忙しいのよ(9)

忙しさは先週・先々週がピークだったけれども、今週もまた忙しい。
バタバタしているうちに1日があっという間に終わる。
カットオーバまであと3週間。暇なわけがない。
勢いでいろんなことをねじ込んで押し込むか、
疲れ切って手を出す気になれず後回しにして忘れてしまうか。
果たして年末年始は休めるのだろうか?

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いつだったか母から電話がかかってきて、叔父が倒れて入院していると聞かされる。
日曜の夜に受け取った小包の中に叔母からの手紙が同封されていた。
脳梗塞。現在懸命にリハビリを行っているが、右半身に麻痺が残っている。
「今年は病院の中で年を越すことになります」と書かれていた。


僕はかわいがってもらった方だ。
上京してきたばかりの頃や就職が決まった時など、お世話になった。
小説家志望だった。文章がうまかったが、どうしても最終選考止まりだった。
企業で勤め上げて定年退職。ようやく腰を据えて書き始めたところなのに。
人生ってやつはごく普通に残酷なものである。

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今週は寒い日が続いている。
まだ暗いうちに家を出ている。
曇っている日は空も真っ暗で、物寂しい気持ちになる。