「世界の終わりに」編集中

11月に入ってからは土日のほとんどを部屋に閉じこもって編集。
日曜の段階でほぼ出来上がった。完成間近。

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音楽はクラシックの曲を選んで
(というかフリーの MIDI ファイルを置いてるサイトを
 あれこれあさってイメージに合う曲を見つけて)
会社の先輩に弾き直してもらった。


ドビュッシー(Debussy)「夢」
グルック(Gluck)「夏の夜」
レスピーギ(Respighi)
シチリアーナ −リュートのためのアリア−」


グルックレスピーギという人は正直な話全然知らなかった。
ドビュッシーはいつか使いたかったので、
自分の中では「ようやくの」ってとこで嬉しいです。
この曲の雰囲気にぴったり合う内容ってなかなか難しいわけですよ。

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たぶん今までで一番いい作品になったと思う。
なんたって一番短いから。ただそれだけ。
自主映画は短いに限ります。


「自分の中」での完成度はこれまででダントツ。
(声が聞き取りにくいっていう致命的な問題さえ解決できれば・・・)


でも人によっては全然受け付けないだろうなー。例によって。
何のことかよく分からないうちに終わってしまう。
どこがどう起承転結してるのかぼけーっと考えているうちに
ものすごくあっけなく終わってしまう。
「これが世界の終わり?」
「そもそもなんで世界が終わんなきゃいけないの?」
「どんなふうにして終わったの?」
「結局、何が言いたいの?」
そんな声が聞こえてきそうだ。


「29」以上に、見てもらうのがとても怖い。
「29」は自信があったけど、今回の「世界の終わりに」は全然自信がない。

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「完成度」は高いものの短編ってことで
製作日数は短い(撮影3日、編集は現時点で延べ6日)ので
前作「29」ほどの「やった」「やり尽くした」感はなし。
あっけなく完成してしまい、むしろ物足りない。


あーまたほとぼりがさめた頃にまた映画が撮りたくなるのか。

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途中段階のを見てもらって役立てようと
作品を DVD に焼こうとしてあれこれ梃子摺った。
おまけでくっついてくるようなオーサリングソフトを初めて使ってみた。
DVD-R のドライブを買ったときのと Premier 6.5 のと2つあって、
とりあえず後者のを使ってみた。
試行錯誤の末に映像がテレビに映し出され、
「おーできたできた。できてしまうものなんだねえ」と最初は思うものの
ちゃちなのは否めない。


きちんとしたパッケージのを作ろうとしたら
この程度のもので満足しているわけには行かず、
今度はオーサリングソフトに手を出すことになるのか。
めんどくさいなあ。


今回は配る用の DVD をきちんと自分で焼こうとして
そのために DVD-R のレコーダーも買ったので
それなりのものが作りたくなってくる。

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会社の映画部で撮った第1号作品。
社外の知人・友人から「映画部がある会社なんて珍しいねえ」とよく言われる。
自分でも不思議に思う。


「会社から補助が出るの?」と聞かれるが、
今のところもらってないというかもらおうとしていない。
お金をもらったことにより作る内容に多少なりとも制約が発生したらやだし。
ポジティブな内容が望ましいとか言われたり。社員の勤労意欲が向上するような。
株主様に納得される作品を作らないといけなくなる。


少なくともテーマもタイトルも「世界の終わり」なんて言ってるようでは
申請しても通りにくいのではないかと・・・。


・・・というのは思い過ごしで、
きちんとした会計報告ができたらもらえるのかな。
ああ、何事もビジネスだ。