オハイオ隊、遠征(その27)5/8日本到着

機内に乗り込む。
日本人スチュワーデスからのアナウンスによれば、
今回のフライトには新入社員が7名乗り込んでいるのだという。
そんな感じの初々しい、なんかどこか学生っぽさの残る、
あどけない雰囲気の女性たちばかりだった。
ワゴンの前後に2人ついて運んでいるとき、
なにか起きるとヒソヒソ話してクスクス笑いあったり。


機内食。もちろんビール。もちろん、ジャパニーズ・ビール。
来たとき同様、「KIRIN ICHIBAN」だった。飲む。
「このコク。このキレ。突き刺さる喉越し。さすが Made in Japan」
感心することしきり。ほんともう日本のビールさまさま。
グビグビ飲み干したときのあの芳醇な存在感がたまらない。


1本飲み終えると今度はアメリカのビールが懐かしくなって、
2本目のビールはミラーのドラフト。今回の旅行では大変お世話になりました。
食事の内容:
テリヤキチキンにピラフ、
パン(バターはすっかり溶けていた。新入社員だから何かを間違えた?)
フルーツはスイカに細長いアメリカのブドウ、
ハムサラダ、コーヒーケーキ。


食べ終えて寝たり起きたりをひたすら繰り返す。
3時間か4時間まとまって寝たりしていたと思う。
タクもジュンコもそんな感じか。2人は例によってゲームをやっていた。


アラスカの上空を通り過ぎる。
例によって夜食には「きつねらあーめん」が出てくる。
通路を挟んで隣の席のアメリカ人は中の具を全部、お湯を入れる前に捨てていた。
おいしいのだろうか・・・?


古代というか「ロード・オブ・ザ・キング」辺りの時代を舞台にした映画が上映されていた。
弓や剣の修行をしている子供たちが主役で、ライオンと話ができて、
クライマックスは戦のシーンってやつ。
そのうち日本でも公開されるのか。それとももう終わったのか。


本を読みたいなあと思ったのに、ライトがつかなくなる。
肘掛のボタンを押しても反応しない。ま、いいかとまた眠る。


目が覚めてやってた映画は「The Interpreter
ジャンルはサスペンスか。監督はシドニー・ポラック
ニコール・キッドマンショーン・ペン、キャスリン・キーナーと
いい感じの配役だったので、公開当時見たかったんだけど見逃した。
シドニー・ポラックって世間一般的にはアカデミー賞を受賞した
 「愛と哀しみの果て」なんだろうけど、
 僕からしてみれば60年代末の「ひとりぼっちの青春」と「泳ぐひと」ですね)


また眠る。
朝になっている。日本到着間近。
機内食
チキンヌードル or パスタってことでチキンにする。パスタはジュンコからもらう。
さすがにビールは飲まない。


機内のアナウンスで「現地の天候は曇り、気温は17℃」と聞く。
5月にしては寒そうだ。


あー着いちゃうんだなあ・・・
って感慨に浸っている間に機体は成田の滑走路に滑り込む。
フライトは13時間近くかかった。けっこうかかるもんだ。
到着時刻は15時。日付変更線を超えて9日になっている。


機内は中国系の人たちが多く、台北や北京への乗り継ぎの便があるようだった。
僕らは入国手続きへ。
いつも通り、これといって何もなく終わる。
スーツケースを受け取る。
今回初めて目にしたんだけど、機内にダンボールを預けている人がいた。
そういうの可能なのか。寸法と個数と重量さえ満たしていれば、OKなんだろうな。
税関も無事通過。
「どちらからですか?シカゴからですか?」「はい」
「他の国は訪問してますか?」「いえ」
これで終わり。
去年はメキシコ帰りだったので、リュックサックのポケット全部開けられた。


あれこれ終えて、3人で空港のスターバックスにて残念会。
(日本について残念に思うの会)
来年も行きたいねえ、ラスベガス行って
ついでにグランドキャニオン見るか!という話になる。
あと、「僕らが持ってったお土産結局喜んだのかねえ」と。
「嬉しかったらその場でバクバク食い始めたんじゃないかなあ。
 そうしなかったってことは・・・」
「いや、2人とも30過ぎたいい大人なんだからさ、
 そういうことしないように心を決めてて、
 僕らをもてなすことを最優先にしてたんだよ」


京成線の特急に乗る。スーツケース抱えて、3人掛けのシートに。
成田の駅を出たところで、巨大な機体がすぐ目の前を飛行機が横切っていった。


僕は終点まで乗っていったけど、
ジュンコとタクは途中の駅で降りていく。
スーツケースをゴロゴロ転がして、JRの上野駅へ。
山手線に乗って東京駅で中央線へ。疲れきって座っていく。


荻窪で降りて、またゴロゴロ転がしていく。家に帰りつく。
19時だったか。夜になっていた。
母親に「着いたよ」って電話して、大家さんにお土産を持ってって、
荷物を整理して、洗濯をして、スーツケースをトランクルームに運ぶ。
めんどくさくなる前にと全てその日のうちに終える。


あれこれ片付いて、
日本食が食いたくなって荻窪駅 LUMINE の讃岐うどん屋へ行く。
これぞ「和」なやつってことで、「生醤油海老天」を食べた。
刻んだネギをたっぷりかけて、すだちをギューッと絞って。
最高です。日本食バンザイ。


たった5日行ってるだけで恋しくなってるのだから、
ボブ・コムギちゃんはもっともっと、もぉーーーっと恋しかったに違いない。
そんなことを考えながら、うどんを食べた。


(おしまい)