地獄(その3)

またしても寝る時間を確保できず。
6時から8時まで寝袋で2時間寝ただけ。
この頃から日付や曜日の感覚がなくなってくる。
「今日って14日?火曜日だっけ?」みたいなことを真顔で聞いてしまう。
平均睡眠時間4時間以下。


もうずっと長いことトラブル対応。
1つ片付けるとまた新しいのが出てくる。ひっきりなし。
ここの接続は安定しているだろうと思っていたA社のが失敗してしまう。
その対応のためあちこち電話やメールで調整する。
ちっともうまくいっていないB社の接続のところは
新たな問題が巻き起こってさらにわけのわからない状態になる。
これまではデータの送信内容の不備がどうこうというものだったのが、
そもそも送信すら行えない事態に。
他のいろんなこと全てほっぽり出してその調査・対処に明け暮れる。
13日の午前3時に気付いて、14日の午前1時までかかった。
午前中にA社の作業を行った他はほぼ24時間それにつきっきり。
結果として僕が調べていた方向性は全然トンチンカンなものであって、
(送受信を行う専用のソフトウェアの不具合を探して取り除こうとした)
かなり夜遅くになって先輩が特定した原因となる事象は
僕には到底見つけ出せなさそうなものだった。


顧客のA社の担当者、B社の担当者、2人から電話で怒られる。
B社の方は開口一番「なにやってんねん!!」と怒鳴られる。
「このままだとしゃれならんで」
僕為す術も無く平謝り。


じりじりとじらされるようでありながら、1日が一瞬にして終わる。
何の実りも無く無駄に過ぎていくように感じられる。
この自分という存在は砂の詰まった袋のようだ。


B社の件は多くの人を巻き込んで、どうにかこうにか収束に向かう。
いろいろな人に迷惑をかけた。
投げ出したくなり、実際半ば投げだして他の人にまかせっきりになった部分も多かった。
みんなそれでなくても自分で抱えているトラブルがあったはずなのに、
一生懸命になって手伝ってくれた。
「支えられる」ということを実感する。泣きたくなる。