オハイオ隊、遠征(その17)5/6今度こそ、King's Island

King’s Island のジェットコースター


7時に目が覚める。
悲しいことに、仕事の夢を見ていた・・・
9時半まで寝る。


コムギちゃんがジューサーで作ってくれたイチゴジュースを飲む。
砂糖が入っていないのに十分甘い。
テレビをつけると土曜の朝だからなのか、子供番組っつうかアニメばかり。
ピカチュウとか。
スポーツ系はどこもやってない。
カントリー専門のチャンネルを見つけてずっとそこでビデオクリップを見る。


ボブの車のカーステレオではいつも、ハードロック専門のFM局がセットされていて
(Pantera, Systems of a Down, Nirvana から Led Zeppelin まで。
 なぜか Pink Floyd も。Pink Floyd は今でもアメリカで大人気なのだという。
 最終日午前6時、空港に向かうときに「Dark Side of the Moon」の前半部分を聞いた。
 いつだったか「Another Brick In The Wall Part 2」のカバーを聞いた)
5日の日、飽きてきた僕はカントリー専門局を聞かせてもらった。
眠くなってやめた。


カントリーって音楽として定義が難しいと思う。
日本人が「カントリー」と聞いたときに思い浮かべる、
陽気にバンジョーかき鳴らすようなヤツもカントリーといえばカントリーなんだけど、
それはこのジャンルの一部分でしかない。
しかもこの現代においては、ど真ん中ではない。
オルタナティブでコンテンポラリーなカントリーはポップであるし、ロックのようでもあるし。
カントリー専門のチャンネルでビデオクリップを見ていると
「ああ、確かにカントリーだな」と思うものの、
そういう先入観無しで聞いたら「ロック?」と言ってしまいそうだ・・・
見てて出てくるミュージシャン全然わからず。
アメリカはジャンルの壁が相当高いみたいだけど、ロックとカントリーはかなり違うみたいね。
聞いてる層もかぶらないようだ。
それでもカントリー風のロックやポップスがあったり、ロックやポップス風のカントリーがあったり。
どういう基準で分けてんだろう?分からない・・・
衣装?そんなのがなくてもアメリカ人ならすぐ見分けが付く?
「俺はカントリーです」って名乗ればカントリー?信条の問題?
とりあえず最新のビデオクリップの音を消して映像だけ見るならば
ロックもポップスもカントリーも区別が付かないように思われる。
よほど露骨にカウボーイハットやウエスタンブーツに執着してない限り。
そういうクリップ、なかったんだよなー。
カントリーなのにバーで肌もあらわな女性と戯れてもてまくり、みたいな。
日本人の僕からすると「えぇー?」
こういう王道にジャンルはない。


前の日 king's Island へ行けなかったので今度こそ、ってのが今日の過ごし方。
さすがに土曜はやってるでしょう、と。


朝食兼昼食は「Twin Dragon」という中華系ビュッフェへ行くことになる。
朝ウダウダと過ごしてさあ行くかという気分が固まるか固まらないかの頃、
ジュンコが「あ、今日本で何時?午前0時前?旦那に電話していい?」と言い出す。
ボブの携帯から国際電話でフリーコール。
それを見てタクも「じゃあ俺も彼女に電話する」と。
が、どちらも留守電となる。留守電に吹き込む。
また時間を開けて掛けなおすかと思いきやそんなことはせず、
「まあいいや。かけたということが大事。出ないのが悪い」と。


いざ出発。
外に出ると芝生の上でカモがじっとしてる。
写真を撮ろうとして遠くからそーっと近づいても、一向に気にしない様子。
だけど写真を撮るのにちょうどいい近さまで来ると、
ぴょこっと気が付いてふわっと飛んでいく。
日本の鳥と違って警戒心は低い模様。
ボブの借りているアパートメントの一帯は瀟洒な雰囲気。
中心部分には人工的な(?)池があって、その中では夜も噴水が稼動している。
カモの親子が何世帯かここを根城にしていて、通りがかるたびによく見かけた。
オハイオはグース(雁かな、日本語だと?)も多い。


