双子

エルヴィス・プレスリーには双子の兄がいる。
しかし、誕生時に死亡している。
ここまでは本当の話。(Nick Cave の唄う「The First Born Is Dead」とはこのことを指している)
プレスリー復活を願う熱狂的なファンの間では、21世紀の今も様々な噂が流布されている。
ブクブクと太って晩年にラスベガスでショーをしていたのは実は兄の方で
弟は隠遁生活を送っていたとか、
77年に死亡したのは替え玉である兄の方であるとか。
僕にはその魅力がよくわからないのであるが、
プレスリーは今でも全世界各地にファンというかマニアを持ち、
新たな世代の人たちが絶えずその音楽に、その存在感に魅了され続けている。
文化的イコンとしての地位を確立し、
プレスリー」と単語を発するだけで多くの物事が、イメージが、伝わるようになっている。
それはさておき。


双子。
僕にも実は双子の兄(あるいは、弟、姉、妹)がいたりしないか、考えた。
突拍子も無い事情により生き別れ。
そして今、驚愕の生活を送っている。有名人だとか、犯罪者だとか。
・・・そんなこと、あるわけないか。


双子ってテーマいいよな。特に一卵性双生児。
身の回りにいたら、絶対映画に出てもらう。


こういう話を思いつく。
生まれたばかりの双子がよんどころない事情により生き別れ。
(両親が亡くなって里子に出されるなど)
なおかつ、国家も分断。例えば東西ドイツであるとか。
西側で育った主人公はある日ふとしたことから自分には双子の弟が
東側で暮らしていることを知る。
政治機構の違いにより不自由な生活を強いられている。
言論は統制され、弟は反政府行動を理由に投獄されている。
兄はその弟を助け出そうと奮闘する。ラストにて、対面。
でも、これってスパイ小説で既にありそうだな。
東側で育った主人公が西側の自由な世界を体験してびっくり仰天というコメディを
裏返しで思いつくんだけど、これもまたありそう。


学園もの。
ある日転校生♀がやってくるが、主人公♂に瓜二つ。
ナルシスティックな主人公は一目で恋に落ちる。
が、その後実は彼女は生き別れの妹だということが発覚。
てんやわんやの大騒動が勃発。
これも少女漫画に既にありそうだ。


双子ってどれぐらいの割合でいるんだろう?
身の回りで聞いたことが無い。