国立→国分寺

ふと思い立ち、国立まで行って「スタ丼」を食べてくる。
半年に1度ぐらいそんな時がある。
先週カレーの会で「スタ丼」が話題になったとき
「あんなまずいもの2度と食う気がしない」という意見が多かったが、
「そうかなあ」と僕は思う。
確かに客観的に言ってうまいかまずいで言えばまずいのだと思う。
でもなぜかあれうまいんだよなあ。
B級グルメとしては都内最高峰のはず。


吉野家から牛丼が消えた日(今となっては「そんな日もあったな」という感じ)
の前後に「じゃあ替わりとなる丼ものは何か!?」
ということでテレビの取材に取り上げられたようだ。
その後店に行列ができたのだという。
前訪れたときの日記に書いたが、
店の名前は「札幌ラーメン」という曖昧なものではなくなって
「スタ丼の店」に替わっていた。
「もうこれでやっていきますよ」という決意表明というよりは
僕ら学生の頃、店のことを「札幌ラーメン」と呼ぶことは決してなく
「スタ丼の店」とか「スタ丼」とか呼んでたから、
そしてそれが大学での伝統だったから、
店の名前をそれに合わせた方が手っ取り早いということなのだと思う。


店内もきれいになった。
内装が総入れ替えされて、小汚いその辺のラーメン屋から多少よくなった。
昔はスタ丼大盛りとラーメン大盛りを食べきったら
壁に名前と学校名を書いた紙を貼ることができたのだが、
今はそういうのやってないようだ。
卒業後何年かの間は訪れる度に
「ああ、××君や○○先輩の名前がまだ残ってる!」としみじみしたものです。
昔は大盛りといえばラーメンの丼いっぱいにご飯が入っているというものだったが、
今もそうなのだろうか?
店内の貼り紙を見たら「通常の2倍の分量です」とあるので、
昔みたいな無茶な分量ではなくなったのかもしれない。
それに昔は普通と大盛りしかなかったのに、「中盛り」というのもできていた。
そもそもメニューも増えてるし。キムチチャーハンとか。


久し振りに食べる味は何も変わってない。
生卵が昔は直接肉の上に落とされていたのが、
松屋のように小皿に分けられて渡されるようになったぐらい。
味噌汁は相変わらずもやしが入っているだけ。


味も何も豚コマをニンニクを摩り下ろした醤油に漬けてるだけ。
学生時代はまって毎日のように食べていた頃、
あの味を家で自分で作れないかあれこれ試してみたのであるが、
結局あれは何も小細工してないのだろうということがわかってあほらしくなってやめた。


そもそも今の学生たちはスタ丼食ってるのだろうか?


・・・荻窪まで進出してこないかな。

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食べた後は古着屋「Antique John」を覗いた後、
クラプトンという最近?できた中古CD屋に入ってみて、
最後は駅前の DiskUnion で締め。
ちょっと離れたところに DiskUnion の中古センターってのがあったんだけど
今はもうなくなったようだ。2階全部中古っていうとんでもないものだったのに。
不景気なんだろうな。Audio Union もなくなっていた。


大学には足を踏み入れず。さすがにもう知ってる人もいない。
教授たちも休みの日には来ないだろうし。

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時間があったので国分寺へ。
国立は半年に1度ぐらいは訪れるのに、国分寺なんてもしかしたら2・3年ぶり。
国立は来る度に店が入れ替わって新しくなっていってるのに、
国分寺は何も変わってないように感じられた。


「朝日屋洋品店」(古着屋)や「珍屋」(中古レコード屋)が
10年前と同じように店を構えていた。
珍屋」って今でも「ゆらゆら帝国」の坂本慎太郎がふらっと店に入ってくるのだろうか。
(そういう話をよく聞く)


先週のカレーの会で国分寺が話題になったとき、
元プロレスラーである「輪島」のダンゴ屋が国分寺にある、
「ダンゴ3兄弟」がヒットしたときにインタビューを受けていわく
「うちのダンゴは串に4つ刺さっててうんうんかんぬん」
そんな話を聞いた。
今では店を親戚にあげてしまったとか。


今日に限ってずっと探していた CD がたくさん見つかって、全部買うことになる。
思わぬ出費。
Wire 「The Peel Sessions Album」 Minimal Compact 「Raging Souls」
Eurythmics 「Touch」と Laura Nyro 「walk ths dog & light the light」の日本盤など。
Tuxedomoon の Blaine L.Reininger のソロも3枚見つける。
特に聞きたい気持ちではなかったんだけど、
ここで買い逃したらまたいつ出会うかわからないので買っておく。


最近買いすぎた分そろそろCDをまとめて売り払わないとな、と思う。