この前の木曜の夜、会社の有志で「暑気払い」ってことでビアガーデンに行ってきた。
誘われたんで何も考えず「あーいいっすねえ、ビアガーデン」ぐらいの気持ちで行ったら
そこはなんとバドガールのいるビアガーデンだった。
バドガールって言えばもう、あれですよ。
説明要りませんよね。
いろんな会社の忘年会で新人の女の子が着せられたっていう例のコスチュームの。
もう何年前だろうか。
「おい、バドガールの店があるらしいぞ!?」
「なに!どこだどこだ!?いきてー!!」
なーんてその瞬間は色めきたったものの現実には行くことはなく。
その後たまに話題に上っても全く新鮮味のないネタとなり。
それでも頭の片隅に「世の中にはそういうものもある」と留めておいたら
何年も遅れてようやく巡り合うことができた。
場所は数寄屋橋阪急の屋上。(僕にしてみれば HMV があるのでお馴染み)
ちなみに↓のサイトでコマーシャルが見られる。
http://www.kitanokazoku.co.jp/kitanokazoku/bud/ginza.html
バドワイザーカーニバルってことになっていて
キャッチコピーは「夏だ!ビールだ!バドガール! 気分はまさにアメリカン☆」
行くとバドガールがお出迎え。
遅れて参加した僕を席までエスコート。
ついて早々、幹事から「是非とも食べてほしいものがあるんです」と言われ、
なんだろうと待っているとバドガールが2人現れる。
テーブルは女性が6人と僕も入れて男性が2人。
現れたバドガール2人は男性2人の側に立つ。
メニューは「燻製卵」であるという。なにやらイベントに関する説明を受ける。
有無を言わさず始まる。
僕の側に立ったバドガールが使い捨てのお絞りで僕の額をなでさすると
「ハーイ、それではいきまーす、3・2・1!」
ガチッ!
ベタベタな展開だけど僕の額でゆで卵が割られ、
スルスルッと皮をむかれるとアーンと僕の口の中へ。モグモグモグ。
額にはバンドエイドまで貼ってくれる。
手書きのメッセージ入り。
「タマゴに負けるナ!」
ありがたいやらなんなんやら。
枝豆を頼むとボールいっぱいの枝豆とハカリを持って現われ、
なにやら説明をするのであるが、周りの音がうるさくて聞こえない。
1度掴んでハカリに乗った皿の上へ。
「237g」と出てくる。
「あとちょっとだけ」とバドガールが言う。
どうも「250g」ぴったしだとこの枝豆の分がただになるらしい。
もちろんおもいっきし外して「257g」となる。
こんなようなイベントが各種用意されているようだ。
楽しいと思うかどうかはその人次第だし、どれだけ酔ってるかによるだろう。
正直な話、「来てよかった・・・」としみじみため息をつきたくなるような
とんでもない美人やすさまじくメリハリの効いたスタイルの女性はいなかった。
歌舞伎町をダラダラと歩いてそうな若い女の子たちが
バドガールの衣装を着てるだけだった。
かかっていた曲はモロに80年代ヒット曲。
「2人のイエスタデイ」「愛はかげろうのように」 TOTO や U2 もかかっていたな。
店の前方真ん中の部分にはステージが設営され、
キーボード・ギター・女性ヴォーカル(バックは打ち込み)
という編成のバンドが時々現われ、懐メロを演奏した。
僕らがいる間に4曲ずつのセットが2回あった。
スピーカーの真ん前のテーブルだったので演奏の間は話ができなくなった。
「Play That Funky Music」や Cher の「Believe」
2回目のセットの終わりは「YMCA」
客席はやたら盛り上がってアンコールの声が巻き起こり、急遽もう1曲演奏された。
周りはどこもかしこも銀座界隈のサラリーマンたちの集団。
僕らの後ろのテーブルに座っていたどっかの会社のサラリーマンたちの中に
1人競泳用のゴーグルをつけてゴムの帽子をかぶった人がいて、
彼はあえて死語な表現をさせてもらえば「ノリノリ」だった。
挙句の果てにはステージに乱入してヴォーカルの女性と踊ろうとしたのだが店員につまみ出された。
「こういうの日本的でいいなあ」とほのぼのした気持ちになった。
なお、ギターの人は40歳ぐらいの日本人だったが、
残りの2人は同じく40歳ぐらいのアメリカ人(?)だった。
何をどう紆余曲折したら銀座のデパートの屋上のビアガーデンで懐メロを演奏することになったのか。
小さい頃にはロックスターに憧れ、「あたい歌手になるの」と夢見ていたはずなのに、
何をどうしたらバドガールの店に一夏雇われることになったのか。
夏が終わったらどうするんだろうな・・・。
さらになお。
バドガールの店気に入りましたか?と聞かれた僕は「ええ、まあ」と答える。
そしたら「あのね、オカムラさん、九段下にバニーガールのビアガーデンがあるんですよ」との情報が。
バニー!いきてー!!
隣に座ってくれるってとこまではいかなくても彼女たちは隣に立っていてはくれるらしい。
チップをしまうためのポシェット片手に・・・。
今年の夏は暑いようだから、バニーガールのビアガーデン、是非とも行ってみたいものだ。