0と1

今日は朝からデータセンターで作業をしている。
だだっ広いフロアの中には無数のラックが列をなしていて
その1つ1つのラックの中でコンピューターたちが唸り声をあげている。
(冷却用のファンが回っている)


日本や世界のあちこちから押し寄せてきた
目には見えないデータの流れ、0と1のビットの群がこのフロア内を駆け巡って
「情報」と呼ばれるものを形作ってどこかへと去っていく。
僕は今そのとてつもない川のほとりにいるようなものだ。


ON/OFFの符号が今この瞬間にも世界中を覆い尽くしている。
画像や音声に変換されて現れては消えていく。
その密度はどんどん高まっていって、
様々な物事の極小化と巨大化が押し進められる。
そのときこの世界はどうなっているか。
・・・僕ごときでは何も思い浮かばない。


何がおかしいかって言えばその0と1が誰の目にも見えないってことだ。




話はちょっと変わって、最近友人の掲示板に書き込んだこと。

                                                                                                                1. +

IT業界って不思議です。
外の人の方がITを使い込んでるし、楽しんでるって意味で。


最近自分の仕事のことを説明するのに、こんな例えを使ってます。
「確かに野球場では働いてるけど
売店の中でレジをやってるだけんで
試合の結果はわからないし、
プロ野球の動向にも野球そのものもよくわかってない」
観客の方が野球を知ってるし、楽しんでる。


バットを作る職人、人工芝の整備係、
ウグイス嬢、アナウンサー、記録係、
いろんな人がいて1つの試合を形作っている。
その時その球場に集まっている人が何万といる中で
プロと呼ばれるプレイヤーはほんの一握り。