忙しいのよ(6) TDR編

月曜なのに週の半ばのような気分。フラフラ。
とにかく寝たい。最近の平均睡眠時間は5時間。
これは世間一般的に多いのか少ないのか。
僕的にはものすごく足りない。
いつだって眠い。


この日は「TDR」いわゆるディズニーランドにて打ち合わせ。
(もちろん仕事です)
ミニーマウスとどうこうというメルヘンチックなコトをするわけでは全くなく、
運営会社であるオリエンタルランドさんと打ち合わせ。


昼になると会社を出て、東京駅で京葉線に乗り換えて舞浜へ。
平日だというのに京葉線は今からディズニーランドに行くカップルや親子ばかり。
後輩のかわいい女の子を連れて行ったのだが、
「ビッグサンダーマウンテン乗りたいですね!!」と言われる。
打ち合わせさっさと終わって、「どうぞ中をご自由に」というのを期待する。
忙しい次期がずっと続いていたんだから、勤務時間内とはいえ
スプラッシュマウンテンの1コぐらい乗せてくれたっていいだろー?という気持ち。


つうか、前にディズニーランドに来たのは中学校の修学旅行のときであって、
東京に来てもう10何年にもなろうとしているがその間1度も行く機会なし。
友人の結婚式の2次会でディズニーランドのペアチケットを当てるも
行くことのないまま期限切れというか部屋の中でなくしてしまった。


他の人たちとは舞浜駅で待ち合わせ。
オリエンタルランドさんオフィスへと向かう。
広大なディズニーリゾートの敷地の中を歩く(パークの中に入ったわけではない)。
道路沿いには椰子の木が生い茂り、
イクスピアリの建物はヨーロッパのどこかの国のようで
日本の中にいるとは到底思えなかった。
ここはほんと、日本でもナンバー1に近いリゾートだ。


あまりにも早く着きすぎたのでアンバサダーホテルに入って時間をつぶす。
ミッキーマウスの形をしたバスが玄関前に止まっていて後輩たちがキャーキャー騒ぐ。
植え込みまでがミッキーマウスの形をする。
ここの人たちのすることには一点の抜かりもない。感心させられる。
ロビーのふかふかとしたソファーに座る。
自動演奏のピアノがワム!の「ラスト・クリスマス」を演奏していた。
その後はジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」
(この曲を聴くたびに僕はジョン・レノンのメロディーメイカーとしての
 普遍的な才能を感じることになって、思わず心の中で唸ってしまう)


ホテルの中は大勢の家族連れで賑わっていた。
いつだって満室なのだという。土日だと何ヶ月も先まで予約でいっぱい。
少しばかり中を歩いてみると
嫌味のないさっぱりとしたゴージャス感であちこち満ち溢れていて、
ファンタスティックな雰囲気(アトモスフィア)で
何もかもがピカピカと磨き上げられていて、
この僕ですら「いいなあ」と思ってしまう。
年に1度ここに泊まってディズニーランドやディズニーシーで遊ぶという
日本人にとってのちょっとした「贅沢」が
いつだって100%のコンディションで提供されているというのはすごいことだ。


打ち合わせのため、本社のビルへ向かう。
受付には3000:1の模型が飾られていた。
シンデレラ城は思ったよりも小さく、
というかシンデレラ城が小さく感じられるほど敷地が大きく、
その中はアトラクションでいっぱい。
なんだかため息が出そうになる。


打ち合わせはつつがなく終わる。
期待していたパーク内への「ご案内」はなく、ちょっとがっかり。
その代わりにカレンダーや手帳をもらう。
(オフィスに戻って配ったら一瞬ではけてしまった)


ビルの外に出るとミッキーマウスを意識したデザインのリムジンが停まっていた。
これに乗ることができるのは果たしてどういう人物なのか。
普通の庶民じゃ乗れないんだろうなあ。
無邪気に喜んで乗ることができるのって
マイケル・ジャクソンぐらいじゃないだろうか。
(後輩曰く、ディズニーランドの中には来日したセレブというか有名人のための
 秘密の抜け道があるのだという。
 秘密の部屋、秘密のアトラクションって実はたくさんありそう)


せっかくだからとイクスピアリの中でお茶を飲んで帰る。
ケーキセットをみんな頼んだので僕もそうする。
この前ケーキを食べたのはもう夏のことか。


一瞬だけ「TDR」の雰囲気を味わった後、仕事に戻って終電で帰る。
夢でも見ていたとした思えない。