隠れ家がほしい

隠れ家がほしい。
隠れ家って言っても最近よく雑誌で取り上げられている
「大人の隠れ家」的なバーのことを指してるのではなく、
なんつうか僕しかその存在を知らないような部屋のこと。


僕は今都内のどこかにある小さな部屋をイメージしている。
マンションでもいいしアパートでもいい。
鍵を開けて中に入るとそこには2畳ぐらいのスペースが広がっている。
完全な個室。秘密の部屋。
生活をするための空間ではなくて、そっと訪れて時間を過ごすためにあるような。
家具は椅子とテレビぐらいしかなくて、
僕はそこを訪れたところで何もすることがなく、本や雑誌を読む。


自分が住んでいるアパートとは別にそういうのがあったら。
どんなにいいだろう。月に2万ぐらいで借りれたら絶対借りる。
誰にも教えず、誰にも伝えず。
こういうニーズってないのだろうか?


どこからか逃げ出したいのか?と言えば、
それはあると言えばあるし、それほど大げさなものでもないとも言える。
独りになりたいから、ってのもそう。
僕しか知らない場所がどこかにあって、そこでゆっくりと時間を過ごしたいんだよな。
ただ単に。