「世界の終わりに」撮影あれこれ(前編)

昨日とは違って、今日・明日は10月30日の撮影の模様そのものを。

    • -

朝は5時半に起きる。集合は会社に7時。
前の日一通り機材の準備を終えていたので、起きて出て行くだけ。
前の晩はサークルの後輩ミウラに会って、小道具用にビデオカメラを借りた。


西荻窪で会って、「ぐすく」という店に入る。
メインは「豚丼」で、夜は焼きトンもあり。
ガラス張りの厨房をカウンターが取り囲むつくりになっていて、
炭火で焼いている様子が手にとるようにわかる。
「おー俺のロースがひっくり返された!」ってな感じ。
最初、焼き物盛り合わせを食べて、ビールを飲む。
ハツやミノなどどれも臓モツ系なんだけど、臭みもなく食べやすい。
その後豚丼。肉はロースとバラ肉を選べて、タレもしょうゆ・味噌・塩に始まり
わさびやチリマヨなど多数あり。僕はチリマヨを食べた。
シャキシャキしたねぎがかかってて、
タレと焼きたての肉との絡み具合は抜群でした。絶品。また来たい)


三脚やサークルの後輩イマナリから借りたカメラなど
当日使う撮影機材はこっそり毎朝少しずつ少しずつ、会社に運んでおいていた。


7時集合で、ムラカミ君とテラダさんは時間通りに来たのに、
車に乗ってくるはずのササムラ君が全然来る気配なし。
ムラカミ君が電話をかけると、「今起きました・・・」と。
仕方なく近くの Wendy's で朝食を食べつつダラダラ話しながら過ごす。
まあ、ありがちなトラブル。
こういうことも想定しての朝7時集合なので僕としては全然慌てない。


1時間半遅れでササムラ君が到着する。
会社のビルの真ん前で撮影しようとしたら
運悪くこの日はビルの中で引越しが行われるようで、
運送業者のトラックが何台か停まっている。
作業の人たちも出入りしている。
7時の時点ではこんなことなかったのに・・・。
とりあえず隣のレストランの前にて撮影を行うことにする。


この頃には9時を回っていて、
後で海ほたるで合流することになっていた別グループも会社に集まりだす。
貿易センタービルの中のレンタカー屋で車を借りて出発するはずだったのが、
ドライバー係のヤスタケ君が突如「しまった!免許証が無い」と青くなる。
昨日はあったのに、どこかで落としたのだろうか?
ヤスタケ君はしょんぼりと1人家まで戻って免許証を探すことにする。
(以上、聞いた話。その後ヤスタケ君と携帯でやり取りをして、
 なんとか電車で行きます!って最初なったものの
 木更津の先である上総湊は余りにも遠すぎて到着は夕方になるとわかって断念。
 映画の現場にてトラブルに見舞われるのは日常茶飯事なんだけど、
 1人で全ての災厄を引き受けてくれたかのようで大変申し訳ない。
 この日の撮影がうまくいったのはヤスタケ君のおかげだと思っています)


急遽シンタロウが運転することになるものの、
「前回運転したのは4年前」というツワモノ。
「マジで怖かったですよー」「遺書を書いておけばよかったです」
と後になってタケオさんが言っていた。
「せっかくビデオカメラがあったので
 撮っといたらいいドキュメンタリーになったのに」とも。
(とりあえず好きなように回してみなよとクリス君から借りたカメラを渡しておいた)


僕らの車の方は東京湾アクアラインに到達できず、迷いまくる。
レインボーブリッジを渡ってお台場を走るものの首都高への入口が見つからず、
レインボーブリッジを引き返してまた会社へと戻る・・・。
その後首都高には乗れたものの撮影しながらだったので
ササムラ君は運転しながらセリフを言わなくてはならず、これが標識を見落とす原因になった。


どうにかこうにか海ほたるへ。
何回も書いたことだが、風が強かった。昨日の夜か今日の朝、雨が降ったものと思われる。
千葉方面は朝のうち雨という天気予報だった。


海ほたるにて早めの昼食。
アサリと穴子の釜飯を食べる。
アサリの味噌汁がとてつもなく大きなお椀に入っていた。


ここで撮影するのも、3本目か。
上総湊で撮影する合間に立ち寄ったのも含めるとかなりの回数、僕は足を運んでいる。
映画以外の目的で訪れたことは1度も無い・・・。


「海ほたるってなんなのだろう?」という話になる。海辺に棲息するほたる?
海の中で光を放つ、大きさ3mm程度の節足動物であるらしいことが館内の案内で分かる。


海ほたるを出て、アクアラインの反対側へ。
木更津から上総湊までは割りとすんなり到着する。国道127号線をひたすら南へと下っていく。
これだけのはずなのに、これまでの撮影では何度か道に迷った。
標識に惑わされ、「富津方面に下りた方がいいのかなあ」なんて。
今回は1時間もかからなかった。
もう1台のシンタロウが運転する方は案の定モタモタしたようだ。