次回作を考える(ゴルフもの)

会社の先輩と話していると、こんなことを聞かれた。
オカムラ君、ビデオカメラいくつ持ってる?1コ貸してくんない?」
なんに使うんですか?と聞いたら
ゴルフのスイングを自分で見てみたいから、ということだった。


ここでピンと来る。瞬間的に僕の中でいろんなものがピシピシとはまりだす。
「これはいける!」と判断する。
次の映画のテーマはゴルフだ。冗談じゃなくて本気で。
(ストーリーものではなくて、例によってセミ・ドキュメンタリーで)


前々からゴルフというスポーツがとても気になっていた。
会社の周りの人たちの多くがゴルフをやっている。
「上の世代の人たちのやっていること」ではなくなって
同世代の人たちにとってもごく普通の物事となった。
クラブを買ったとか、土日コースに出るとか、
そのために朝どの車が誰を乗せていくかとか。
オフィスにいるとそんな話がたくさん漏れ聞こえてくる。
その一方で、僕はゴルフには全く縁がない。
彼らにとっては何がそんなに魅力なのだろうか?


ゴルフというものは(前にも書いたことあるけど)
ものすごく不思議なスポーツである。
単純に競技とか体を動かすとかいうのとは別の次元で
会社なり社会といったものと複雑な結びつきを持っている。
こんなスポーツ他にない。
他にはない匂いを持っている。
たぶん撮り続けるうちに、
「会社とは何か、働くとは何か」ということになるんだろうな。


いろんな人のスイングを撮らせてもらって、
打ちっぱなしについていって、
あわよくばコースを回っているところも撮って、
あとはインタビューか。
「あなたにとってゴルフとは何ですか?」
「ゴルフは会社での仕事にどういう影響を与えますか?」
「あなたにとって会社とは何ですか?働くとはどういうことですか?」


ここまでが撮影の半分。
ここまで撮っている間に見えてきたものをもとに残り後半の展開を考える。
なんかものすごく変な(ファニーな)ところに到達しそうな気がする。
今の僕には想像もつかないような。
面白いものになりそうな予感がする。


まずは出てくれる人を探してみるところからスタート。
とりあえずは全くの素人の女の子にクラブを握らせたい。