲れたってことで、脇道の喫茶店に入ってみる。
「C.A.D」という名前だったか。なかなか雰囲気がよかった。カフェオレを頼む。
いつの日かまた花見小路に来ることがあったら、そのときも入ると思う。
夜はバーになるのだろうか?ウィスキーのボトルがカウンターの奥に並んでいた。
メニューに抹茶風珈琲というのがあって、ふらりと1人現れた外国人観光客の女性が頼んでいた。
大きな器に入って出てくる。話の種に僕もこれにすればよかったと思う。


次の目的地、「舞妓着付け屋花風」へ。
花見小路を引き返し、八坂神社まで出て、円山公園の中を通り抜ける。
着物を着付けた観光客の女性たちの姿をよく見かける。
この頃から、日が傾きだす。風の冷たさも強さを増す。
知恩院に出る。団体さんがまごまごしている。


携帯の地図を見ると女子高の横、短大の裏にあるはずなのに、
そのものずばりな場所に来たはずがやはり見当たらず。あれれれ?
立ち話をしていたおばちゃんに聞いてみる。1本向こうだった。
「舞妓着付け屋花風」はその名の通り着付けの店なので
僕らが入ったところで何がどうなるわけでもなく。
ひっそりとした路地裏。
閉められた扉の向こう、格子の隙間から見える小さな座敷に人影はなく。
調べてみたら「舞妓Haaaan!!!」の着付け指導を担当した男衆のスタジオだという。