修学旅行

昨日東京タワーを訪れている修学旅行生について書いたら、
自分の修学旅行のことを思い出した。


小学校の時は函館、中学校の時は東京だった。
残念なことに高校の時には行ってない。
そもそも制度としてなかった。どうも廃止されたらしい。その理由として、
生徒の1人が宿の風呂場で石鹸を踏んづけてしまい、滑って転んで頭を打って死んだからだとか
先生と生徒が旅先で駆け落ちをしたからだとか、
ありがちな噂がまことしやかに語られていた。


中学校の時は東京ということでディズニーランドに行ったことを覚えている。
その他の場所のことはよく覚えていない。
自由行動のときに秋葉原に行ったような記憶がないでもない。
秋葉原じゃないとしたらどこに行ったのだろう?
ディズニーランドも全員が行ったのではなくて、
そういえばプロ野球観戦やその他の選択肢があったはず。
巨人戦だったかな。あの頃って東京ドームはあっただろうか。


上野の方にある旅館と笹塚にあるホテルに泊まった記憶はあるのだが
何日目なのかはっきりしない。
上野の旅館が初日だったか。青森からはるばる特急と新幹線を乗り継いで、
あの当時はまだ終点が上野だったかもしれない。
そうだ、駅から旅館にまっすぐ向かったのではなくて植物園に入ったんだ。
今思うととても小さな植物園だった。個人で運営・管理しているぐらいの。
あれはどこだったのだろう。
東京で暮らしていてふっと思い出したとき行ってみたくなるのだが、
名前も何も思い出せない。
夢の中にいたような感じがする。


いろんなことを今次々に思い出し始めている。
2日目は上野公園で動物園/美術館/科学博物館と3コースに別れて見学。
僕は科学博物館にも動物園にも行ってないから、たぶん美術館に入ったのだと思う。
何を見たのかまでは全然覚えていない。印象に残らなかったのだろう。
友達と一緒に早々と出てきて、
公園のベンチですることもなくダラダラ過ごしていたのだけは覚えている。
標準型学生服に坊主頭。津軽弁丸出し。
そういう自分の姿を思い出すのって少しばかり恥ずかしくってむず痒い。
ふらっと現れた浮浪者のような中年男性がハトに餌を撒いたかと思うと
袋の中にサササササッと早業でそのハトを詰めていく。
「あれ、なんだべがあ!?」と友達と言い合ってると
男は自転車に乗って巡回していた警官2人に見つかってどこかに連れ去られていった。


その後は皇居、そして東京タワー。中のレストランというか大食堂にみんな集まって夕食。
カツのようなものが皿の上にあって、
その上にコックが1人1人回って小鍋から熱々のソースをかけていった。


・・・キリが無い。無数の断片が浮かび上がっては消えていく。
何を見たか、何を買ったか、そういう大事なことは覚えていない。
ただ記憶の切れ端のようなものだけがとりとめもなく。


話をはしょって。最後の日は日光に行った。
全体集合写真を撮ることになっていたのだが、
僕と友達は遠くまでお好み焼きを買いに行っていて写真の中に入らなかった。
後でそのことに先生が気付いて激怒。
「おめんどのせいで、せっかくの卒業アルバムさ使えないべな!!」


バスに乗ってどこかの駅でまた新幹線に乗って、
どこで何を買ったか見せ合って、その後はひたすら大富豪をやって。

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あーいいなあ。修学旅行また行きたいなあ。
社会人になって修学も何もないんだけど。
行くとしたら社員旅行か?


その行き先自体には特に興味ないんだけど、
行くことそのものが楽しくて、みんなでバスに乗ってわいわい騒いで。
そういうやつ。


有志を集めて「はとバス」を貸し切るか?

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夜はお約束のように女子の泊まっている階に忍び込もうとして先生に見つかるとか。
そういうの思い出すと「・・・青春だなあ」と甘酸っぱい気持ちになる。