忙しいのよ(14)

昨日の夜、歯医者に行く。
前回の診察の時に左上の親知らずのことを言っていたので
もしや抜くのでは!?とビクビクしていたのだがそんなことにはならず。
削って詰めて終わる。


歯科衛生士の方から「日記見ましたよ」と言われる。
なんだか恥ずかしいもんである。
文章を読んでみると最初受けた印象と違う、みたいなことを言われる。
大人しい人と思われていたってことなのだろう。
たいがいの人は僕についてそういう第一印象をもつ(はず)。


「日記を読んでわかったんですが、楽しい人なんですね」
楽しいってどういうことなのだろう?と一瞬思う。
「お酒が好きみたいですね」
「あー、大好きですね」
後で思うにここで間髪入れずに
「じゃあ今度飲みに行きませんか」ぐらい言えればいいのだが、
歯医者の診察台に横たわって口を開けているとそういう機転は利かない。
もとから利かないか。。。


今回の一連の治療は終わって、次は半年後となる。

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僕の座っている席は机の固まったブロックの端で、
左隣には背の低いロッカーが設置されている。
年末からここに各種差し入れが置かれるようになった。
定番はみかん、カップラーメン、チョコレート、煎餅、栄養ドリンク。
部長・事業部長クラスの人たちは決まって栄養ドリンク。
「がんばれ」という穏やかなメッセージなのではなく、
「手を休めるな。死んでも働け」ということなのではないか。
昨日は常務からも栄養ドリンクが届いたのだが、
これまでアリナミンA・リポビタンDだったのが
常務ともなるとユンケル黄帝液となる。
有難く頂戴する。でも俺こういうの効かないんだよな。


いろんなお偉いさんからあれこれもらってて遂に常務まで達した。
そろそろ社長から豪華な差し入れが届いてもいい頃なのではないかと思う。
栄養ドリンクは「またか」という感じで、特に女の子たちから不評である。
「おー!?」と心盛り上がるものが欲しい。
わずかな間でいいから心そらされるようなものが。

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先月までクラブ活動奨励キャンペーンだった。
締切期限ギリギリになって思い立ち、
周りの人たちを集めて人数を揃え、映画部を申請してみたところ承認された。
承認されてしまった以上、社内で映画作らないといけないなあ。
どうしよう。何を作ろうか。


会社公認である以上、社内で上映会やろうと撮影やろうとフリーとなるか。
前作「29」なんて休みの日に社内でこっそり撮ってたもんな。


社内で撮るのだから個人的な芸術感覚(と思っているもの)に多くを負うような作品ではなく
製作する過程を楽しむようなものであった方がいいよな。
暗くて難解な内容も避けたい。
いろんな人の笑顔が出てくるような映画を撮りたいと今は思う。
大事なシーンで女の子が100%の笑顔であるような、そういう映画。