5月の多摩川

昨日の夜は会社の人たちと飲んでたらいつのまにか終電。
飲みすぎて軽く二日酔い。
頭の中がぼんやりしていて、頭使うようなことは一切したくなくなる。
土日は映画の編集をするつもりでいたのだが、今日に限ってはもうだめ。
やる気が全く起きない。


ジョギングに出かけるとものすごく暑い。夏のようだ。
それでも8月の湿気に満ちた暑さではなくてカラッと風通しのいい暑さなので心地よい。
体を動かしたくなる。
自転車に乗ってどこかへ出かけたくなる。
部屋に閉じこもってなどいられない。


荻窪に住み始めてから1年に1度、自転車で環八沿いに南に下っていって
二子玉川・川崎まで行くのが習慣になっている。
去年は忙しくて行けなかった。今年は行きたいな、と思う。
さっそく環八に向かって走り始める。


これまで何度も走ったことのある道なので迷うことはなし。
ただひたすら無心になって脚を動かすだけ。
仕事がうまくいってなくていてもたってもいられなくて
自転車に飛び乗って川崎まで漕ぎまくった年もあるのだが、
今回は特にそんなことはなく、
走ることで頭の中で縺れている何かを解きほぐすことはなく、
純然たるサイクリングを楽しむ。
片道2時間があっという間に過ぎ去る。
二子玉川に到着。多摩川にかかった橋を渡って川崎へ。
そしてそこからすぐ引き返す。


天気がよかったので多摩川には大勢の人がいた。
バーベキューをしている集団が数え切れないぐらいいる。
家族連れというよりは学生っぽく、
恐らく近くに大学があって、いろんなサークルのこの時期恒例のイベントなのではないか。
しばらく河川敷を走る。
コンクリートの土手に寝そべってる人たちやグラウンドで野球をしている人たち。
それぞれみんな楽しそうに思い思いの時間を過ごしていた。


二子玉川の駅まで一旦戻って自転車を置くと
僕はスーパーで缶ビールを買って川まで歩いていった。
川は大きめの平べったい石を積み重ねて隙間をコンクリートで固めたもので縁取られていた。
その上に腰を下ろすと川の流れや向こう岸の人々を眺めながら缶ビールを飲んだ。
平べったい石のいくつかには黒のマジックで文字が書かれていた。
思い出や記念の言葉、愛の告白、はたまた単なるいたずら書きまで、いろんな人のいろんな思い。
観光地の壁のようだ。
今この瞬間にもすぐ近くではしゃいでいる
不良っぽい男子高校生の集団が石になにやら書き込みをしている。
この辺りでの最近の流行なのだろう。


二子玉川の駅から高島屋までの一帯も人でにぎわっていた。
落ち着いた雰囲気の20代後半の恋人たち、30代前半の若い夫婦たち。
イクラスな佇まいのある街。
いつかはここに住みたいものだと思う。


これまでの年なら帰りは世田谷公園にも寄っていくのであるが、今日は素通り。


会社の先輩に「うまい味噌ラーメンってないですか?」と聞いたときに
教えてもらった「味噌一」を見つける。
環七沿いだと聞いてたのに、環八にあった。姉妹店なのだと思う。
食べてみたらなかなかおいしかった。


体を動かすとやっぱリフレッシュされるなあ。
今日は布団も干したし、充実した一日だった。