31歳、6月(忌憚なく語る)

(Gazz ! に書いた裏日記を手直しして転載です)


昨日の夜もまた丸の内線、終電。
ホームで待ってたら中野富士見町行きが入ってきて、ドアが開く。
階段を駆け下りてきた女の子たちが
「すいません!これって渋谷まで行きますか!?」
と本を読んでいた僕に、大慌ててで。
とっさな質問だったもんで僕はなんか勘違いして、
今自分がいる駅をなぜか赤坂見附だと思って、
「じゃあホームの反対側の銀座線か」と後ろを指差す。
「ありがとうございます!!」と彼女たちは
ちょうどやってきた(丸の内線の)池袋方面に向かって駆け込む。


「あっ」と思う。我に返る。
全然違うじゃん。
あーものすごく悪いことした・・・
しかも終電近い時間に。
けっこうかわいかったな。今風の・・・
どうしたかな。怒ってるだろうな。
「なんだよ!あのサラリーマン」って。

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半年に1度の上司との目標管理面接。
今回からやっかいなことに
3年後の目標とか書いて言わなくちゃいけなくなった。あーあ。
「そんな先のことわからないです」
「日々食えてれば、まぁそれでいいんですけどねぇ」
そんなふうに心の底では思っていても
僕だって一応30過ぎた大人なのでそういうことは一切言わない。
その場しのぎの思いつきでアーダコーダ語る。あーあ。


昇進の話になる。
昨年は僕の「どうでもいいです」的態度により、取りやめ。
「なんでそんなに自信がないのか?」
「アピールが足りない」
はあ、そうですか。そうですよね。わかってますよ。
でも、いつだって自信はないしアピールする気もない。
小説家になれない人生だっていうなら、
あとはもうほんとどうでもよくて、のんびりやってければいいんだけどねえ。
適度に残業代が入ってきて、映画見てCD買って聞いてれば。
ときどきうまいものが食えれば。そして年に1度海外に旅行に行ければ。
後は余生。それ以上のことは望まないです。
家を持たなくてもいいです。
女の子にもてなくてもいいです。
日の当たらないアパートで。ひっそりと。本とCDに囲まれて。


僕はもう、諦めがつきました。
土日に小説を書いていくだけです。
それしか、やりたいことや目標がないんです。
別にネガティブな気分で落ち込んで、卑屈になってるのではないです。
要するに、今の会社で昇進するってことに何の魅力も感じてないんですよ。
いろんなことが乖離している。
そんで、ただの収入源としか思っていない。
辞めて次探すことにメリットを感じてないだけ。
そんな人、会社にいない方がいいですかね?


だったら目標管理面接でもそう言えばいいじゃんってことになるんだけど、
そこまではしない。のらりくらりと。ずるいよね。
僕は何を期待してるのだろう?

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昼、客先で打ち合わせの後だったので
Sun-mi の4階(和食)で豚のやわらか煮。
しぐれ煮見たいなのかと思ったら角煮だった。
夜、コンビニ弁当。
どうせ遅くまでいるだろうと、ボリューム弁当だったかそういう名前のを。
野菜が入ってなくて、チキンカツがご飯の上にどどーんと乗っている。


とりあえず夜アパートに帰ってきたのち、
缶ビール飲みながらポテトチップスを食べた。
カラムーチョのホットチリ味。
ああ、そんなわけで来年32歳か。

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仕事がどこまで行っても終わらなくなってきた。加速度的。
雪崩のようにいろんなことが押し寄せてくる。


会社で「メンタルヘルスチェック」を受けろとお達しがあって、
(僕だけじゃなくて、部門みんなですよ、一応)
ストレスありまくりの結果だった。あーあ。
今は特に落ち込んでることもなく、慢性的な疲労にあるのでもない。
忙しいさなかにもそれを淡々とやり過ごしていくのが
何年もかけて少しずつうまくなっていったと僕は思っていた。
それでもいつだって僕はストレス漬けのようだ・・・