迷い猫の貼り紙

一昨日の6日、近くを歩いていたら貼り紙が。
飼っていた猫が1日にいなくなって探しているという。
昨日、我が家の郵便ポストにもそのカラーコピーが入っていた。
2歳半で室内飼い。みみたよりも少しお兄さんか。
片目が膜で覆われているとあるのでかつては保護猫だったのかもしれない。
なんともいたたまれない気持ちになる。


ふとした弾みで外に出てしまい、
飼い主の方が追いかけようとしたらびっくりしてしまいあらぬ方向に走りだし、
ふと気づくと自分が見知らぬ場所にいてさらに慌てふためいて別の場所へ。
もしかしたら今は飼っていた家からはだいぶ離れてしまっているのかも。
雨の日もあったし、風の強い日もあった。
そんな中一人きりでいろんなことにおびえながら生きていかないといけない。
車に轢かれてしまう可能性がかなり高い。


昨日の夕方散歩に出たら貼り紙が無くなっていた。
無事見つかっていたのならよいが。
勝手に貼るなと剥がされたのだとしたら悲しい。


これまでのところみみたが不用意に外に出てしまったのは二回だけ。
一度は車の下に入って表の道路に出てしいそうになったのを、
妻がみみたを刺激しないようにゆっくり時間をかけて近づいて、
ねこじゃらしになるような植物を振っておびき寄せたのだという。


以前みみたと出会う前、保護猫を譲り受けようと大塚にシェルターに行ったときの面談で
猫を外に出さないための工夫はしているか、としつこいぐらいに聞かれて、
特に何もしていないと正直に答えると譲渡NGとなった。
なんでそんなに厳しいのか、とそのときは思ったけど
今回みたいな貼り紙を見かけると大げさなことじゃないんだなと。
せっかく飼い主に出会えたのに不幸なことがあってはならない。


みみたは道路に面した部屋の窓を開けるととことことやってきて
CDラックの上に飛び乗って網戸越しに外を眺めている。
本当は外に出たいのか。風を感じたいだけなのか。
昨日長い時間そこで過ごして外を見ていたのは、
迷子の猫が通りかからないか見張っていたのか。


そのみみた。
昨日夕方、散歩に出かけると僕らはそのまま近くの焼き鳥屋に飲みに行ってしまい、
帰るのが遅くなってしまった。夜のカリカリをあげないまま。
帰ってくるとみみたが暗い中、階段の下で待っていて悪いことをした。
今朝、5時半に目覚ましが鳴るとみみたがやってきて
口にくわえたボールをポトンと落とす。
そこからボール投げが1時間。
猫が朝、遊ぼうとするのは前日遊び足りないからなのだという。
そのうちに僕も寝落ち。
朝起きてカリカリをあげた後、みみたはずっと布団に丸くなっている。
昼になってもまだ眠っている。遊び疲れたのか。
みみたがかわいそうなことにならないように。
ただそのことを願う。