「Twin Dragon」はバイキング。チップを含めて1人8ドルぐらいだったか。
それで腹いっぱい、食えるだけ食った。
アジア米のチャーハンにチンジャオロースみたいなの、ミートボール、各種炒め物、
イカ・エビ・カニ(風味かまぼこ)はサラダだったり炒め物だったりあちこちに入っている。
麻婆豆腐や酢豚、エビチリは残念ながら無し。
酸辣湯のスープがうまくて何杯もお代わりしてしまった。
牡蠣の中華風グラタンみたいなのもあったな。
広い店内にけっこう客が入っている。
僕らみたいなアジア系も多かったが、普通にアメリカ人も。


クォーター(25セント硬貨)の話になる。
アメリカでは今、全50州が
それぞれ独自のデザインのクォーターを順繰りに発行するということをやっていて、
ボブやコムギちゃんも全州集めようと頑張っている。
全州発行し終えるまでに実に2008年までかかるという。
http://wedder.net/coins/50states/index.html 参照)
しまった!オハイオのがあったらいい記念になったのに!と、たった今思った。
旅行用財布の中の今、手元にある硬貨を見てみたら、普通のクォーターばかり。
1枚だけヴァージニアのが見つかった。残念だ。。


支払いをするとフォーチュン・クッキーを1人1個もらえる。
こんなことが書いてある。


表:「Ultimately, we must learn to trust ourselves.
   Lucky Numbers 37,14,28,36,7,10」
裏:「LEARN CHINESE-EUROPE Ou-Zhou 欧州」


素晴らしく当たり障りのない内容。
しかもラッキーナンバーがこんなに順不同で出てきても、覚えられないよ。


ハイウェイに乗る。
タクがフェアレディZを見かける。
僕は車のことほんと何も分かってないんで何が何の車なのか全然区別が付かない。
タクとボブの会話からすると、
フェアレディZは日本と比べてかなりたくさん走っているらしい。
コムギちゃんは半年前にこっちに来て生活を始めたとき、車を買った。新車で。
何年もいないんだから中古車の方がいいんじゃない?とも思うのだが、
新車を買った方が売るときにいいとのこと。日本車だと特に。
アメリカの中古車ってのはダメそうなのかなりダメそうだもんなあ。
(ボブ曰く、業者が日本と比べていい加減で、1万キロは誤差の範囲らしい)
自分が1人目のオーナーです、ってことなら確かに高く買ってくれそうな気がする。


よく見かけるってことではメーカーではシボレーをよく見かける。
「CHEVROLET」をシボレーを読むって今回の旅で始めて知りました。
「シェヴロレ?」とかって思ってた。まじで。
車種で言えばピックアップトラックばかり。
なんかアメリカ人が好きそう。


そんなこんなで King's Island 到着!
さすがに今日はやってる。ジェットコースターが動いている。
歓声やにぎやかな音楽が聞こえる。
駐車場にも車が停まっている。
「オーッ」「イエーッ」とか軽くはしゃぎながら入場ゲートへ。
空港並みのセキュリティ・ゲートをくぐって
(遊園地の中でテロを警戒?アメリカは神経質だ・・・
 というか人の集まる場所は目的の如何に関わらず要警戒ってことか)
パークの中へ。


あ、なんか書き忘れてたんでここに書くんだけど、
4日の日に初めてのドルでの買い物の後、お釣りとして戻ってきた紙幣は
手書きで表も裏も枠のところにびっしりとメッセージが。
「HAPPY BIRTHDAY JOHN OVER THE HILL "50" "50" "50"」
この繰り返し。
なんなんだろう?
まだティーンエイジャーにも満たない子供が、友達に精一杯のメッセージ?