うどん県の旅 その5(9/6)

17時過ぎ。牟礼を後にし、いっきに香川県を東から西へと横断。
高松市のコンビニで最後の一人が合流。
この頃には大雨を通り越して土砂降り。
あとで知ったところでは高松市に大雨警報が出ていた。


1時間半もかからずに坂出市に到着。
この辺りから僕も疲れてうとうとしだす。
山道に入る。右に左にカーブを切って、曲がり損ねて冷やっとしたこともあった。
外も暗くなってきた頃、「かんぽの宿坂出」の日帰り入浴へ。
http://www.kanponoyado.japanpost.jp/yado/sakaide/
本来は瀬戸内海を望む雄大な景色のはずが、雨で視界不良。
露天風呂もあったのにポツポツと振ってると落ち着かない。
宿の時間も近付いてゆっくり入っていることはできなかったが、
それでも雨で濡れた体を温めることができた。
午前は暑かったけど午後は急に気温が下がっていた。


坂出の山を降りて坂出北のインターチェンジから高速へ。初の瀬戸大橋。
あまりの大きさ、立派さに笑いそうになる。なんだこの柱の太さ、高さ。
ドライバーのSさんは「巨神兵」と呼んでいた。頷く。
青函トンネルもすごいが瀬戸大橋も同じぐらいすごいな。
僕はこれまで海上の橋よりも海底のトンネルのほうが技術的に難しいはずだと
たいして興味を持ってこなかった。
いや、これは語るに値しますね。四国の人が誇るのもよくわかった。


今回泊まる「民宿いけだ」のある櫃石島で高速を下りる。
外は既に真っ暗。
本来、島民しか車で訪れることはできない。観光客のマイカー不可。
高速の出口で料金を払おうとしても島民専用のカードがないと受け付けてくれない。
民宿に電話して宿の人に下りてきてもらってカードを入れて、ようやく通される。
通常観光客は児島か坂出からバスに乗ってくることになるか。
民宿はこの出口のすぐ裏にあって便利だった。


この高速料金は島に住む人にとってはとてもつもなく高いものであって。
宿の方が言うにはETC料金になって少しは安くなったけど
それでも普通に暮らしてて車に乗っていると1ヶ月に5・6万はかかると。
優遇されないんですね。
瀬戸大橋の開通するまでは船だけが交通手段だった。
http://www.city.sakaide.lg.jp/island/hitsuishijima/index.htm


到着して落ち着いたのが19時半頃。
さっそく料理が出てくる。
鯛の刺し身が舟盛りひとつ、アコウダイとタコでもうひとつ、
ビングシの煮付け、オコゼの唐揚、鯛の塩釜焼き、
茶碗蒸し、鯛めし、鯛のお吸い物。デザートにパイナップル。
とにかく、鯛づくし。
これだけ豪華な食事で一人頭10,000円ちょっと。
(夜に空けた瓶ビールを含めて)
かつてない素晴らしい民宿だった。
これは知る人ぞ知るだな…
しかもこの日、他に泊まり客なくて貸しきりだった。


こちらではアコウダイのほうが一般的とのこと。
普通の鯛よりも身が締まっていた。
オコゼは石の民俗資料館で話を聞いた。
祭りではオコゼを備える。
山の神は醜い容貌をしているため、
もっと醜い顔をしているオコゼが喜ばれるのだという。


散々食べて飲んで、持ち込みの吟醸「金毘羅大芝居」と山梨のワインを飲んで。
酔っ払ってあれこれ話して、「20の扉」をやったりして気がついたら午前1時。
今回もまた「ケータイ大喜利」を見ている間に寝落ち。
ドライバーだった男性ふたりは僕よりも早く寝落ち。