「世界の終わりに」ようやく完成(その1)

(今回もまた、全然よくわからない話です)


昨日の夜遅く、ようやく「世界の終わりに」が完成した。
「長かったなあ」なんて一瞬思った。
先週の水曜の祝日から家にいる間はずっとその作業ばかりしてたから
なんかそんなふうに感じてしまう。
先週の水曜に急遽駆け込みで
編集ソフトをバージョンアップ(Adobe premiere Pro 1.5)してからは
ずっとその新機能をいかに使いこなすかに腐心していた。
というかそれしかしていない。
水曜の時点で個々のカットの長さであるとか本質的な部分の編集は完了していて、
後は Premiere Pro で最後の仕上げとしてエフェクト(特殊効果)を施していくだけ。
だけどこれが大変だった。


統一感を保つためにほぼ全シーンに渡ってエフェクトをかけるとなると
PC はその置き換えのための「演算」をしなくてはならず、
例え20分の短い作品だとしても、処理が終わるのに5時間ぐらいはかかってしまう。
もちろん CPU にも高い負荷が掛かる。
この間何もできない、というかブラウザを立ち上げてなんかしようとすると
はずみで Premiere が異常終了してしまう。「原因不明の理由により」ってことで。
なのでこの土日はちょっと試してみては5時間待って、
その間たまっていた新聞を読んだりして過ごして、
処理が終わって全編通して眺めたときに「なんか違うなあ」と思ったら
また設定値を変えて最初から処理し直しってのを繰り返していた。
昨日終わったっていうのはその設定値が、
ベストではないもののこの期間でできるものとして
これ以上ないだろうってところに落ち着いたということ。
ある意味、妥協。でも、そもそものソフトや PC の性能があるから、
これ以上時間をかけても時間の無駄だろうなと割り切った。
そこから先は自己満足でしかない。


主に使ったエフェクトは以下の3つ。
1. 【音声】ノイズの低減
2. 【映像】映像を映画っぽい質感に変える
3. 【映像】手ぶれ補正


1. は以前日記に書いた通り。
先週の時点では使い方がよくわからなかったが、なんとか使い方が分かった。
(というか設定値をあれこれいじらないままでいいということがわかった)
懸案だった風の音が多少小さくなったように思う。


2. これはその「映画っぽい質感」ってのが15種類もあって、
どれを使ったらどんなふうになるのだろう?と試してみるだけで面白くて
あれこれやって「へー。こんななるのか」と感心してると
それだけであっという間に時間が過ぎていく。
セピア調にしてみたり、メタリックにしてみたり。
モノトーンかつ光と影のコントラストをくっきりさせるというのがあって
今回の映画にぴったりだったんだけど、
黒が漆黒のようになりすぎて白は白で光過ぎて、となってしまったので
迷いに迷って使わないことにした。
それに映像が映画っぽくなることはなるものの
作為的過ぎてというかわざとらしくなって
見る人が見れば「ああ、あれ使ってるのか」と分かられてしまいそう。


3. これが今回、てこずったエフェクト。
手持ちで撮影したときの手ぶれを、編集時に補正しますというので
かなりの優れものというか秘密兵器のように思えた。
「いやー、夢のようなツールだ」と全編これで補正しまくって
Premiere 1.5 上の小さなスクリーンで試しに仕上がりを見てみたところ
ものすごく滑らかな動きになって「すげー!!」と感動した。
・・・が、テレビで見てみたところ困ったことに
ぶれているところは補正されて滑らかになるのに、
ぶれてないところ、もともと動きの少ない画像では
逆にそこも何らか補正されて揺らめいてしまう、
(夏に打ち水をしてそこだけ水蒸気で揺らめくような映像になる)
という問題が発覚。ものすごく落胆する。
早い話画質が下がる。使えない。
しかし、1度手ぶれしてない映像を見てしまうと
手ぶれしまくってる映像は受け付ける気無くなる。
なので土日はその設定値をどこに設けるか、
シーンごとに強弱をつけてみたりなんなりその試行錯誤に費やすことになった。
結局全シーンに微弱にまぶせるというところで落ち着いた。
ほぼ効果なし。手ぶれしまくり。しかもなんか動きがぎこちない。
いくつかのシーンでは揺らめきも残っている。
しかし作った僕しか気が付かないレベルなんだろうなと、
「これでよし」としてみた。
で、完成。


1.2.3. どれも便利なんだけど素人用だと質がよさそうじゃないんだよな。
スタジオっぽい場所でプロが使うのだとか
美大や映像の専門学校にて使ってるような「業務用」だと
画質が落ちることなくもっと滑らかに各処理が行えるんだろうな。
こういうのって悔しい。

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今回、Premiere 6.5 から Pro 1.5 にファイルを変換したんだけど、
そのままではどこかがなんかおかしくていくつかのシーンを直さなくてはならなかった。
6.5 の「イメージパン」は Pro 1.5 では別なエフェクトに置き換える必要があったり。
タイトルが辺に太文字になったり。(アルファチャンネル絡みでおかしなことが起きていた)
それに 6.5 で設定したスローモーションは
Pro 1.5 でうまく処理できないのか、ところどころわずかにぎこちなくなってしまった。


6.5 のままで完成っていうのでもよかったんだけど、
せっかく買った Pro 1.5 であってもトータルな作品の完成度のためには
そういう選択もあったんだけど、
上の1. の問題もあったので土日悩んだ挙句 Pro 1.5 でいくことにした。


結局買うことになるのなら、編集前に買えばよかった。
で、初めからそれで編集すればよかった。
そこのところが今回のジャッジミス。。