オハイオ隊、遠征(その6)5/4成田にて

出発前、成田空港にて


上の階に上っていくとおしゃれなカフェがあって、ようやくジュンコ・タクと合流。
「すんません、すんません」と僕はひたすら謝る。
コーラを飲む。さっそく写真を撮り始める。交互に。パシャパシャと。
スーツケースにバンドをかけてなかったので、バンドをかけようとする。
僕は正しい締め方を知らなくて、いつもユルユルになる。
ジュンコから聞いて掛けようとするのだが、
めんどくさかったので結局ジュンコに締めてもらった。
アメリカってスーツケースに鍵掛けちゃいけないんだよ」って言われて、
鍵を探して LOCK から OPEN にする。
抜き打ちの荷物検査で開けられる、
鍵が掛けられていたら無理やりこじ開けられるってのは常識みたいで、
実際、事前に見といたコムギちゃんのブログでは鍵を壊された
(でも、航空会社が替わりのスーツケースを買ってくれた)と書いてあった。
バンドだけ締めて鍵をかけない。
去年行ったときはどうだったっけ?
そうだ、スーツケースじゃなくてリュックサックで行ったから預けてないんだ。


14時前。フライトの時刻まで3時間ある。
航空会社のカウンターにてチケットを受け取る。
(旅行会社のカウンターで受け取るのではなく、直接航空会社のカウンターで)
行きの分だけ。帰りの分は現地で受け取る。
ほんとに?と不安になってカウンターの人に確かめた。


今回はユナイテッド。初めて。
マイレージのカード作った?」とジュンコがタクと僕に聞く。
「いんや」と気のない返事をすると、
「マイル入んなよー、もったいないよー」とジュンコに言われる。
もったいないのレベルを超えて「信じがたい」とまで言われる。
女の子ってみんなそうだよなー。
今回何マイルだから、あと何マイル貯めると
どこそこまでただで行けるんだよー!!と力説されるが柳に風と受け流す。
もちろん貯めた方がいいってことは分かってるけど、なにかとめんどくさい。
(やっぱ入ろうかと、10日の今調べてみたら
 搭乗券をアメリカに送んなきゃいけないみたいでやはりめんどくさいのでやめた。
 機内で手続きできたみたいだけど、あれが最後のチャンスだったか)


身軽になって空港を探索。4階へ。
外国人向けのお土産屋にて寿司Tシャツを見つけて喜ぶ。
大きく「SUSHI」とプリントされていて、
エビとかプラスチックかなんかで作られた立体のネタが浮き上がっている。
ジュンコは機内で暇つぶしにやる PSP のゲームを探す。
これと言って面白そうなものはなく、買うのは諦める。
PSP の英会話練習ソフトを持ってきていて、それをやっていたようだ。
タクが持ってきたのは GAME BOY で、
行きと帰りの飛行機で熱心に「Mother 3」をやっていた。


コムギちゃんが食べたがっていたカリカリ梅を探す。
最初入った食品系お土産屋でさっくり見つける。
(僕もジュンコも日本のスーパーでは見つけられなかったのに)
このお土産屋にて、冷凍のアジの開きやほっけを見つけ、買うべきかどうか迷う。
20時間までなら、冷凍状態でなくても大丈夫とある。ギリギリ間に合う。
ボブ喜ぶだろうなー。だけどなんか、なんとなく没収されそうだ・・・
やめておく。


本屋に入る。
なぜか僕は目に留まった葛飾北斎の富岳三十六景の絵葉書が
「かっこいい」と欲しくなって買う。
ジュンコはお土産用、かつ機内の暇つぶし用に女性誌をいくつか買っていた。
ルパン3世やOL進化論の英訳のペーパーバックを見つける。


フロアの奥の方にはユニクロまで入っている。
一時の成長神話が廃れてこのところ色褪せた間のあるユニクロであるが
こんなところまで進出してるのか!と驚く。
でも便利だろうな。
海外で着る衣料を買い足したいとき、ユニクロの安くてシンプルな服はちょうどよさそう。


