前の部門の飲み会に加わって、朝まで過ごす

金曜の夜。各部門は揃って新人歓迎会を行っている。
僕のいるプロジェクトは結合テストモロモロが佳境に入ったため、忙しさのピークに。
この手の行事は全部欠席。
19時から開始だったんだけど「そんな早い時間いけるわけないじゃん!」と。
19時ってまだ昼間の感覚なんですね。なんだかもういろんなものが狂ってます。


22時頃一段落着いて、ぐったりしてそれ以上何も仕事する気がなくなる。
飲みに行きたくなる。
1次会は終わっても2次会はやってるだろうと考える。
・・・が、異動して来たばかりで忙しいプロジェクトに放り込まれた僕はなんと、
今の部門の人たちの携帯の番号を誰一人として知らないということに気付く。
どこでやってるのかわからない。
それを理由に前の部門の2次会に加えてもらう。
楽しい時間を過ごせるのはやっぱこっちだよなあと思いながら。
盛り上がっているところにしらふで疲れて入ってきた僕は
キャッチアップするために焼酎をがぶがぶ飲む。


いつものメンツがプラス今年の新人で飲んでて、「ああいいなあ。来てよかったなあ」と思いつつ、
僕がいなくなってから部門内ではやりだしたものが会話の端々で飛び交ってて、
わからなくてきょとんとしてしまう。
同じフロアで席も近いのに、顔ぶれは同じなのに、
部門が違うというだけで少しずつ疎遠になっていく。
このことを肌で知るというのは、なんとなく寂しいものだ。


銀座コリドー通りの天狗が2次会で、
次に入った店はその近くにあったお茶漬けをメインに据えた飲み屋。
とんこつダシのお茶漬けがものすごくおいしかった。もう一度行きたい。
終電を逃してダラダラと飲み続けた。店を出た時点で2時は過ぎていた。


1次会のゲームで花火が賞品となっていたようで、
今から川に行ってやろうということになる。
銀座から築地、勝どきとテクテクと歩いていく。7・8人にはなっていただろうか。
途中築地の市場の中を勝手に通り過ぎる。
僕らサラリーマンが歩いていても誰にも何も言われない。
午前3時。市場が仕事を始める時間帯。
エンジンつきの台車みたいなのがあちこちで動き回っている。
右へ左へ、後ろへ前へ。酔ってたのにぶつからなくてよかった。
向こうの倉庫には尻尾を切り落とされた冷凍のマグロがゴロリと並べられていた。


勝どき橋から下の遊歩道に下りていく。
近くのセブンイレブンで使い捨てのライターを買って、
後輩たちに酒を買いに行かせて、花火開始。
ドラゴン系のはそのほとんどを僕が火をつける。いつのまにかはしゃいでいる。
女の子たちが手に持つタイプの花火でキャーキャー騒ぐ。
僕はそこに火をつけたネズミ花火を放り投げる。
いつの間にか夜明け。
どういうきっかけなのかは覚えてないが、ハイになった僕らは
みんなできれいなウェーブを演じて見せようということに熱中する。
階段の上から携帯で撮って、プレイバックを見てみる。
僕らはほんとしょうもないことを一生懸命やっていた。最高だ。
落ち込んでいて、飲み会の間ずっとあれこれ心配され、励まされていたこの僕が
久々に心の底から笑った。
久々に「遊んだ」気になった。


夜も完全に明けて、それぞれが地下鉄に乗って帰る。
僕は勝どきから銀座まで一人歩いて、丸の内線に乗った。
席に座った瞬間、爆睡。よくもまあ何往復もしなかったものだと思う。


7時ごろ帰ってきて、寝て、起きたのが14時。


新宿に出て、地下のマイロードのカフェ・ハイチでドライカレーを食べる。
(汐留など都内にいくつか店を構えていてチェーン店っぽいところがあるのに、
 あれこれのカレー本にて紹介されている。ここのドライカレーは完成された味わい)
ハイチの豆のコーヒーを飲む。香り付けのためにラムを数滴たらして飲む。
ハイチの音楽を聞きながら、持ってきた本も読まず、ぼけーっとコーヒーを飲む。


その後池袋に移動して、16時35分、地震に遭遇することになる。
地震のことについては明日書きます)

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今年の花火はこれが最初で最後なんだろうなー。
というか夏らしいイベントもこれだけかもしれない。
仕事に追われまくって、気が付いたら夏が終わってたってことになるんだろうな。


2次会・3次会で飲んでたら、今度撮る映画「ハチミツ」の話になる。
何人かから話を振られた。
驚いたことに着ぐるみのクマをやりたがってる人たちばかり。
クマじゃなくても出たいという人がちらほら名乗り出てきて、
この人とあの人とこの人は是非とも出てもらおうと心に決める。