生まれて2度目の大阪

急遽、大阪出張。生まれて2度目の大阪。わーい。
・・・なのであるが、残念なことに当日日帰り。
午後1コ打ち合わせがあるだけ。


前回(今年1月の初め)との大きな違いは、
「1人きりで大阪に行かなくてはならない」ということ。
まるで「はじめてのおつかい」のよう。
この前は大阪に慣れてて顧客のオフィスの所在地も通い慣れてる先輩と一緒だったが、
今回は自分で新幹線を乗り換えて見慣れぬ電車に乗って
1人で大阪の町を歩き回んなくてはならない。


顧客のオフィスには13時半までに着いてればいいのに
パッチリ目が覚めたのはいつも通り6時で(それ以上眠れなくなった)
乗る新幹線は8時半だって言うのに1時間前に東京駅に着いてしまう。
そんで大阪到着は11時。無駄に早い。
いろんなことが不安で不安でとにかく仕方がない。
昨日の夜は打ち合わせを行うビルの所在地を調べると
地図を3種類の縮尺でプリントアウトして
今日の朝東京駅では大阪の町のガイドブックまで買ってしまう。


新大阪の駅から大阪駅へと移動する。
改札を出た途端軽いパニックに襲われる。人の多さにめまいがする。
「知らない人ばっかりだよー。怖いよー」と。
時間があるので前もって顧客のオフィスのあるビルまで事前に行ってみようとする。
前回来たときは地下街ばかり歩いていたので今回もそうしようとエスカレーターを降りていく。
ここで完全に破綻。
いろんな地図を持っているのに、行き方がまるでわからない。
僕が持ってきた地図はどれも地上を描いたものであって、
地下がどうなってるか何の参考にもならない。
顔がひきつる。
大阪駅−梅田駅の地下街は新宿駅の地下街よりも恐らく広くて、にぎわっている。
歩けど歩けど以前見たことのある風景に出くわさない。
「大阪の人は怖い」という変な先入観があって
(標準語で話すと相手にされないとか。パリで英語を話すようなもの)
道行く人を呼び止めて聞いて見ることもできず。
海外一人旅をこれまで何度か体験しているが、あれと全く同じ気分をここ日本で味わうとは・・・。
前回来た時の日記に書いたんだけど
相変わらず大阪がパラレルワールドのように感じられて
「僕が今財布の中に入れてるお金って使えるんだっけ?」なんて思ってしまう。


地上に出たり地下に戻ったりを繰り返しているうちにどうにかこうにか地理を把握できるようになる。
打ち合わせの行われるビルまでたどり着く。
いったん分かってしまうと頭の中でマッピングできて、
どこがどうつながっているか理路整然と捉えられるようになって「なんだ、簡単じゃん」と思う。
上京して初めて新宿の地下街を歩いたときと一緒。
今じゃ考えられないけど、あの時は東口の通路を歩いているのにどうしても西口の方に出られなかった。
いつのまにか西武新宿の方まで行っちゃってるって感じで。


地下鉄御堂筋線に乗って梅田駅から2つ目の本町で降りる。
ここで待ち合わせてSさんとランチ。
カレー好きでしょ?ってことでカレー屋に行く。
牛すじカレーなんていう非常に大阪っぽいメニューがあって心惹かれたが、
人生3大メニューがカレー、カツ丼、カツカレーである僕はカツカレーをついつい選んでしまう。
Sさんはわざわざ職場の昼休みを抜け出して来てもらっているので時間がなく、
慌しく食べてコーヒーを飲んで店を出ると交差点をダッシュ


朝買ったガイドブックを見るとうまそうな店ばかりであれもこれも行きたくなる。
出張のたびに1つ1つ回れたらいいなあと思う。


梅田に戻る。時間が余ってしまってドトールで1人コーヒーを飲んで時間をつぶす。


打ち合わせがつつがなく終わる。
(なんか久々に楽な打ち合わせだった)


打ち合わせが終わったのが15時、その後なんやかやとあって解放されたのが16時。
東京に着いても遅い時間になるので会社には戻らず早々と業務終了。
17時半の指定席を確保すると、梅田駅近辺をブラブラと歩く。
地下街はどこまで行っても阪急デパートの領域のようで、外に出ても阪急。
HEP FIVE」というのに入ってみる。BEAMSとかOZOCとかがテナントとして入っている。
東京で言えば渋谷のパルコのパート3みたいなものか?
吹き抜けになっていて赤いクジラが2頭吊り下げられている。
「ああ、大阪だなあ」なんて思う。
高校の制服を着ていたり着ていなかったりで大阪の10代の若者がうじゃうじゃといた。
学校はどうしてるのだろうか?


駅に戻りお土産を買って新幹線に乗る。
ホームの売店ではもちろん、「富士山」ビールを買う。
寿司を食べながら飲む。最高。このビールは日本で一番うまい。
持ってきた文庫本は「砂の惑星」の続編で、これがまたかなり面白い。
デビッド・リンチが映画化もしている有名なSFのシリーズ)
ビールを飲み終えると眠くなってきて、気が付いたら寝てた。
一仕事終えた後だったのでとても気持ちよく眠ることができた。


平日この時間帯の新幹線は東京に戻るサラリーマンばかり。
あちこちで携帯が鳴っていた。
ビールを飲んで赤ら顔な人たちがけっこういた。