Jackass / Wildboyz

昨日ではなく先週の日曜、隣の駅に住んでいる会社の先輩の家に行った。
Jackass」の DVD を鑑賞することになっていた。
Jackass」とは MTV が製作した、非常にしょうもない番組のこと。
スケーター系の連中が意味もなく脱いだりしながら下品でオゲレツな物事(日本なら「ネタ」以下)
を繰り広げて誰よりもまず自分たちが「フハハハハ」と笑ってるようなやつ。
まあ僕はこういうの好きです。
日本人がやってるのを見るのはあんまり好きじゃないけど、
アメリカ人がやってるのはなぜか大好きです。底抜けにあほらしくて一点の曇りもない。
彼らは悩んだり考えたりするということを一切知らないかのようだ。
(日本のはどことなくなんとなく陰っていて、湿っているように感じられる)


残念なことに行ってみたら「Jackass」は入手できなくて、
その代わりにということで MTV が次回作として作成した「Wild Boyz」というのを見ることになった。
Jackass」主要メンバーのうちの2人、クリス・ポンティアス、スティーヴォーの2人が
南アフリカ、アラスカ、フロリダなどなど野生動物の残る「秘境」(ってほどでもないか)に乗り込んで
相変わらずのバカをやるというもの。
ホホジロザメの泳ぐ海にほぼ全裸で飛び込むとか、股間に挟んだ肉をハゲタカがさらってくとか、
鮭の卵を口の中に頬張って雄の精液をその上に掛けるとか、そんなのばっかり。
アラスカの雪の中だろうと基本は裸。
腹捩じらせて笑うってほどでもないんだけど(実際、最後は眠ってしまった)
こういうのってやっぱいいなあと思った僕は
ボーナス出たばかりだったので「Jackass」のボックスセットをついつい買ってしまった。
プロジェクトが佳境に入ってきて修羅場が見え始め、
日々心の中「切れてるか」「逆切れしてるか」という僕としては
(まあ要するにわかりやすい理由があるかどうかの差でしかない)
こういうのを見て頭を空っぽにすることがどうしても必要だった。


ボックスセットは3枚組でそのうちの1枚は映画版の「Jackass」まずはこれを見た。
映画版と言っても何のストーリーもなく、
テレビ版の方をまだ見てないから実は何とも言えないんだけど、
まあ一緒なんだろうな。とにかく取り留めのないネタの連続。
人間ボーリングとか、水溜りでサーフィンとか、
両親の寝室に花火を仕掛けるとか、子供のワニに乳首を噛ませるとか、
渋谷でパンダの着ぐるみを来てスケボーとか、
ブリーフの布の部分で木の上からバンジージャンプとか、
固い紙で足の指の付け根や口の端を切ってみたりとか、そんな感じ。
「しょうもねーなー」と思いながら珍しく深夜夜更かししてこの前の金曜に見た。
(なお、スパイク・ジョーンズが「Jackass」クルーに加わっていたずらをしている場面あり)


ぶっ飛んでて世界一面白いって言うもんでもない。どっちかというと緩い。
でも見てて「救われた」気分になった。
こういうの見ると勇気が出てくる。
この星のどこかにはこんなアホなことに命を掛けて取り組んでいる男たちがいるのかと思うと。
(なぜ女たちはこんなアホなことをやったりしないのだろう?)
僕もこういうことをやって他人を笑わせるような人生を送りたかった。。。


何がいいかっておバカなもろもろのアイデアに自ら出演者たちが体当たりでぶつかっていくこと。
スタントなし。怪我して当たり前。
乗ってたカートが衝突して空中に投げ出されるとか、そんなのザラ。
痛い系のは自ら痛い出来事の中に身を投じる。
知らない誰かにいたずらを仕掛けるとか、ゲストの有名人に痛い目に遭わせるというのではなく。
そういうところが潔くていい。


もっと見たい。