正月休み終了

昨日・一昨日は10時出社のため目覚ましで8時に起きるようにしていたが、
今日は「もうどうでもいいや」と思ったため目覚ましをセットせず。
「適当に起きて適当に出社すればいいか」と。
それでも9時に目が覚める。
リンゴの皮をむいて食べ、洗濯をする。
12月の土日、出社する時の行動パターンと一緒。すっかり定着してしまった。
大戸屋に行って食事。昨日の昼は浜松町の吉野家
こういうチェーン店が年末年始開いててよかった。
ただでさえ浜松町近辺は食事ができる店が少ないのに、
年末年始だと普通の店は休んでて選択肢が極端に少なくなる。
出社して仕事している人たちはコンビニでなんか買ってくるか近くのWENDY'Sに行くか。

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正月休みは今日で終了。
世間の雰囲気は急速に元に戻りつつある。
荻窪・銀座・浜松町近辺だけを往復しているだけであるが、
1日と2日と3日とでは外に出たときの雰囲気が少しずつ違う。
静けさというか、ある種の厳粛な、清らかな感じというか。

有楽町マリオンは昨日の朝西武と阪急の開店待ちの行列がすごかった。
バーゲンとか福袋とかそういうのを目当てにする人たち。
今日の昼は映画館の行列が長くできていた。


正月休みの間出社して仕事するのは実はそんな苦しいことではない。
本来ならありえないような日時に会社にいるという
非日常的な空気の中を漂いつつ仕事をしているため
気持ちのあり方がいつもとどこか違っていて、
楽しいとは言わないまでもそんなつらかったり暗いムードには浸ってなかったりする。
僕の場合仕事が峠を越えて半ば書類の整理と
半ば他チームの手伝いのため来ているというのもあるんだけど。
これが明日の4日からは苦痛になってくる。
普通の人たちと合流することになるわけだから。
いつもの日々に戻っていって、同じように仕事しなければならないのだから。
これまではジーパンでよかったのがスーツを着てネクタイを締めて。
場合によっては正月休んでた人からどうでもいいような問い合わせが来たりして。
あーあ。そしてそのまま1月7日のシステムの切替、
1月11日の本番稼動になだれ込んでいく。
(そこで終わりとはならず、ここから先が僕の場合地獄となる)

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12時に出社すると「オカムラ、いいところに来た!」と声をかけられ、さっそくお使い。
昨晩間違って全然関係ない会社へとFAXを送信してしまった事が発覚、
それを回収しに行くというもの。昨今は情報セキュリティが厳しいためほっとくことはできない。
場所は表参道。地図だけを手渡され、「今すぐ向かってくれ!」となる。
プロジェクトの状況が状況なので空いてる人のところへ
何の脈絡もなく種類を問わず仕事が与えられることになる。


行ってみるとおしゃれな一角のおしゃれなビルの中の小さなオフィス。
ガラス張りのドアの向こうに大きな本棚があって
主に写真集・画集と思われる洋書、下の方にはアナログレコードが並べられている。
Macが何台か置いてあってどうもデザイナーの事務所のようだ。
一目見て「いいなあ!」と思う。「そうだ、僕はこういう場所で働きたかったんだ!!」と。
約束の時間に訪問したのに明かりが消えていて電話してみても誰も出ない。
ドアの向こう、本棚の中にFAXが置かれていて
すぐ目の前に問題の紙が出力されているのに、手が届かない。
表参道をブラブラ歩いて10分おきに2回訪問するのだが、不在は変わらず。
上司に電話してみると「しばらく待ってみてくれ」ということになる。
「ま、いっか」と思う。
コンビニでポストイットを買ってまたオフィスに戻り、携帯の番号を書いて貼っておく。
連絡くださいと。


原宿方面まで歩いていく。
フォーレ辺りまで行くと若者たちがうじゃうじゃわさわさとごった返している。
さすが正月。明治神宮帰りの人たちもいるんだろうな。
ラフォーレミュージアムでは「DESTROY」というタイトルで
セックス・ピストルズの公式フォトグラファーであるデニス・モリスの写真展が行われていて、
「おお!」と思う。見たい!
・・・が、ちょうどここで携帯に電話がかかってきて、
さきほどの会社の方から今はオフィスにいますとの連絡が。泣く泣く引き返す。


お会いしてみると50代の成功したデザイナーという感じの人だった。
オフィスの中で犬の鳴き声が聞こえ、何の根拠もなくバセット・ハウンドを思い浮かべる。
(表参道付近では小奇麗かつ高級な犬を連れた人たちばかり。。。)
「休みなのにわざわざ出てきていただいて、すいません」と平謝りするものの
「いやあいいんだよいいんだよ」と余裕の受け答え。
いいなあ、こういう大人になりたいなあ、と思った。


セックス・ピストルズが気になり、原宿に引き返す。
フォーレ前では人だかりができていて、馬鹿でかい音でジャズが聞こえてきた。
もしかしたら Pe'z ではないか!?
人の輪が何重にも取り囲んでいて遅れてきた僕の位置からは
メンバーの姿は何も見えない。残念・・・。
東京事変に参加したヒイズミマサユ機って見てみたかったんだけどなあ。
トリッキーでやたら跳ねまくったピアノのソロが聞こえてきて
時間があればじっくり聞いていたかったのであるが、
会社に戻らなければならなかったので諦めてラフォーレの中に入る。


ラフォーレミュージアムへ。
いきなりピストルズのバカでかい写真。・・・かっこいい。
僕はもうセックス・ピストルズを聞くことはないんだけど
(「Pretty Vacant」1曲以外、全然ピンとこなくなった)
バンドそのもの、というか
ジョン・ライドンシド・ヴィシャスの在りし日の姿はなんとかっこいいことか。
ライブの写真なんてありえないぐらい生々しくて
こいつら「本物」だったんだなあ、かっこえー!と口をポカンと開けて見とれてしまう。
もうずっと眺めていたかったんだけど
とにかくすぐ戻らなければならなかったので泣く泣く出口へ。
ああ!この機会がもったいなくて今回の写真展オンリー限定1000部という大型の写真のセットを買う。
(4200円。やたら高い。残念なことにポートレートばかりでライブの写真は1枚だけだった)
ちなみに僕はジョン・ライドン派。(PiL好きってのもあるけど)
彼の冷めた目はゾクゾクするほどかっこいい。
若くて意味もなく憤っていて、頭がいい。
とてつもない存在感。一言で言うと、ふてぶてしい。


場内では「God Save The Queen」の有名なシングルのジャケットが飾られていた。
ポップアートとしてこれは20世紀を代表する作品なのではないか。
ナンシーの写真は2枚ぐらいしかなかったが、
その2枚を見るだけでもこいつただもんではないなと唸らされた。
完全にいっちゃってる。人間を超越した何か、って感じだった。


なお、デニス・モリスという人は14歳にして
ボブ・マーリーのツアーに同行して写真撮影をしたという早熟な才能である。

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会社に戻ってあれこれ仕事をして、普通に家に帰る。
正月終了。