祖母の七回忌

祖母の七回忌、祖父の二十三回忌、父の(1年遅れの)二十三回忌。
これら全て兼ねた法事が行われた。
親族、と言っても父の兄の家族と「立川のおばさん」とそれに僕のこじんまりとしたもの。


「七回忌」って何を着ていくものだろう?と困る。
ジーパンにTシャツでいいのだろうか?
まさか。でも喪服でもないだろう。
インターネットで調べてみるとどこかに、
四十九日以後徐々に喪服からくだけたものになっていきます、みたいなことが書かれていて、
間を取って普通のスーツを着ていく。
この間買ったばかりでまだ新品と言っていい、灰色の光沢のあるスーツ。
ネクタイも派手ではないけど明るめ。Yシャツは一応、白。
・・・行ってみたら僕以外みんなきちんと黒で、「しまった」と思う。
やはり黒が無難か。せめて黒っぽいスーツを着ていけばよかった。


久し振りに正座をして、焼香のときに足元がふらつく。
お経が読まれた後、副住職による法話
諸行無常と縁起について。でも足が痺れて聞いてる側はそれどころじゃない。


祖母と、祖父と、父と、掛けることの列席者の分の大変な数の塔婆を裏の墓地に持っていく。
この歳になって初めて、墓には水をかけるものではなく
(よくわからないけどそういうものだと思っていた)、
きれいな布に水を含ませて拭いてあげるものだということを知る。


終わった後でみんなで食事に出掛ける。
こういうとき、僕はうまく親戚の人たちと話ができない。
引っ込み思案なところがクローズアップされる。
ビールをひたすら飲んで出来上がった頃に
話の流れが「おいしいもの」になって、そこからようやく話ができるようになる。
「光麺」だとか「大勝軒」だとかラーメン屋が話題の中心となる。
覚えているのは、
・久喜にとにかく量が多くて有名な蕎麦屋がある。この前テレビでも紹介された。
 普通盛りを頼んでも、「山」盛りとなる。笑っちゃうぐらいに高い山となる。
 それで500円ぐらいなもんだから、ちっともおいしくないのに行列ができている。
 カツ丼もまた蓋が乗らないぐらいにうず高くなり、かき揚はハンパじゃなく「広い」らしい。
・上野というか御徒町アメ横ガード下に有名な餃子屋があり。「昇龍」
 とにかく餃子が大きいとのこと。
 小さな店に行列の先頭から10人ぐらいずつ入れられ、
 その10人が食べ終わると次の10人が、というシステムらしい。本当だろうか。


帰りは車で送ってもらう。
注がれるままホイホイビールを飲み過ぎ、かつ日ごろの疲れもあって、
家でCDを聞いていたら眠ってしまった。
いかんいかんと思ってロフトで横になったら目が覚めず、起きたらすっかり夜になっていた。