忙しいのよ(5)

前の晩寝たのが2時。8時に起きる。
昨日からなんだか風邪がぶり返したようだ。
喉が痛くてフラフラする。残っていた錠剤やカプセルを飲む。
一週間分の洗濯を始める。
その間ぼんやりとリンゴの皮を向いて食べて、コーヒーを飲む。
クリーニング屋に行ってYシャツを預けて、先週分のYシャツを受け取る。


会社に出かける。
丸の内線で銀座まで行って、JRの有楽町駅で乗り換える。
ふらっと銀座INZのHMVに立ち寄ってCDを買う。
CDでも買わないことにはやってられない。
買ったのはボブ・マーリーの「アップライジング」
「Redemption song」や「Could You Be Loved」が入っている
ボブ・マーリー生前最後のアルバムだ。
聞いてると元気の出てくる音楽ってのが人それぞれあると思うんだけど、
僕の場合ボブ・マーリーなのかもしれない。


浜松町駅のすぐ脇にある貿易センタービル地下の「からなべ屋」にて
ジャンボカツカレーなるものを食べる。カツの大きさが1.5倍。
ゆで卵を追加する。カツにはドボドボとソースをかける。
仕事が忙しくなってくるとジャンクなものばかり食べたくなる。


会社でずっと仕事をする。
この日は1度処理を実行させると2・3時間、待ちの状態になるという作業が多く、
その間他の仕事をするか、気分転換にブラブラと外に出かける。
外に出ても竹芝−浜松町にはなにもなく、
貿易センタービル2階の割と大きめな本屋に入る。
今月号の Rockin'on を買ってなかったことを思い出し、買って帰る。
オフィスの机にてぐったり疲れながら Rockin'on を読む。
巻末の新譜の合評を読んで、「ああ、このCD買わないとなあ」とメモを取る。


21時過ぎまで作業を続ける。
うまくいってんだかいってないんだか、意味があるんだかないんだか。
深く物事を考えることはやめにしてロボットのように仕事をする。


雨が降ったり止んだりで寒い一日だった。


頭の中でふとした瞬間に音楽が鳴り出し、
その時々で1つの曲が断片的に何度も繰り返される。
誰だってそういうものだと思う。
この日僕の中で鳴っていたのは Bo Deans というバンドのライブアルバムの曲。
古きよき時代のアメリカンロックを受け継いで、
90年代のどこかでいつのまにか消えてしまった。
いいバンドだったのに。今どこでどうしているのだろう。