チェンバロ再び

昨日の夜、常駐先の会社が入っているビルの1階エントランスホールで
定例のチェンバロの演奏会が行われた。時間があったので見に行った。
前回10月に見たときは若手応援のために行われている昼の部で、今回は実力派による夜の部。
月2回ペースで行われているものの、これまで忙しかったり気が向かなかったり。
無料だし都会の仕事で疲れたひと時をこういうの聞いて過ごすのもいいのではないかと思いつつも
なかなかうまくいかないもんです。


今回はチェンバロの演奏プラス、共立女子大の合唱団。
(共立女子大って昔僕が告白してふられた子がいたので、その名前を見るとビクッとする)
白いブラウスを来た10人ほどの女子大生たちが横一列に並んで、
きよしこの夜」「もろびとこぞりて」「サンタが町にやってくる」などなど
クリスマスの定番の曲を歌う。


この日の演奏はビルの1階エントランスのクリスマスイルミネーションっぽいもの
(たいしたことない、申し訳程度のもの)の点灯式も兼ねていて、
ビルのオーナーか管理会社の役員に当たる人なのだろうか、
挨拶の後にボタンを押すと壁に飾られたレリーフのようなものが光り輝いた。
このビルにテナントとして入っている会社の社員でもないのに
会場に用意されたパイプに座ってこういう点灯式を見ている自分って
いったいなんなのだろうと不思議に思う。


一緒に仕事している人たちはみなこういう演奏会に全く興味がなく、見てるのは僕1人だけ。
会場にて座っていた周りの人たちもこのビルで働いている人たちというよりは
どちらかと言えばこのビルの周辺で暮らしているおじさん・おばさんたちのようだった。
知ってる顔を見かけて「や、どうも」と挨拶を交し合っている。
ビルで働いている人たちはかなりなところ無関心なようで、
開演が18時だったので仕事の終わった人たちが次々にエレベーターから降りてくるものの
男性だろうと女性だろうと「ああまたやってるな」ぐらいの感じで
ちらっと見て素通りする人たちが多い。立ち止まって眺めることすらしない。


今回のチェンバロの人は割と上手だったように思う。長くは聞かなかったけど。
アルバムを出してたりするらしい。


合唱団は一曲歌うごとに、指揮者(合唱部員の女性)がハーモニカで
キーとなる音を「プー」「パー」「プー」と吹く。
自信ありげに音を先導するっていうのではなくて、
頼りなく、一応しきたりでやってるっていうぞんざいっつうか申し訳程度な感じだった。
なきゃないで全然困らなそうなんだけど、まあ必要なんだろうな。音を取るには。
でも、なんでハーモニカなんだろう?


それにしても世はクリスマスか。