オハイオ隊、遠征(その5)5/4成田まで

16時55分に成田発。余裕を見て13時集合となっている。
4月29日だったか、ゴールデンウィーク初日の成田空港の人手はものすごく、
30日に打ち合わせと称して飲んでいたときにニュースを見たジュンコが
出国手続きだったかチェックインが2時間待ちになっていたと語っていた。
まさか4日頃までそれが続くとは思えなかったが、一応早め早めに。
成田には2時間半もあれば着くかな?と10時半にアパートを出る。


格好はTシャツにカーゴパンツ、上に一枚長袖のシャツ。
カーゴパンツのポケットには
メモを取る用の無印良品の小型ノートとボールペン、デジカメ。
前回メキシコ行ったときと一緒。カーゴパンツはほんと旅行に便利。
(スーツケースには長袖シャツの替えを2枚とセーター。
 セーターは着ることなかった。今のオハイオの気候はだいたい東京と一緒だった)


丸の内線で東京駅まで行って、
成田空港までの切符を買って改札をくぐって、かなり下の階へと下りていく。
11時半前。エアポート快速があるかと思いきや、ない。
この時間帯、千葉行きしかない。2本続けて。
成田エクスプレスも12時03分。
どうしよう?と思う。成田エクスプレスなら確実。
だけど追加でお金がかかるし、13時にも遅れるだろうな。
やっべーと思いながら、時刻表を探そうと
スーツケースをゴロゴロ引きずりつつ歩いていたら
ホームに入っていた千葉行きが発車の合図。
とりあえず乗ってみる。
千葉に行けば行ったでそこから先またなんかあるだろう。
千葉発成田空港行きみたいなヤツ。
ないわけないよね。でなきゃ千葉方面の人は成田行くのにどうしてる?


空いてる席はなく、ドア脇にスーツケースを置いてその上に腰掛ける。
ニール・スティーブンスンの「ダイヤモンド・エイジ」の上巻を読む。
SFという括りを超えて、今この人は
壮大かつ面白い物語を生み出せる世界のトップランナーの1人ですね。


読みふけっているうちに船橋津田沼とあっという間に千葉へ。
12時10分頃。さて、どうしよう。
車内放送を聴いていると成田経由銚子行きの成田線が30分に出るという。
エアポート快速の名前は出てこない。
これしかないんだろうなあとホームを移動して、乗り込む。
思いっきりローカル線。今からアメリカに向けて旅立つとは到底思えない。
周りをそれとなく見渡してみて、僕みたいにスーツケースを抱えている人は1人もいない。
電車がのんびりと千葉駅を離れる。
最悪成田の駅からタクシーで空港まで行けばいいかと考える。
車内放送では、13時02分に成田着とのこと。
あー遅刻。僕としたことが。
(B型の2人が時間通りに着いて、
 O型で普段時間をきっちり守る僕が遅れるのは、ちょっとシャク)
ローカル線が東千葉、都賀、四街道と一駅ずつ通過する。
1月に佐倉の美術館にゲルハルト・リヒターの回顧展を見に行ったときのことを思い出す。


ジュンコからタクと僕あてに携帯のメールが届いて、
「京成線乗ってる?同じ電車かもね」
それに対してタクから返答。
「乗ってるよー。京成特急♪次の駅は八千代台。同じ電車かな」
すかさず、ジュンコ「同じじゃーん (^O^)」
完全に乗り遅れてる、オレ。
「・・・すんません」と素直に事情と善後策を携帯で打って知らせる。
「時間は超余裕あるからあわてないでね〜!」とジュンコから返信が来る。
慌てたところで電車がスピードを上げてくれるわけでもない。
諦めてそのままおとなしく乗っていく。


成田駅に着く直前、ジュンコからメールが。
「京成線。13時14分成田発があるよ〜それにのれるんじゃないかな」
おお、と思う。それに乗るか。
駅のアナウンスでは30分にエアポート快速とか言ってるし。
ここから30分待てば確実に着くことは着くんだろうけど、大幅に遅れる。
待ってる2人に申し訳ない。わざわざ早く来てるって言うのに・・・
迷わずJRの駅を出て、京成線を探そうとする。
一歩外に出て「成田は佐倉と違ってけっこう都会なようだなぁ」
なんて思うが、そんなことでのんびりしてるわけにはいかない。
なのに、見渡してみても京成線のありそうな気配なし。どこ?
若干焦ってるってこともあって地図が見当たらない。
道行く人に聞いてもいいんだろうけど、その前にタクシーの列が視界に入ってきて、
「ま、いいや」とタクシーに乗ることにする。
JRだと成田、空港第2ビル、成田空港と駅の数は少ない。すぐにも到着しそう。
初乗りで行けちゃう?だったらいいや、この際。


・・・が、これが思いっきり間違い。
初老の運転手は「読みますか?」と運転席から週刊現代を手渡すんだけど、
「いや、いいです」と断る。
どこに空港があるのだろう、いつ見えてくるのだろう、と気が気じゃない。
行けども行けども成田の市街地。けっこうでかい。「ええっ!?」と焦りだす。
やがて成田空港まで2kmと掲示が出てくる。「まだそんなにあるの?」と驚く。
メーターはどんどんどんどん上がっていく。1000円なんて序の口、2000円を超える。
それでもまだ、空港は近付かず。ホテルやゴルフコースの看板をいくつも通り過ぎる。
ようやく空港の敷地内に入っても、そこからがまた広い。
結局3000円超えてしまった。痛い出費。
自分で選択したのだから仕方ないとはいえ、あほらしいことこのうえない。
こんなことなら素直に成田エクスプレスに乗ってればよかった。まだ安く済んだ。


【今回の旅行で一番の教訓】
・安く速く行きたかったら京成線に乗るべし


・JRだったらエアポート快速の時刻を事前に調べるべし
(今調べてみたけど、これ1時間に1本しかないよ。
 で、僕は出てった直後に東京駅に着いていた)


・時間に余裕がなかったら、迷わず成田エクスプレスに乗るべし
 ゆめゆめ乗り継ぎで、などと考えるべからず


なお、空港の玄関口到着寸前の箇所でセキュリティのチェックが行われていた。
電車で来てもチェックしますよね。改札を出てから。
同じように、「出発ですか」と聞かれて頷くとパスポートの提示を求められた。


そんなわけでとりあえず成田空港到着。13時30分頃。30分遅れ。
ここでハタと気がつく。
この前飲んでたときにジュンコが「第1」って言ってたんで、
第1ターミナルに来てしまったけど、ほんとにこっちでいいんだろうか?
あれこれ乗り換えて大変な思いをしてタクシー代まで払ってここまで来て
「あ、第2だった」なんてことになったらばかばかしいよなー。
さらにお金がかかるし、時間もかかる。
ジュンコに電話してもタクに電話してもつながらない。
もしや、移動中・・・?まだ到着してない?そんなのないよー。
だったら僕も30分待ってエアポート快速で来ればよかった・・・
もう1度掛けてみたら今度はつながった。
タクは「第1で合ってる」「今、入口奥の3階でコーヒー飲んでる」という。
スーツケースを引きずってそこまで行く。エスカレーターに乗る。