食あたりでダウン

※食事中の人は絶対読まないように。



昨日の夜、寝ていたら具合が悪くて目が覚めた。
夢の中で何度も、自分が吐いている場面、吐こうとしている場面、
その様々なバリエーションを見た。


目を開けたその瞬間、脂汗が全身をタラタラと流れるかのような不快感を感じる。
起き上がる。その次の瞬間、!!! 
××が喉の奥を一気に駆け上がって口の中へ。
××が口の容積いっぱいになだれ込んで閉じてられなくなる。
必死になって唇を押さえながら布団をはいでる。
ロフトを降りようと体勢を変えたその瞬間第2波が。体感速度マッハで。
ブハーッッッッ・・・・
ロフトの上から部屋の中一面に吐き出される××。
「ああ、どうしよう」なんて考えていられない。
××を避けてハシゴを降りて(無意識に手で触れた場所がニチャーっとして)
トイレに駆け込み、盛大に胃の中のものをぶちまける。


昨晩家に帰ってきてから食べたアレに違いない。
西友で買ったランチョンミートだ。
缶詰コーナー。最初「SPAM」ってやつを食べてみたいと思ってたんだけど
高かったからひとつ安いのにした。別な会社の別な製品。輸入物。
スパムメールの語源となった有名な食べ物を1度口にしてみたかった)
薄切りにしてオリーブオイルで焼いて食べた。
火は通したはずなのになあ。
体にそもそもあってなかった?
夜、口にしたのはビールとそれだけ。
××としてはとても純度が高い。


人体をあくまで「肉」として捉えてチェンソーだの何だので切って切って切りまくった
スプラッター映画のワンシーン、あるいはその撮影現場のよう。
(あるいは、中央線で目撃した人身事故の後・・・)
××の広がったフローリングの床を眺めながら途方にくれる。
午前2時半。
まずは「海」の中を座礁して打ち上げられた船のようなスリッパをゴミ箱に捨てた。
全面に××のかかったトレーナーをお湯で洗った。
トイレットペーパーとティッシュペーパーとウェットティッシュ総動員で
跡形も無く消してしまおうとする。
真夜中にたった一人黙々と作業する。
ああだいたいこれで片付いただろうか、という頃ロフトに上がって寝た。


次の日の朝。というか昼。
起きてロフトから降りてきて、片づけがまだ済んでいなかったことに愕然とする。
本棚の裏側。積み上げたクリアケースの隙間。
冷蔵庫と洗濯機の僅かなスペース。
ネチャーッとしたピンク色の吐瀉物があちこちにひっついている。溜まっている。
これぞ「最悪の気分」
その後何時間もかけてきれいにした。


結局部屋の掃除をしているのと変わりは無くなり、半日かけて大掃除となる。
そのまま勢いづいてかねてからの懸案だったユニットバスの掃除になだれ込む。
こういうのってその気になってやれば1時間もかからないものなのに
その「やる気」を引き出すのにものすごく時間がかかる。
高いところの埃をはたいて、掃除機で吸い取って、
クリアケースのそれぞれに防虫剤を入れる。


「ふー」と一息ついてココアを飲む。
食あたりの微妙な具合の悪さが続いていて、コーヒーを飲む気になれない。
3連休の2日目をだいなしになったが、そのおかげであちこち掃除できた。
有意義なのかなんなのか。