荻窪「トマト」

障害連絡用携帯を持たされて金・土・日を過ごすことになる。
障害発生時に電話がかかってくる。24時間いつであっても。
午前4時に動くバッチが異常終了したとき、容赦なくセンターからかかってくる。
今回のシステムは順調に動いているので連絡のある可能性はとても低い。
かといってカットオーバーしてまだ1週間も経過していない。
油断するわけにはいかない。
かかってくる可能性がないわけではないため、いくら暇でも酒を飲むわけにいかず。
昨日の晩など、帰ってきても口寂しい思いをする。
カットオーバ後のすることのない金曜の夜、浴びるぐらい酒を飲みたい気分なのに。
今日の夜も明日の夜もお預け。夜に限らず、昼も。
今、甲子園の決勝戦駒大苫小牧京都外大西の試合を見ている。
ビールと枝豆が欲しいところなのになあ。
仕方なくコーラを飲んでいる。味気ない。

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昨日は定時で会社を出ると新宿で下りて旅行代理店へ。申し込みを行う。
その後タワレコへ。
家に戻ってきて、Basement Jaxx の DVD の続きを見る。
これまでの疲れがどっと出てきていたので、その後何もする気がなくなる。
寝る。


カート・ヴォネガットの「デッドアイ・ディック」を読み始める。
カート・ヴォネガットの小説なら一生読んでたいと思う。
悲しいとき、嬉しいとき、いつ読んでも心が和む。そして等身大の文学的感動を得られる。
だけど邦訳の出ているものはあらかた読み尽くしてしまった。
これまた味気ない話だ。
スローターハウス5」をもう一度読もうかな。「母なる夜」とか。
学生時代よりも涙腺がかなり弱くなっているから、今読んだら泣いちゃうんだろうな。

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朝起きて、小説を書く。
前の晩寝たのが早かったので、昼ではなく朝起きる。
原稿用紙10枚分書いた。何も考えず、ただ淡々とクライマックスの部分を。
うまいこと書けた。
もう少しだ。頑張れ、自分。


キリのいいところで書くのを終えて、昼食。
今日もまた一人カレー同好会。
ガイドブックで読んで前から気になっていた「トマト」に行って見ようかと思う。
荻窪駅の南側にある。
引っ越したときから店の前を何度となく通り過ぎてきたのに、入ったことはなかった。
カレー・シチュー専門店とあるが、古びた店で何の取柄もなさそうだった。
知る人ぞ知る名店だということを知ったのはつい最近のこと。
だけど本格的ゆえに値段が高く、なんかそのうち機会があったら、
と思っているうちにずっと入ることがなかった。


ビーフタンカレーが絶品らしいのだが、メニューを見て驚く。
2940円。
これって元からこの値段なのではなくて、
アメリカ産牛肉の輸入ストップにより、良質な牛タンが価格高騰しているがゆえのこと。
そうだよなあ。仙台では牛タン専門店が軒並み悲鳴を上げているようだし。
この前「ねぎし」に入ったら1000円しなかった牛タンの定食が1680円だったか。
アメリカ産牛肉の輸入が再開されて嬉しいのは
吉野家で牛丼が食べられるからってことでは決してなくて、全然そんなことではなくて、
あくまで牛タンがリーズナブルな価格で食べられることにある。


牛タンを諦め、「仔牛のミルクカレー」を食べてみる。
唖然とする。


「こ、これは・・・」


僕は何でこんなおいしいものをこれまで見逃していたのだろう!!!
荻窪に7年も住んでいて。
不甲斐ないよ、俺・・・。


欧風カレーの頂点ではないか!?これは。
「舌にとろける」という表現が様々な食べ物に対して使われるが
なんかもうこのカレーにしか使っちゃいけないのではないかぐらいに思った。
じっくり煮込んだルーが、仔牛の、・・・いや、もういい。
いくら高くてもいい。毎週・毎月通って全メニュー食べる。
そこまでしてから初めて語りたい。


日本橋たいめいけん」、柏「ボンベイ」に続き、
僕がこれまで食べたカレーのベスト3に入る。

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昨日は昨年退社した後輩と会って汐留の「夢民」でカレーを食べた。
「夢民」のカレーももちろんおいしい。