万博

愛・地球博」が明日から開幕らしい。
社食で食べながらテレビを見ていると昼も夜もニュースではその紹介ばかり。
こんなパビリオンがありますとか、リニアモーターカーがどうこうとか。


30も過ぎてしまい、こういうの全く興味がない。残念なことに。
小さい頃なら行きたくて行きたくてたまらなかったのだろうけど。
行けたら行きたいが、わざわざ休みを取ってまでして見るものでもないかと。
混雑した場所は疲れるだけだし。 (← 発想が完全に年寄りだ。。。)
それぐらいなら名古屋見物をしたい。


21世紀初の世界博であって
世界博の日本での開催は大阪の万博以来だという。
「はあ、そうだったのか」と思う。
つくばの科学万博は大々的に開催されていたが、あれは違うのか。
この万博の成功により日本の各地で万博モドキが雨後の筍のように乱発されていたことを思い出す。
我故郷青森でも「青函博」というのが行われた。
ちょうど青函トンネルが開通したばかりの頃で、青森市函館市で同時開催だったはず。
僕は小学生だっただろうか。家族で1度か2度、行ったことがある。
伊奈かっぺいのサインをもらったことを覚えている。
(元青森県民として伊奈かっぺいのことはバカにできない。
 この人のライブのテープは死ぬほど聞いて死ぬほど笑わされた)


北海道では「食の祭典」というのがあったんだよな。
余りにも人が入らなくて、当時の知事が自主的に何ヶ月か給料を半額カットした。
なぜかこの顛末をことあるたびに思い出す。
というか北海道と聞いてほぼ真っ先に連想するのはこのことだったりする。
人というものはしょうもないことばかり記憶しているものである。


どこも収支はよくなかったと聞く。成功したのは数えるほど。
その後どこでも行われてないってことは儲からないものなんだろうな。


21世紀になってもう5年目になるのに、それまで開催されなかった。万博不人気?
愛・地球博の前、20世紀最後に行われた世界的な万博はバンクーバーのものだっただろうか。
そもそも万博とは19世紀にロンドンで開かれたのが最初だったか。
僕の記憶が確かならば当時は産業革命真っ盛り。(← こういう大事なことは記憶が覚束なくなるものである)
世界の様々な国々の様々な新商品の見本市という位置付けだった。
このご時世、全世界的に珍しい物事もなくなり、
テクノロジーは日々進化しているもののエジソン的なとんでもない発明はとんと聞かない。
アインシュタイン級の発想や大発見もない。
もう何年も開かれていなかったっていうのは
「万博」という形式できらびやかに行われるイベントが
この地球には似合わなくなったということか。
それともただ単に不景気なだけか。


青島都知事は東京都を舞台とした博覧会を白紙にしたんだったか。
東京で行われるのなら、僕も見に行きたかった。