その他の雑酒②

昨年より「その他の雑酒②」が世の中でちょっとしたブーム。
かなり売れてるらしい。
だけど僕は全然ダメ。
サッポロの「ドラフトワン」を発売当初に
「どんなもんだろ?」と飲んでみたら「なんだこりゃ?」と顔をしかめてしまった。
先日、キリン「のどごし<生>」とアサヒ「新生」も飲んでみたが、やっぱダメ。
まずくて飲めたもんじゃない。
苦味のある炭酸系清涼飲料水にアルコールが入ってるだけの
それこそ「雑」な酒に思える。
いくら安くてもこんなもの飲めない。


そもそも僕は発泡酒も認めない。
ビールが飲みたいけれども節約のため気分だけ浸りたいというときに仕方なく選択するもの。
好き好んで買ったりはしない。
とあるおしゃれな店に入ったとき、メニューに
「ビール(発泡酒です」)と書かれていてムッとしたことがある。
店のモラルを疑いそうになった。
発泡酒はビールにあらず。ビールは発泡酒にあらず。
ビールとだけ書いていて発泡酒を出しているような安っぽい店より100倍マシだけど。

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以下、最近ビール関連で思ったこと。


その他の雑酒②」の原料は麦ではなく、例えば
ドラフトワンでは「エンドウたんぱく」となっている。
こんなのを原料としているとビールじゃない、
麦でなければビールじゃない、
思わずそんなふうに言いそうになる。
だけど昔は麦以外の原料からも作られていたんですよね。
とうもろこしとか。(コロナは確か副原料がとうもろこしだったんじゃないか)
エジプトやメソポタミア古代文明でも
様々な原料によるビールの原型のようなものを飲んでたようだ。
いろんなものから作られていた時代から「ビールは麦だ」の時代になって、
また21世紀になって元に戻ったということか。
そう考えると無下に「その他の雑酒②」の存在を否定できない。


調べてみると1516年にバイエルン侯ヴィルヘルム4世が発令した「ビール純粋令」により、
ビールの原料とは「大麦、水、ホップだけ」とすると法律として決められたとのこと。
(後にこの酵母が加えられ、4つとなる)
これが今に至るまでドイツ国内で守られ続け、
ドイツのビールの品質は自然と高いものとして保たれていく。
そして他の国でもこの基準に自然と従うようになった。
なんとビールの原料はこの4つである、というのはかのワイマール憲法でも謳われていたという。
(参照 http://www.asahibeer.co.jp/library/beer_century/europe/german4.html
 ビールの歴史がこと細かく記述されていて、なかなかためになる)

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あと気になるのは地ビールか。
これ、行った先々で見かけると必ず飲んでみるけど、
正直な話「これはうまい!」「買って帰りたい!」と思うものに出会ったことが無い。
その土地で取れるものを副原料としてみんな工夫してるんだけど
ビールそのもののシュワッとした爽快な味わいを持ってるものって少ない。
水っぽかったり、ベタッとしていたり。
ビールとは別な苦さがあったり、なんとなく酸っぱかったり。

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ビール工場見学もしくは酒蔵見学に1度は行ってみたいと言い続けてるけどいまだ実行できず。


調べてみたらキリンの工場が横浜にあって、
サントリーの武蔵野工場が府中にあるらしい。府中なら気軽に行けそうだ。
でもキリンのだとビール作りが体験できるらしい。


できたてを飲むのっておいしいんだろうなー。