焼きみかんと焼きリンゴ

一昨日の話の続き。


高校の友人と話していたら「みかんのバター焼き」を教えてもらった。
デリデリキッチンとかいう番組で紹介されてたようだ。


調理方法はいたって簡単。


・外の皮は剥いて
・薄皮は剥かなくてよろしい
・熱く熱したフライパンにバターをジューッと
・みかんはこんがりキツネ色になるまで


意外とうまいかもしれない??と思う。


腹は減ってるものの
部屋の中には青森から送られてきたみかん一箱。
そんな状態の昨日の夜、ふと試してみたくなった。


白かった薄皮が半透明になって、焦げ目がつく。
ぱっくりと開いた薄皮の向こうには
ほっこりバターの匂いのするオレンジ色の粒々の果肉が。


いっただっきまーす!




・・・正直、うまくもまずくもない。


あったかくてバター味のみかん。
それ以上でもそれ以下でもない。まずいわけではない。
でも誰彼捕まえて「ねぇねぇ試してみて!!」
と言って回るほどでもない。



とりあえず、食べた後、友人に早速報告した。


「てめー。うまくもまずくもないぞ。どうしてくれる」


そもそも、ほんとにそんな料理がテレビで紹介されてたのかが気になる。
この前友人がインフルエンザにかかったときに見た妄想ではないのかと。
しかし友人は、確かに見たと主張する。
「みかんを丸ごとフライパンで焼いてたよ。バターかけながら
 イクエが『ええ〜〜〜焼くんですかあ〜〜〜???』って終始大騒ぎしてた」
とのこと。


その後話題は焼きリンゴに移る。
焼きリンゴはメジャーな食べ物なのかどうか?
実は青森限定なのに、青森県民が勝手に全国区と思ってないか?
でも、神保町の有名なカレー屋「共栄堂」にも
冬季限定メニューとして「焼きリンゴ」あるしなあ。


友人はリンゴの芯をくりぬいてバターを入れて電子レンジで温めるというのを
実家でよく食べていたようだ。意外とうまいらしい。
だけど1個丸ごと食べてるとさすがに途中で飽きてくる。。


こんなことも言ってた。
「あと、母の実家が五所川原の中泉って村でリンゴ農家だったもんで
 小さい頃リンゴの収穫手伝ったりして
 袋はがしたヤツ集めて、超でかいたき火するんだけど
 その中に、アルミホイルに包んだリンゴほおりこんで。
 出荷できないような余ったヤツね。
 1時間くらいで焼きリンゴ。
 あーなつかしい」


↑これはうまそうだ。
焚き火して、焼きリンゴやってみたくなる。

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気になるので、「みかんのバター焼き」について検索してみたら
そんなものヒットするわけがなく。
でも、「焼きみかん」はあれこれ出てきた。


ごつい旧式のストーブの上にみかんを載せて焼くっていうのは
昔の日本では広く見られる光景だったようだ。
それがストーブではなくファンヒーターやエアコンに
取って代わられることにより、廃れていった。


焼きみかんについて詳しく書いたページがあった。
 後者はなんと、日本全国の「焼きみかん」分布図まである。
http://weekend.nikkei.co.jp/kiko/20030117s861h000_17.html
http://weekend.nikkei.co.jp/kiko/20030124s861o000_24.html