オハイオ隊、遠征(その27)5/8日本へ

オヘア空港の地下通路


飛行機を降りて通路を進んでいくと、国際線乗り継ぎのターミナルに出た。
C20とかそういう番号のロビーに。
さて、ここからどこに進むべきか。今回の待ち時間は4時間ある。
外に出て観光している暇はない。おとなしく空港内で過ごすことにする。
どこから乗るのか確認したい、と「DEPARTURE」のモニターを見てみる。
「NARITA」行きを探すが、見つからない。
ここじゃないのだろうか?
空港の地図を見ると、ユナイテッドの名前がターミナル5に。
ここはターミナル1、反対側。
「ああ、そっち行けばいいのか、じゃあシャトルに乗るか」と歩き出す。


進んでいくとC18ロビーにインターネットを利用できるサービスが。
15分で5ドル。高い。でもタクはメールを確認したいとクレジットカードを差し込む。
出てきた yahoo.co.jp はトップが文字化け。
日本語フォント入ってないのかなあと諦めかけて
それでもログインしてメールの方まで進んでいったら、なぜか文字化け解消。
メールが読めた。でも、全部が明朝体なのでものすごく違和感あり。
ジュンコはコレクトコールで旦那に電話。


そういえば、コンコースBとコンコースCを結ぶ地下通路がちょっとした名所だって
地球の歩き方」に書いていたよね、とエスカレーターを地下に降りていく。
動く歩道の天井に、赤や黄色、白に青とジグザグに走る細いネオンサイン。
稲妻って言ったら言い過ぎだけど、瞬いて消えていく。


シャトルはコンコースBから出ていたので、ちょうどよく。
乗り込んでターミナル5へ。
2、3、5、なぜか4がない。話しているうちに乗り過ごして終点のパーキングへ。
これがまたハンパじゃなく広い。東京ドーム何個分?
そういう形容をしたくなるぐらいに広い。
この端から端まで歩いたら、もしかしたら30分はかかるかもしれないな、そう思う。
まだ朝だというのに、たくさんの車が停まっている。


ターミナル5で、DEPARTUREのモニターの前に立ち「NARITA」を探すが見つからず。
「あれー?」と思っていると、空港の職員の男性が話しかけてくる。
にこやかな恰幅のいいおじいさん。
「ターミナル5は国際線の到着だけだよ。ターミナル1が出発だね」
ええー?僕らがさっきそこから来たばかりなのに。どういうこと?
でもどこをどう見ても確かにユナイテッドの国際線がなかったので引き返すことにする。


またシャトルに乗ってターミナル1へ。
降りてすぐの通路にあったモニターで探してみたら、すぐにも見つかった。
ジュンコかタクが「あ!」と叫ぶ。「NARITA」じゃなくて「TOKYO」だった。
なんですぐ思いつかなかったのだろう・・・
じゃあその出発ロビーはどこかというと「C18」とあって、
さきほどタクがインターネットをやって、ジュンコが国際電話をかけた場所。
乗り継ぎで降りた「C20」の目と鼻の先だった・・・
動き回る必要、なかったのね・・・
うまいことできていたのに、その恩恵に預かることができず・・・


いったん国際線ターミナルの外に出てしまったので、再度セキュリティチェックを受ける。
靴を脱いだり、ベルトを外したり、めんどくさい手続きを経てまた中に入る。


気を取り直して食事を取ることに。
「マックでいい」とタクは言うが、僕は「この際もっと他のものに」と主張。
長い長い通路を端から端まで進んで、どこにするか決める。


DUTY FREE では日本語でこんな看板が。
「春がやってきました。ゴールデンウィークをご家族・ご友人とお楽しみください」
英語と日本語の看板しかないってことは、免税店に群がるのは日本人ばかりってことか。


ヘッドセットをしている人を多く見かける。
携帯にくっついてて、話す。アメリカでの普及率は高いのだという。
「車椅子の普及率も高いね」とタクは言う。


シカゴスタイルのホットドッグがあるカフェを見つけるも、行列ができていて断念。
ハンバーガーやピザ、チャイニーズなど軽食を提供する店の集まってるフードコートがあって、
そこで食べることにする。僕は途中で見つけたスタンドでホットドッグを買う。
シカゴ名物なのだろうか?そう思うと食べたくなった。
僕の買った店では6種類の具材から好きなのを挟んでもらえることになっていて、
僕はチリ、タマネギ、緑色に着色されたタマネギ、トマトを選んだ。
椅子に座ってて食べて、周りを見渡すとそれなりに日本人っぽい人が多い。
日本語も聞こえてくる。
タクが2日目に Jungle Jim's で「珍しい。なんだろう、これ」と買って
それ以来忘れていた「Blue Corn Chips」を食べる。
中のチップスの色は青みがかった黒。
そもそも青いコーンなのか、それとも、まだ熟してない青いコーンということなのか。
素朴な味わいだった。


食べ終わって、タクが煙草吸いたいと言い出す。どうしても一服したい。
ライターをまずは入手したい。でもどこにも売ってない。
喫煙所もない。隅から隅まで歩いて、見つからない。
「外に出る?それしかないよ」
「出たところでライター持ってる人探すの難しいよね。空港の中で売ってないんだから」
そういうことになって諦める。


C18のロビーへ。
ユナイテッド専用となっていて、何かとあれこれサービスしてくれるようだ。
でもその内容はよくわからず。ファースト、ビジネスクラス用か。
席を見つけて腰を下ろし、小説の続きを読む。


機内で飲むミネラルウォーターを買おうと店を探す。
買おうとしたのはいいが、有り余った小銭で支払おうとしたらうまく行かず、手間取る。
ダイム(10セント)とペニー(1セント)を勘違いして数えて渡す。
足りないと言われる。「どうして?」と思う。後ろに行列ができていて、焦りだす。
仕方なく紙幣で払う・・・
今回の旅行ではうまくコインを使うことができず、苦労した。
州税が外税方式なので、何か買おうとして例えば値札が「3.28」ドルとなっていても
レジのところで加算されてしまう。なので並んでいる間に用意できない。
しかもオハイオ州は6.5%というなんとも暗算で計算しにくい値で、計算する気になれない。
レジで初めていくらになるかわかる。
店によっては相手が旅行者だろうとなんだろうと早口なので、聞き取ることができず、
仕方なく10ドルとか大き目の紙幣を渡す。小銭ばかりが増えていく。
日本も内税で表示するようにしたんだし、アメリカもそうしてくれたらなあ、と何度か思った。


ロビーに戻るとジュンコから、出国手続き要るみたいよ、と言われる。
そういえばボブが言ってた。
ATMみたいなのが置かれているから、入国審査のときみたいに
右手の人差し指、左手の人差し指、顔写真を撮っとかないといけない。
手続きの簡略化なんだろうな。去年のロスではなかったような。
行くと確かにロビーの入口のところにあって、係りの女性があれこれ指示してくれる。
終わるとレシートみたいなのが出力される。巨大なQRコードみたいなのが印刷されている。


いよいよ搭乗。列に並んでいたら、
目の前に立っていたアメリカ人女性の着ていたTシャツには
こんな文章が印刷されていた。
「SHIZUKA 私はベター・ザン・ユーです」
これは日本・アメリカどちらで作られたTシャツなのか?