停滞している時期

書くことがない。ほんとなーんにもない。
聞いてもらいたいこともない。
さっきからずっとどうしようか困っている。
これまではそれでも何かしたら出てきたものであるが、今日はもう何も思い浮かばない。
体調が悪いわけではないし、睡眠不足でもない。
書いてる時間がないわけでもない。
疲れていると言えば日々疲れているが、音を上げるほどでもない。


谷間の時期。時々訪れる。
バイオリズムの何かの曲線が今、ぐーんと下に落ち込んでいる。
その証拠にフィクションっぽいものが今何も書けない。
これがまたもっと暇な時期だと映画を見た感想を書くところなのだが、
困ったことにそれほど暇でもない。
適度にリミット近くまで働いて平日は余裕が全くない。


映画。そうだ。映画だよなあ。見たいなあ。
でも、・・・でも。
心身ともに病みかけてる時はむしろ現実逃避のためにふらっと入ってしまうので
逆に見る機会が多くなるのだが、今はそれほどでもないので見に行くことがない。
体が欲してないというか。
頭では「あれが見たいこれが見たい」と考えてはいるのだが。


要するに停滞している時期ということか。
落ち込んでいる時期というのとは別に。
小さくまとまってあまり動こうとしない。
会社の仕事で全エネルギーを使い果たして夜はぐったり眠るだけ。

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こういうバイオリズムっぽい心の中の指標値が見えるような機械があればいいのにな、と思う。
脳波の何かだったりするから以外といけるんじゃないかという気がする。


心の中のどこかにぽっかりと穴が開いているときに、具体的な位置を示してくれるものとか。
「今はまだ小さいから、「栄養」を補給してあげれば小さくなっていきます」
そういう診断をしてくれる人がいてくれるといい。
「先週よりもだいぶ小さくなってきましたね。
 ではこのまま××を続けてください」とかいうようなこと。


「心」の状態を具体的に図示できる仕組み。
21世紀の後半ともなるとそういうのが世の中に出回るのではないか。


その人の精神状態を具象化するものとして、
これまでは絵画や音楽や文章といった芸術的なものがほとんどだった。
憎しみや悲しみや喜びを心の中から溢れ出すばかりに表現する。
そういう才能に恵まれない人たち、大多数の普通の人たちには真似ができない。
行為とか発言とかいう形に現れるだけ。


それらは時として、猟奇的な犯罪行為や過度に暴力的な発言というものになってしまう。
そういう芽を持っている人を見出して診察するには
今のところ観察や対話というような方法しかない。
そしてそういうものの限界として、
本当に心の奥底に潜んでいるものは往々にして引き出すことができない。


ひび割れた心、焼け爛れた心、
あるいはその逆にふっくらとしてやさしい色合いに包まれた心。
具体的なイメージとして表出させるなら、僕の心は今、どんなふうになっているのか。
どんな形をして、どんな色をしているか。

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気が付いたら、けっこう書いてた。


まだ書けるね。