オハイオ隊、遠征(その15)5/5Brass Armadillo

okmrtyhk2006-05-16


Air Force Museum を出て、シンシナティに戻る。
来る途中で見かけたアンティーク・ショップのモール
「The Brass Armadillo Antique Mall」に行きたいとのジュンコの主張で、
寄っていくことにする。


さらにその途中でお茶をってことで「Waffle House」という
チェーン店のダイナーというかコーヒーショップというかワッフルの店に立ち寄る。
http://www.wafflehouse.com/


この辺り、寝てなくて眠くて車の中でずっとウツラウツラしていた。
僕としては「えー?ワッフルー?」って気分で、コーヒーだけにするつもりでいた。
腹も減ってないし。
しかしこれが店に入ってみんなでワッフル食ってると僕も食べたくなってくる。
キッチンの中にはワッフル焼き器が上下で6個ぐらい並んでいただろうか。
次々に焼きあがっていく。
出来立てアツアツの湯気の出そうなワッフル。
これにトローリとしたメイプルシロップをかけて、バターと生クリームを塗る。
いい匂いがしてたまらなくなって僕も食べた。
というか僕が一番食べてた?・・・悲しいサガ。
2枚は普通のでもう1枚はピーカン入り。
ピーカンってナッツの一種なんだけど、
日本だとペカンという言い方のほうがしっくり来るかな。
結局どっちもおいしい。


「Waffle House」は全米各地に支店を持つチェーンのようだ。
今試しにサイトでオハイオ州の店舗数を出してみたらなんと、57個。
もしかしてアメリカではマック並みの存在感?


中は典型的なダイナー。ドアや仕切りの板は木目調。
壁に掛けられた額には店のモットーが絵入りで掲げられ、
店の隅にはジュークボックス。
ウェイトレスがコーヒーポットを手にキッチンを歩いて、
マグカップが空いてると注いでくれる。
このコーヒーが薄いのにおいしい。何杯も飲めてしまう。
これぞアメリカのコーヒー。
なんでこういういい意味で自己主張のないコーヒーが、
日本では売られていないのだろう?


日本だと僕、ワッフルを食べようという気になったことがない。
一頃ベルギー・ワッフルの店がいくつかできたけど、もちろん食べることはなかった。
それがアメリカという本場(?)に来るとついつい食べたくなるのだから、不思議だ。
すごくおいしい。
でも日本に戻ってきた今、こっちで食べようとは思わないな・・・
冷めてたら特に・・・


Brass Armadillo へ。
モールと言っても通常のアメリカのショッピングモールのように巨大なものではなく、
こじんまりとした建物。でもそれぐらいでも中学校の体育館ぐらいはあったかな。
1つの店があれこれ分野別に商品を並べているのではなく、
4畳半ぐらいの広さで区切ったスペースをブースとして個人に貸し出して、
借りた人はそこで自由に物を売るという仕組み。
フリーマーケットの屋内版というとイメージしやすいか。
http://www.brassarmadillo.com/cincistore.htm ここに写真があります)
なのでブースごとに何に出くわすかわからない。
売ってるものとしては食器やちょっとした家具、その他家財道具、衣類や本が多い。
もちろんアンティークなのでどれも古びて、モノによっては相当年季が入っている。
どれも同じようなものを並べているようで、よく見るとどれも違う。
最初は圧倒されるんだけど、
目が慣れてくるとどのブースもそれぞれの味があるってことが分かってくる。
個人で出してるんだから、その家庭の雰囲気とでもいうのかな。
のんびりとしたところもあれば、きっちりしたところがあったり。
色が統一されてるような印象を与えるところもあれば、
やんちゃな子供が散らかし放題みたいなカラフルなところもあり。
このブースは1ケ月200ドルで貸し出し。
もっと小規模で、棚の中のショーケース1列分だけというレンタルもあった。
入館証みたいなのを首からぶら下げている叔母さんや叔父さんたちが
自分とこのブースの陳列物の配置を直したり、追加したりしていた。


