荻窪「Title」

昨日は荻窪に用があって、午後、妻の車で。
笹目通りを下って20分もしないで到着する。
前を通りがかると「ビンギリ」に行列ができていない。
コインパーキングに停めて閉店間際駆け込む。


用事を終えて青梅街道を歩いていると妻が
「そうだ、行ってみたい店がある」と。「Title」という本屋。
長年「LIBRO」で店長を務められていた方が独立して開いたという。
http://www.title-books.com/


荻窪駅から結構あった。四面道よりも先。
15分ぐらい歩くことになるか。
ここまで遠くて大丈夫か? と思う。
散歩がてらゆっくり行く、というのがいいのだろう。


小さなこじんまりとした構え。
昔の看板建築の店を改装している。
一階が本屋兼カフェで二階がギャラリー。
新刊本を扱っているが、目利きによるセレクトショップ的なラインナップ。
給料日前なので何も買わないつもりが…、ついつい買っちゃいますね。
たいしたことない本、可もなく不可もない本が省かれているので
雑味がなく、棚がダイレクトに突き刺さってくる。
見るもの皆欲しくなってしまう。


迷いに迷って買ったのはこの五冊。
アン・ウォームズリー『プリズン・ブック・クラブ』
シャーウッド・アンダーソン『ワインズバーグ、オハイオ
小山田浩子『工場』
古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』
ECD+植本一子『ホームシック』


ごわごわしているようで肌触りのよい紙でカバーをかけてくれる。
クリーム色と灰色の混じったような白っぽい無地の紙で、
裏表紙側に水色のスタンプで「Title」と押してある。
店内には clammbon の静かな曲がかかっていて、
「モメント ep」の第一集と第二集がレジカウンターにも置かれていた。


店内には入れ替わり立ち替わりいつも七・八人いたかな。
そのうち本を買ったのは僕ら夫婦ともう一組ぐらいか。
そこそこ売れてはいるが、飛ぶように、ではない。
平日だとどれぐらい客が来て、どれぐらい売れるものなんだろう。
このような志高い店は長く続いてほしいのだけれど。