Yo La Tengo

家に帰ってきて、Yo La Tengo のこの前出た3枚組のベストを聞く。
素晴らしい。余りの素晴らしさに涙が出そうになる。
なんでこのバンド、こんなにいいんだろう。
なぜか学生時代の幸福な思い出が次々に思い出されて、それで泣きそうになる。
学生時代最後の年、来日公演を見に行ってその終了後、
興奮した僕はアイラ・カプランに握手を求めに行った。
後輩の撮影合宿に同行した僕は何をするでもなくビデオカメラを回していた。
戻ってきてその日のうちに編集をした。
最初と最後に Yo La Tengo を使った。
そういったこと。


そこでは幸福な記憶が鳴っている。
聞く人の頭の中をそっと、優しく掻き乱す。
Yo La Tengo はその長い活動の歴史の中で常にそういうバンドであり続けて、
僕ら洋楽青年たちの熱い支持を受け続けている。
一度でも Yo La Tengo のことが好きになったなら、
日常生活のいろんな場面でこのバンドの音楽が BGM となって、
いつのまにかいろんな思い出と結びついている。


願わくばこの幸福がいつまでも続きますように。


「Tom Courtney」は永遠の名曲。
僕はその映画の中で、オープニングではアイラのエレクトリックな方を使って、
エンディングではジョージアによるアコースティックな方を使った。
もう1度書く。
得体の知れない幸福感が押し寄せてきて、僕は今泣きそうになっている。