珍しい、あるいは気になった商品としては:
・木製の動物の人形ばかり集めて売ってるブースがいた。
 大きいものは2mを越すキリンなんてのがあった。
・小さなショーケースで手作りのルアーだけを売ってるショーケース。
・1975年シンシナティ・レッズ優勝の際の記念ペプシ(12ドル)など、
 各年代のコーラやその他清涼飲料水のビンを、
 場合によっては栓をしたまま!中身ありで売っている。
・ものすごく年台もののボーリングのピンのセット一式
・錆びた注射器
・エキゾチックな鞄やドレスを集めている人
(小さなハンドバッグで花と鳥をあしらった模様のがあって、
 とてもきれいで、なんか妙に欲しくなった。やめといたけど)
スターウォーズ・グッズあれこれ
(これをアンティークと呼ぶべきなのかどうか、微妙)


もっといろいろあったんだけど、メモに取らなかったので思い出せず。残念。


店内では50年代から60年代の曲が低い音量でそっと流れていた。
The Byrds「Turn ! Turn ! Turn !」
The Monkees「Daydream Believer」
Little Eva 「Locomotion」など。オールディーズがぴったり合う。


レコードを売ってるブースがいくつかあって、
僕に分かったところではプレスリーストーンズのジャケットが飾られていた。
ザ・カーズやブルース・スプリングスティーンもあり。
だけどCDはどこも売ってないんですね。DVDも。
たぶん Brass Armadillo の方針なんだろうけど。ビデオはあったけど。


来る途中コムギちゃんとジュンコ、タクは
ファイヤーキング」のことばかり話題にしてて、「なにそれ?」と僕は全然知らなかった。
ファイヤーキング」とはブランド名で、40年代から70年代にかけて
アメリカで製造された耐熱ガラスの食器を指すようだ。
乳白色の質感ととろっとした滑らかな手触り、
シンプルだけどワンポイント何かをあしらった家庭的なデザインが特徴。
売りに出されてるのを見せてもらって、「あー、これか!」と僕もわかった。
↓こういうサイトで購入可能。
http://www.firekingstore.com/
http://www.ilovefireking.com/
熱心なマニアがサイトを立ち上げてて、買い付けて日本への輸出も行っている。


コムギちゃんが今かなりはまっているようだ。
ペアのマグカップで色違いや、深皿。
ジュンコやタクが見つけたものを手に取ってみると確かにかわいらしい。
持ってるだけで生活に潤いを与えそうな類の食器。
色は白だけじゃなくて、オレンジや赤、ターコイズブルー、ライムグリーンなど。


「うーん、食器はいいや・・・」と思っていた僕は買わず。
母や妹へのお土産としてよかったかもしれないけど。
ファイヤーキングに限らずちょっとした食器を探してみたけど、
これといって欲しくなったものはなし。
シンシナティの夜景、オハイオ川では花火大会という写真が
額に入っているのが売られていて、15ドルで手頃だったので買うことにした。
これなら青森の家で飾るのになかなかいいだろうと。


あと、自分用に買ったのは
パンナムの広告ページを3種類
(どこかの都市の上を飛ぶパンナムの機体、リオの海水浴場の夏、ヨーロッパの休日)
・「The Best of LIFE」(LIFE誌の 1936-1972 までのベストセレクション。
 ロバート・キャパのスペイン内戦での有名な写真「崩れ落ちる兵士」など)


いやー。もっと時間があったらゆっくり見たいところではあるんだけど・・・
ここもまたかなり駆け足。
掘り出し物、たくさんあったんだろうなー。


入ってすぐのところには、
各アンティークの価格表みたいな本が分野別に売られていた。
レコードのを買おうかどうか迷って、やめた。
たまたま開いたページがフィル・コリンズのいけてないジャケットのやつで、
買い取り価格1ドルとかってなっていた。