初めてのペット用品

とある人へ贈り物をする。
犬を可愛がっている人なので、犬用品がいいのではないかと思う。
が、僕自身は犬も猫も飼ったことないのでペット用品というものがよくわからない。
実家では犬を飼っていたという後輩に任せようとしたのだが、
「新宿のハンズにありますよ」と言うのでくっついていくことにした。


6階の片隅にペットコーナーがあった。
新宿のハンズにはたまに出かけるが、これまでそこにあることを意識したことが無かった。


様々な物があった。様々な色彩の、様々な形をしたモノ。
大きく分けてペットフード、遊具、身だしなみや環境を整えるもの、ということになるか。
ペット用品と言ったとき、
首輪と紐とキャリーケースと皿と缶詰と
骨(本物なのか偽物なのかよくわからんのだが、とにかく骨の形をしたもの)
ぐらいしか思い浮かばなかった、
そんな僕からすると「なんだこりゃ」というものばかり。
個々のものを手に取ってみてもよくわからないし、
それが集まっているとなおさらよくわからない。
ペットフードのところはまだいいとしてその他の個所になると
写真に撮ったものを見せられて「さあ、これは何売り場でしょう?」と聞かれたら
まず間違いなくとんちんかんなことを答えてしまいそうだ。
余りの分からなさ加減に
すぐ隣のクラフト用品コーナーにあったプラスチック素材の束を眺めて
「これって俗に言う爪を研ぐようなやつだろうか?」なんて思ったりした。


モノ以上に「おおおお、お?」と思ってしまうのはやはりドッグフードの類い。
コラーゲンが入ってるとか、老化防止のために○×が入ってるとか。
犬用のミネラルウォーターや健康飲料みたいなのもあって。
人間が食べるようなものはみんなペット用が用意されてるってほんとなんだな。
見てたらふりかけまであった。
ドライフリーズのササミなんて人間が食べるのよりも高級そうで。
ペットを飼うって贅沢な行為なんだな・・・。
ビーフジャーキーみたいなのなんて、ねえ?
人間が食ったらいかんのだろうか。
豚の耳まであった。


「犬になりたいなあ・・・」なんて思ってしまった。
どっかの小奇麗なマンションのフカフカの絨毯の上でごろごろしてればいいだけの犬。
OLさんに飼われて。


あと、お金なくて自分は食べなくてもペットにだけは食べされるという人もけっこういるようだし、
ペット産業は陰りがなさそうでいいなあ、と思った。