大学の寮の友人、ケンの披露宴とその2次会に行く

大学の寮の友人、ケンの披露宴とその2次会に行く。


会場は市ヶ谷。時間が来るまで2階の控え室にいたら
その場に居合わせた新婦側友人に当たる女性たち※が
ここでドリカムが雑誌に出たときのインタビューが行われたという話をしている。
確かに優雅でなんというかロココ調な雰囲気があった。


※学生時代、ホモと呼ばれていた新郎はもちろん男性の友人しか招待していない。


フラワーシャワーが行われますというので下に下りて庭に出る。
参列者は小道の両脇に立ち、新郎新婦が表れると白い花びらをかけて「おめでとう」と祝福する。
これまでいろいろな披露宴に出てきたが、これは初めて。
・・・こういうことをしたがるやつだっただろうか、奥さんの希望だろうか、なんて思う。


披露宴が始まる。
新郎の紹介の時に趣味は「クワガタの飼育」だとされる。
そんな話誰も聞いたことがない。場内爆笑となる。
「乾杯」の発声はまだ幼稚園児と思われる男の子によって「かんぱーい」と大きな声で。
いたってオーソドックスな場所でオーソドックスな披露宴をやるのかと思いきや
ところどころシュールに崩れている。こういう部分は新郎らしい。


新婦は音楽大学を出てその後働きつつも演劇の道を志していた人だけあって、
出席している友人たちもそういう関係の人たちばかり。
よってマリンバの演奏があったり、ピアノ演奏により女性コーラスがあったり、
(しかもどちらもこの日のために曲を作ってきた)
2次会ではフュージョン系のバンドの演奏やストリート系のダンスがあったり、
次々から次にいろいろな催し物があった。
新郎は新郎で学生時代よりずっと合唱をやってきた人なので
現役の男声合唱団の人たちが力強い歌声を披露し、
(わざわざ新郎の住む青森から来てくれて参加した人もいた)
2次会では学生時代のサークルの人たちが大勢集まって大学の校歌を歌った。
ここまで多芸多才な披露宴・2次会は初めてだった。
僕の場合機会があってもこうはならないだろうな。
映画サークルの友人たちが集まるだろうから同じく広い括りで芸術系ってことにはなるだろうけど
披露宴・2次会でリアルタイムに披露できるものは悲しいことに何もない。
持つべきは音楽系の友人である。


2次会は赤坂のイベントスペースを貸しきって120人入ったという。
学生時代は途中入寮ってこともあって地味な印象も若干もたれていたのに、
仲間内の中では最も派手で豪華な披露宴・2次会を開くことになるとは。。。
新郎は小さい頃からの夢でしたと「ヤングマン」を熱唱しながら入場。
最後は「風になりたい」を出席者みんなで合唱。


その他、披露宴でユニークだった出し物といえば
新郎の会社の友人たちによる「万歳三重奏」というもの。
その会社に代々伝わるという「伝統芸能」なのだそうな。
やることはいたって簡単。
10人ぐらい出てきて代わる代わる新郎のことを褒め称えて
最後に「万歳!」と付け加えてみんなで「万歳!!」と唱和。
「嬉しいときには必ず下半身を露出させていたクロちゃんに万歳!」「万歳!!」
「悲しいときには必ず下半身を露出させていたクロちゃんに万歳!」「万歳!!」
「いつでもどんなときでも下半身を露出させていたクロちゃんに万歳!」「万歳!!!」
というのや、
「僕がインフルエンザで3日間寝込んでいたときに消毒薬だといって
 焼酎をもってきたクロサワ君に万歳!」「万歳!!」
という感じでひたすら万歳。いい話系だと
「僕が今の奥さんと出会うきっかけを作ってくれたクロサワ君に万歳!」「万歳!!」
なんてのが出てきて、
最後は参列者一同起立して
「新郎・新婦をここまで育ってくださった両親に万歳!」「万歳!!」
「今日の新郎・新婦の幸せがいつまでも続くよう万歳!」「万歳!!!」
と締めくくる。
これ、簡単で準備もそんなに要らない割に
笑わせる人ほろっとさせる人それぞれカラーを出すことができて、とてもいい。
どこかで一回試してみたくなった。

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寮の連中と会って話すことはと言えば、花粉症のことばかり。
「なんだよ、おまえもかよ」と同期4人いて4人とも花粉症だった。
そのうちの1人は以前「KW乳酸菌」入りのヨーグルトがいいと僕に薦めていて、
毎日必ず食べることで今年は花粉症の全く影響なしだと言う。
これは体質の問題なのか。自分の体にぴったり合う対処法を見つけた。
なんにせよシーズンの3ヶ月前から欠かさず食べなくてはならないのだそうだ。

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ケンは3年前から仕事の都合で青森(三沢)に住んでいて、
あれはもう1年半前になるのか、僕が仕事で息詰まって青森に里帰りにしたときに
2人で下北半島を回って温泉宿に泊まった。
夜、岩魚の骨酒を飲みながら結婚しようかどうか悩んでいるという話をしていた。
下北半島の最果てに近い山奥の宿に泊まっていても、きちんと夜、電話していた。
もちろんその人と結婚したのであって、「ああ、よかったなあ」と思った。


まだ当分は青森だろうから、1度ぐらいは三沢におしかけないとな。