「バイプレーン」という航空機グッズ専門店があって、これは面白いと思った。
スチュワーデスになりたい女子学生向けの雑誌や航空法の本、
航空機マニア向けの DVD や世界の航空各社の機体の模型が販売されている。
男の子向けのおもちゃの空港一式や、
女の子向けのアメリカ人スチュワーデスの人形と機内食のカートのセットなんてのもあった。
僕はエイ出版社から出ている、「レトロエアライン デザインブック」ってのを見つけて、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777904512/qid%3D1147243228/249-6416580-0203516
ついつい買ってしまう。
航空機・航空会社マニアでもなんでもないけど、
この手のレトロフューチャー的なものって大好きなんですよね。
本で扱ってる内容は機体に限らず、
ステッカーやポスター、スチュワーデスの制服まで。いいです。
今眺めてうっとりしてます。
飛行機とかそもそも「空」ってのは自分の中の男の子の部分を惹きつけてやまないですね。
自分の中にもそういうのがあるってことを再認識しました。


青森の母に「今から行ってくるよ」と電話をかける。
「みんなそろったか」と聞かれて「うん」と答える。
「楽しんで行ってらっしゃい」と言われる。


5階のレストラン街で昼食。
昼を食べてきた僕はビールにおつまみのセット。
真昼間から飲むビールはうまい。たまらない。
「あれ?飛行機に乗る前って飲んじゃいけないんだっけ?」と一瞬わからなくなる。
「ま、いいか。一杯ぐらいどってことない」と割り切る。へべれけでなきゃいいか。


出国手続きをしようと2階に戻る。
ユナイテッドのカウンターは長蛇の列になっている。主に外国人ばかり。
早めにチェックインしといてよかったと思う。


セキュリティ・チェックと出国審査を何事もなく通過。
(ジュンコは小銭で引っかかったようだ・・・)
「セキュリティ・チェックってペットボトルがダメじゃん、あれってなんで?」
と積年の疑問を僕が口にすると、
タク曰く、「9.11のとき、ペットボトルに催涙ガス入れてたからみたいだよ」とのこと。


ワシントン条約で輸入を禁止されている動物が飾られているケースの前を通り過ぎたときに
大亀(の剥製)を目にして、
「こんなのどうやって生きたのを持ち込むのだろう?」と3人で議論になる。
機内に預けたらコチコチに凍ってしまうだろうし、手荷物にするには大き過ぎる。
実際は船便なんかで密輸する?


「米国産牛肉の持ち込み禁止」の掲示を見かける。
今思うと日本から米国なのか、それとも米国から日本なのか。
見かけたときは米国に向かうところだったので
「なんで米国産牛肉を米国に戻しちゃいけないのだろう?」と不思議に思ったんだけど、
実際は逆の話で、日本に持ってきちゃいけないってことか。
だったら普通に納得する。
それとは別に一般的な通関の話として米国には肉類の持込を禁止とあるから、
そういうのとごっちゃになって、かなり混乱した。
前にも書いたけど、僕らは手土産に何を持っていくべきか、どこまで許容されるのか、
カレーのルーがダメならラーメンもダメなのではないか?などなどかなり悩まされた。


機内で食べるお菓子とミネラルウォーターを買おうということになる。
僕の買ったお菓子系は天津甘栗、スニッカーズフリスク、ブラックブラックガム。
結局食べたのは甘栗だけ、残りの3つはアメリカにいる間も食べることはなくて、
最終日の出発直前にボブとコムギちゃんにあげることにした。


そういえば、空港内のあちこちの店にて
小さなカニをそのままの姿で袋いっぱいに詰めたのを見かけた。
おつまみ用?日本のコンビニでもこういうの見かけないのに。
外国人が好きなのか?中国や韓国の人が好きでよく食べてるとか??


マッサージチェアを見つけて、お金も払わず3人して座り込む。
ガラス張りの壁に面していたので、
今から乗り込むユナイテッドの 747 の機体が目の前にあった。
写真を3人で撮りまくった。


ジュンコは旦那に、タクは恋人に、今から日本を出るよと電話を掛ける。


登場時刻が来て、エコノミーの僕らはやたら待たされた後で、機内へ。
さらば日本。これから、アメリカへと向かう。