キャロル・キング

キャロル・キングの「つづれおり」が聞きたくなって
CDの棚を探してみたのだが見つからない。
もう何年も前に会社の後輩にあげたのだということを思い出す。
彼女には「つづれおり」を初め、何枚かCDをあげた。ジャズやソウル系。
プレゼントしたというよりは、
再発されたのを買い直したのでいらなくなって文字通り「あげた」というのが近い。
売って二束三文となるよりは興味のある人に渡した方がいいだろうと。


僕がOJTを担当した。
その後会社を辞めてしまって、今は全然違う業界にいる。
仕事は大変だが楽しくやっていると聞いたことがある。
どうしているだろう?
もうずっと会っていない。

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これまでたくさんの女性ヴォーカルのアルバムを聞いてきたが、
キャロル・キングの「つづれおり」とジョニ・ミッチェルの「ブルー」だけは別格。
双璧をなす。
曲の良さもさることながら、「つづれおり」はナチュラルな肌触りが心地よく、
「ブルー」はアルバム全体を貫くピンと張り詰めた空気が素晴らしい。
ともに70年代をその才能のピークとするシンガー・ソングライター
カーリー・サイモンしかり、この時期の女性のシンガー・ソングライターの作品は
どれも瑞々しい感性に満ち溢れているように思う。
(有名な人の有名な作品しか知らないけど・・・)

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キャロル・キングの「つづれおり」はビーチボーイズの「ペット・サウンズ」と並んで
僕にとって無人島に持っていく1枚かもしれない。


優しくて、哀しくて、儚くて。
それでいて力強い。


あの子はまだこのCDを聞いているのだろうか。