この前の金曜に叔父と飲んでいたときのこと。
叔父は肉をあまり食べない人で、特に鶏肉が苦手。
いつ会って飲んでても「鶏肉はどうもねえ」という話になって、
いつもそれとなく気になっていた。
皮のあの感触が好きではないという人もいるが、どうもそうではないようだ。
聞いてみたらこういうことだった。
「戦争中、鶏を買っててね。卵を産むからそれを近所に売るわけですよ。
当時はみんなそうやって暮らしてたな。
家では十何羽も飼ってて、弱ってくるとそれを絞め殺して食べるんだけど、
それが忍びなくてね。子供心に。だって自分が世話してたわけでしょう?
それから鶏肉は食べれなくなったなあ」
世の中には戦争という行為があって、いつまでたってもなくならない。
この地球上のどこかで今この瞬間にも戦争が行われ、たくさんの人が死んでいる。
生き延びたとしてもその生活は破壊されたまま。
そして関わった人たちに様々な傷跡を残す。
どんな小さなことであれ、傷跡を残す。
(できるのは時間が解決するのを待つことだけなのだろうか?)
戦争に限らず、大規模な自然災害であっても同じこと。
平和な地域に住んでいて
平和に暮らしていけている人ってのは
どれぐらいいるのだろう?